紙の本
非合理な私たちの24時間の行動を効果のあるものにしてくれる書です!
2018/11/09 08:40
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、2014年にベストセラーとなった『9割の人間は行動経済学のカモである』をさらに分かりやく、そのエッセンスを丁寧に解説し直した一冊です。著者によれば、私たち人間の24時間は非合理で溢れていると言います。それらを効率的、効果的にすることで、人生は大きく変わってくると説きます。私たち一般人の24時間の行動をもとにして、どれだけ非合理で、どれだけ改善が見込めるかがよく分かる易しく興味深い経済書です。
投稿元:
レビューを見る
リスクを知らないことが最大のリスク。
行動経済学で検証される非合理な判断について書かれている。
投資をやっている人なら、非合理だとはわかっているものの、それやっちゃうよな・・・と思われることが多数。理性と行動は違います。
投稿元:
レビューを見る
前作「9割の人間は行動経済学のカモである」と同様、行動経済学を分かりやすく解説する本。取り上げられている項目は重なるが、こちらは会話中心のストーリー仕立てで書かれている。自分は前作の方が分かりやすかった。
投稿元:
レビューを見る
行動経済学を様々な日常にあるヒトコマから解説した一冊。
行動経済学が人間の行動と非常に結び付きが強いことを感じると共にマーケティングの手法にもよく使われていることか本書から学習できました。
近年行動経済学を研究している学者がノーベル経済学賞を受賞している背景にも従来の合理的な行動をするという経済学の考えから非合理な行動もするという行動経済学の考え方が金銭的な部分以外の幸せに向かって共生していく価値観にシフトした現代に受け入れられたということだとも感じました。
行動経済学を知ることで自分の行動が変わると感じ、経済学と日常生活とがリンクすると感じた一冊でした。
投稿元:
レビューを見る
「行動経済学」について、ストーリーを交えながら、基礎的な内容を説明します。
キーワードとしては「時間選好」「時間割引率」「上昇選好」「プロスペクト理論」「決定麻痺」「損失回避」「現状維持バイアス」「ヒューリスティクス」「ピークエンド効果」「最終レース効果」「フレーミング」といったところかと思います。これらを広く浅く取り扱っているので、深く知りたい方は別の専門書を読んだほうが良いかと思いました。いわば行動経済学の入門書です。
ちなみに、マーケティングの定義は時とともに変わってきたことを説明しています。
マーケティング1.0
===引用ここから===
米国マーケティング協会による定義は、「マーケティングは、個人や組織の目的を満足させる交換を創造するためのアイディア、財(製品)、サービスの概念形成、価格設定、プロモーション、流通を計画し、実行する過程である」だった。
===引用ここまで===
マーケティング2.0
===引用ここから===
「マーケティングは、顧客の価値を創造し、伝達し、引き渡すための、また組織やそのステークホルダー(利害関係者)の双方に利する形で顧客との関係を管理するための、組織的機能と一連の過程である」
===引用ここまで===
マーケティング3.0
===引用ここから===
「マーケティングとは、顧客、依頼人、パートナー、社会全体にとって価値値のある提供物を創造・伝達・配達・交換するための活動であり、一連の制度、そしてプロセスである」
===引用ここまで===
つまり現代のマーケティングは、昔ながらの方法では不十分であり、社会全体に対しても価値ある提供をしないと通用しません。学生の頃の頭のままでは不十分でしたね。しっかり頭を切り替えていきたいと思います。
行動経済学の研究は今も盛んに行われています。人間の不合理な決定をどう文面に落としていくことができるのか。今後の研究成果にも期待を寄せたいと思います。
投稿元:
レビューを見る
行動経済学を身につければ、今よりも損が避けられるのかなと思いました。
ミスりがちなパターンや考え方を体得して、自分なりの人生の攻略法として役立てられれば…