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歴史を考えるうえで避けては通れない1冊。歴史とは何か、と問われた時、納得のいく答えが自分の中に見いだせずにいるときは、非常に参考になる。
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歴史とは過去と現代の対話というのは、明確で分かりやすい。
もともと塩野七生の著書にて引用されていたので、自分でも読んでみようと興味を持った次第。
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第1章 戦争の作り方―三つの簡単なステップ
第2章 教育がビジネスになる
第3章 メディアがみせるイメージはウソ?ホント?
第4章 社会は変えられる
あとがき
ジュニア新書と侮るかなれ、読みやすく勉強になる一冊である。
社会を見る目は知らず知らずのうちに社会化される。
こういう本を中高生の時に読みたかった。
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学生時代に読んだはずなんだが内容をさっぱり覚えていないのでまた読んでみた。
歴史を学ということは、過去と現在との対話である。まぁ、今時は特段珍しくもなくなった論点です。ただ、このことを本質的に理解できているかどうかははなはだあやふやでもある。
まず、この視座としての「現在」というものを正しく捉えていなければならないし、過去というものも「誰かに選択された過去」であるわけなので、それを批判的に解釈し自分のものとしなければならない。歴史って人によって受け止め方も変わってくるということだ。
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H13年に大学の「史学概論」の課題ではじめて読んだ。
センセーショナルな出会いでした。
ほんと、出会えて感謝の本。3度目かなちゃんと読んだのは。
シュトレーゼマンについてとロビンソンの死は、レポートの課題だったから、穴が開くほどよんだっけ。今読み返してもやはり新鮮。
とくにロビンソンの死についてはいい。至極納得なのであります。
歴史を見るとは、現在を見ることと同じこと。
歴史について書かれたものを読むならば、その書かれた時代について知らなければ、正しい判断はできない。
といって、その判断すら、現在が反映されてる判断なのだ。
歴史とは終わった過去を知るものではなく、過去を通して現在を見るもの。いや現在を通して過去を見るもの…
どの解釈も最終決定が下ることがない。
終わらないストーリー(笑)
50年前のこの講義で、20世紀の革命は18世紀のフランスのそれよりも影響が大きいと書いてあったけど、さて、50年後の今私はあまりそうは思わない(20世紀はほぼ無知でありますが)。本の中にありましたね、時間がたてばたつほど客観性が増す。まさにそれだわね。
難しいところも確かにたくさんありますが、面白いところもたくさん。
楽しい。
すばらしい本です。読めて幸せ。
ただ、古いので少々翻訳が読みづらい。
講義録なのだから、「です・ます」調よりは「である」調のほうが読みやすいと思う。言葉が丁寧すぎる。
英語で読めたらいいな。一応検索してみるか。
ありがとう、カー教授!
(H24.5 自)
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1961年の1月から3月にかけて行われた連続講演を編んだもの。その2年後に生まれた私が、ちょうど50年後に読んだことになる。
http://sessendo.blogspot.com/2011/09/eh.html
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歴史とは何かを定義した本。
漠然としていて、自分にはよく理解できなかったが、部分部分は理解できるところもあった。
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(1967.09.07読了)( 1967.07.01購入)
(「BOOK」データベースより)
歴史とは現在と過去との対話である。現在に生きる私たちは、過去を主体的にとらえることなしに未来への展望をたてることはできない。複雑な諸要素がからみ合って動いていく現代では、過去を見る新しい眼が切実に求められている。歴史的事実とは、法則とは、個人の役割は、など歴史における主要な問題について明快に論じる。
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第1章では、歴史家について、ケンブリッジ近代史を引用して解説している。
第2章で、社会と個人について整理している。
第3章は、「歴史と科学と道徳」である。
注なども豊富で、歴史に親しむ際に、読んでおくとよい本である。
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引用できるような良い言葉がたくさんあったわりに、筆者が言いたいことがいまいちピンとこなかった。
ようは絶えず歴史と向き合い続ける姿勢、動き続ける歴史にたいして動き続け理解を深める姿勢が大事ということなのか。
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読まずにいたことを後悔・・・
少なくとも大学入ってすぐくらいには読むべきだった。
これから何度も読んで咀嚼したい
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従軍慰安婦・領土問題と歴史が絡むような問題が噴出している昨今。ぜひ一読していただきたい。様々な人が歴史を語る中でそもそも『歴史とは何か』ということを今一度見つめなおすべきなのではないでしょうか。
『危機の20年』と並ぶE.H.カーの代表作。
歴史と物語はどう違うのか?歴史家の恣意はどこまで許されるのか?歴史を評価するとはどういうことなのか?
いずれに対してもカーは明確な答えを述べるわけではありません。様々に語られる歴史をしっかりと咀嚼し、おのが信念と覚悟を持ってその価値を判断しなさいと述べるのみです。
この本については、「歴史とは過去と現在の対話である。」とかまとめられることが多いですが、実際には更に踏み込んで「歴史とは過去と未来の対話であり、歴史とは過去と"私"の対話なのである。」としていると思います。未来に対して責任のある個人が過去と向き合い、そこから意味を引き出す行為こそ「歴史を語る」というのでしょう。
そういう意味では歴史を語る人にとってはもちろん、歴史を読む人・聞く人もふくめたすべての歴史と向き合う人へ読んでいただきたい一冊です。
この講演が行われた時代のせいか、微妙にソ連の評価が高かったりして、まさに講演で述べられていることがそのまま本に反映されていたりするのも面白いことです。
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「歴史とは現代と過去との対話である。」
歴史を知るにはまず歴史家のことをよく知らなければならない。
歴史は客観的な事実と、歴史家の主観的な選択との狭間を揺れ続ける。
歴史的事実は多数者によって作られる。それを歴史家が重要なものとして選り分けた時はじめて歴史となる。
「歴史とは過去の諸事件と次第に現れて来る未来の諸目的との間の対話」
あんまり驚きはなかった…かな。
なにしろ読みにくい。当たり前といえば当たり前だが、引き合いに出されるのはヨーロッパの歴史だから基礎知識がないときつい。現在ではその文章は充分にペダンティックだと思うし、遠回しの皮肉とかねー……。
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歴史とは、客観的事実の記述と羅列などではなく、現在から過去に光をあて、過去を通して現在を知るという相互補完てきで創造的な作業に他ならない。
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難しかったです。ただ例を挙げて説明されているところは、大体分かりました。とくに、ロシア革命で置き換えてる所は、ロシア研究家だけあってよかったです。
同時代の他の歴史家を結構辛辣に批判している所は、あとで問題にならないのかな、と心配しました。
最後の章で、日英同盟に関してだけ日本の言及がありました。この時代のヨーロッパの歴史家からしたら、東洋の国なんてこんなものなのか、と思いました。