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いやもう、さすがの筆力(^ ^
最初から最後まで通して高い緊張感と言い、
切り裂きジャックと臓器移植問題を絡めるという
かなり「ウルトラC」なテーマと言い、
さらに登場人物一人ひとりが抱える
「リアルな問題」と言い、まったく隙が無い(^ ^
それでいてリーダビリティは高く、
さらにちょっとほっくりさせるオマケもあり(^ ^
世間があっと驚く意外な犯人像と、
さらに追い打ちをかけるどんでん返しの妙(^ ^
例によってミステリなので詳しくは書けないが、
読んで損はさせないとだけ担保しておきましょう(^o^
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あまりに凄惨な死体!
この現代に甦った切り裂きジャックは誰か⁈
息詰まる警察との攻防の果てにみる
近代医療の確執と臓器移植に関する闇とは⁈
…なかなかグイグイ読ませる面白さはある。
医者と坊主の舌戦も実際にあったら引き込まれるであろうが…
やはり全体の仕上がりが普通で単純なサスペンスになっているのが残念だ。
個人的には無理矢理にでも叙述トリックをねじ込んでほしかった。
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この作家さんの話はもう、大どんでん返しが通例になった感があるので、最初に捕まった犯人が違うことを頭に入れてどうしても読んでしまう。 移植医療と絡めての話だけど、動機がイマイチ納得しかねるかなー(@_@) でも、面白いのは確か。
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一人の人間という視点から見れば、臓器移植を受けても、その後の人生が素晴らしいものになるとは限らないということでしょうか。
脳死を人の死とするのかという判断は、人それぞれで、特に日本人においては、倫理観からまだまだ死とは認められないのが現実だということは理解できます。
それぞれの立場を自分に置き換えた時、一概に判断できるものではなく、それぞれの立場でその瞬間に受ける感情を優先して判断していくべき問題と感じました。
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面白い。
一気読みだった。
『~カエル男』ともリンクしているし、『静おばあちゃんの~』ともリンクしてるし、読んでて楽しい。
話の内容は凄惨だけど。
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初めて読んだ中山七里の作品。主人公に愛着が持てるとともに読み進むスピードアップ。脳死問題は私の中にも答えがないから、読みながら考えさせられた。結末はスッキリのようで、私の中では未解決。愛なのか、自分への責任を取っただけなのか、と。
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この著者の本、読んだ前2作が思いっきりハズレ本だったけど、今回は面白かった。それでも、まさかパートのおばさんが犯人だとは誰も思わないし、お約束のアホな上司の登場やラストのどんでん返しなど、少しミエミエ。音楽系に戻ってほしいな。
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話の展開やテーマ性など、「カエル男」に非常によく似ている。
主人公コンビに好感が持てるのですんなり読める。
しかし、マスコミのゴミっぷりや一般市民の闇っぷりはちょっと度を過ぎてるようにも思える。
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東京・深川警察署と目と鼻の先にある公園でほとんどの内蔵が持ち去られていた無残な死体が発見される。
事件から間もなくテレビに「ジャック」を名乗る人物からの犯行声明が送られてきた。
十九世紀の切り裂きジャックを想起させるその行動はマスコミの扇動的な報道によって発表され、動揺した国民たちは警察に非難を浴びせる。
そして第二、第三の事件が発生し、捜査一課の犬養たちは事件の背後に臓器移植が関係することを突き止めたが―。
臓器提供の是非を考えさせられる、社会派ミステリ。
日本における臓器移植の現場が抱える問題が興味深く、ドナーやレシピエントの苦悩や葛藤にも言及していて知的好奇心が刺激されました。
自分や家族が脳死に至ったらどうするだろう、と想像しながら読み進めたのでかなり引き込まれました。
スピーディーな語り口と山場だらけの展開に手に汗握りましたが、ツッコミどころもたくさんあったような・・・。
切り裂きジャックをモチーフにしたもののそれを活かしきれていないし、ミスリードを誘う手口は紋切り型でバレバレだし、ステレオタイプな登場人物は魅力が感じられない。
読み終えた後にハテナ?と思う点が多くて、ちょっと話のたたみ方が雑だと思いました。
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作者の著書を読むのは2冊目なんですが、なんと言うか
濃いです。
最初は読むのをやめようかと思いながら読んでたんですよ。グロくて気持ち悪くなったので。けど、話が進むにつれやめられなくなりました。
テーマが凄く難しい。今は他人事ですが、誰だっていつ当事者になるかわけらないですよね。自分ならどうするかとか思い巡らせていたら、検死官の言葉に犬養同様ショックを受けました。そこからは、内容よりもそちらが気になって、正直面白かったのかどうかもわからない。
関係無いと目を背けていたものを突きつけられ、考えてはみているけど答えは出なかった。
多分、この先も出ないと思う。
永江郎さんの解説が、分かりやすくてよかった。
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出だしから気分悪くなるくらいの描写で飛ばし読みです。カエル男…の人も出てきた!やはり主犯人は最後まで分からない。そうきたか。
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主人公の娘の言った「どうせ軽い気持ちでドナーカードを持っているんでしょ」の一言、まさにその通り。自分が脳死になった時のことなど真剣に考えられないし、遺された親族ときちんと話し合う人がどれだけいるのだろう。だからこそ、脳死判定と臓器移植は現在でも重い問題である。「脳死」を受け入れられず臓器提供に賛同できないレシピエント側、いざ臓器を提供され九死に一生を得ても、「善意」によりその後の人生を押し付けられるドナー側。「切り裂きジャック」はまさにその問題に切り込んでいった感じである。ラストはいまいちだったかな・・・
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臓器移植に深く切り込んで物語が進んでいって、知らなかったこと考えてもみなかったことを突きつけられました。読めて良かった。
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キャラクターは魅力的だったから途中まで楽しく読めたのだけれど、最後の方、コロコロと話が展開しすぎてちょっと置いてけぼりをくらった感じがした。
もうちょっと最後の方掘り下げて欲しかったような気もする。
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ピアノが出てこない小説でも面白かった。
違和感を少しずつ提示して、二人の刑事が少しずつ解いていく。
登場人物の葛藤に共感させてくれるのが中山さんの力量なのかも。