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都内で連続して起こる殺人事件。被害者は臓器の全てをくりぬかれていた。現代に登場した『切り裂きジャック』の目的は何なのか。捜査一課・犬養刑事の推理が冴えるミステリー小説。
犬養とコンビを組む所轄の若手刑事・古手川の存在が面白い。彼の「善意なんてのはつまるところ偽善か自己満足に過ぎない。そうでなければ勘違いだ」って言葉が、この猟奇事件の本質を語っている。シリーズ物のようなので、彼の再登場を期待したい。
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切り裂きジャックだから覚悟はしてたけど、死体の描写が気持ち悪かった。犯人は最初にこの人かなーと思ってたのが当たったので、内容的にはどうなのかな。もっと意外性が欲しかったです。
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2016/8/13
グロいホラーかと思ってたらミステリだった。
嬉しい誤算。
いや、前読んだのがそうだったから。
猟奇ミステリかな。面白かった。
途中の「お前はだまってなさい!」の違和感はそういうことか。
さらに移植ってそうなんや…ってことがいっぱいあって、色々考えされられる。
んんん、現時点では移植がもちろん必要なのだけど、将来的には山中先生のiPS細胞に超期待。
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連続する猟奇殺人事件。やがて被害者たちが同じドナーから臓器提供を受けていたという共通点が明らかになった。捜査一課の犬養は、自身も臓器移植を控える娘を抱え、刑事と父親の狭間で揺れながら犯人を追い詰めていくが…。
生き残ったドナーが警察から囮になれと頼まれる
襲いかかってきたのは移植推進派の名医
現行犯逮捕。3人を殺したことを認めた。動機について調べるのは警察の仕事だろ。抜き取った内臓の処理も言わない
医療ミスの隠蔽だと気が付く。拘留中の夫に妻が差し入れ。
妻は麻酔医。妻が犯人。移植手術で使用する薬品を間違えた。移植しても術部が悪化して死ぬ可能性あり。推進派としては殺人事件で死んだほうが都合がよい。
それに気が付いた夫。3人が殺したのは妻だと気が付く
犯人のふりをして捕まっていた。
妻の動機は名外科医の夫から怒られたくないからだった
取り出した内臓は、標本室でホルマリン漬けにした
息子がドナーになった老婆が、心臓移植した少年でトランペットの練習を聞いている。
少年が老婆に話しかけ、自分の心臓は体操選手からもらったと話す。心臓の音を聞かせてもらう。
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ドラマ観る前に、一気に読みました。臓器が全部…とか考えるだけで気分悪くなりそうでした。けど、臓器移植がどんなことなのかちょっとでも知れた気がします。見聞きしたりしなければ、なかなか考えることはないだろうし。実話じゃないけど、読む楽しみだけじゃなくて、あまり知らない事が知れるってすごいですよね。私が世間知らずなだけなんでしょうかね(笑)
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以前ドラマ化されたようなので。中山七里はこういうミステリーも書くんだ。
臓器丸ごと切り取る連続殺人事件。まだページの残りがあるのにやけに犯人逮捕が早いなと思ったらそこからまた一変。でも動機が納得いかない。移植して生かしておいて殺すのか。
臓器移植/ドナー問題も提示している気がする。そういうところは興味深かった。
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犯人が犯行に及んだ動機も殺害方法も腑に落ちないもののストーリーは面白かった。
クールな犬養と熱い古手川のコンビのいい。
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連続する猟奇殺人事件の裏に隠された動機。
意図するものはとても目新しく面白かった。
ただ、動機があまりにも利己的で説得力に欠けてしまったのが残念な気もする。
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脳死での臓器移植は温かい体にメスを入れることだとか、残された家族に決断を迫るものだとか、何も考えずにドナーカードに記入してるな、私。もっとちゃんと考えなくては。
それにしても、犯人の動機のなんと醜いことか。
自分のミスを隠すために、あんなにも人間を冒涜する方法で遺体を遺棄するなんて…救いのない結末だな。
でも犬養がジャックに狙われるのを怖がる娘に「俺が捕まえる」と約束したシーンが良かったし、そんな犬養に「パパ頑張れって激励されました?」って言っちゃう古手川が好き。
犬養と麻生の関係性もいい。犬養シリーズ好きだな。
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2017年34冊目。
そして再読。
カエル男からの流れでこっち。
改めて読むと古手川の成長が垣間見えて嬉しくなる。
やはり、脳死問題はかなりデリケートだと思うし立場によって正反対のことを言うようになるのも分かる。
レシピエントが人一倍頑張って生きないと認められないってのもキツい。無邪気な善意ほど始末に負えないものはない。
うーん…。分かりたく無いけどやっぱり分かるなぁ…。きっと自分も、具志堅を安易に責めてしまうだろうなぁ…。
それにしても医療ミスを隠す為に殺人なんて、ホントに小説の中だけであって欲しい。
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東京都内の公園で臓器をすべてくり抜かれた若い女性の死体が発見された。やがてテレビ局に“ジャック”と名乗る犯人から声明文が送りつけられる。その直後、今度は川越で会社帰りのOLが同じ手口で殺害された。被害者2人に接点は見当たらない。怨恨か、無差別殺人か。捜査一課のエース犬養刑事が捜査を進めると、被害者の共通点としてある人物の名前が浮上した―。ジャックと警察の息もつかせぬ熾烈な攻防がはじまる!
犬養刑事のシリーズのようだが、古手川刑事のほうが強い印象を残す。
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都内で起きた連続殺人事件。
被害者たちは内臓を全て取り出された状態で発見された。
中山作品、二作目。
脳死、臓器移植など少しナイーブな題材を扱っているが、やはりグイグイ読ませる。面白いなぁこの人。
しかしなぁ、動機が何ともしっくりこない。
最近ハマっている作家さん。
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冒頭から70ページ目で既に2人目。それも臓器を全摘出されたまま放置。おいおい〜。
かなり早い段階から臓器ドナーの母親が登場するが、如何にも普通のオバ…ご婦人で、ただのニシンとミエミエだけど、もう一段の引っ掛けがあるとは思わなかった。でもあんまり鮮やかにやられたって爽快感が湧かないのは何故なんだろうな。
登場人物にちょいちょいプロファイリングを語らせるなら、真境名夫妻の確執を書き込まないと、プロファイリング的に納得のいく「静かなDVで追い詰められた奥さん」像が説得力を持って来ないんだな、きっと。
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臓器を取り出された惨殺死体。
間もなく届くテレビ局への犯行声明文。
犯人らしき人物はかの殺人鬼と同じ“ジャック”を名乗る。
そして、また事件が起こる。
これは猟奇的な殺人事件なのか、それとも何かメッセージがあるのか?
*****
え、エグイ…。
中山七里さんだということで読んだのですが、まぁ、“切り裂きジャック”とあるくらいだから何となく、エグさが予想されますよね…。
無意識にお腹をさすりながら読んでしまうような、そんな気持ちになる事件の描写…。
怖いです。
そして、この作品で描かれる大きな部分、臓器移植における提供者とドナーの想い。
生きている時と亡くなってからでは家族の気持ちも変わるのは仕方がないように思う。
本人は生前の意思のみしか確認はできないから、それを尊重するかたちにはなるんだろうけれど、残された家族はいくら即移植しなくては間に合わないと言われても涙も乾かぬうちに処置されるなんて…特に急な事故によるものなどであれば気丈に「はい、お願いします」というのは厳し過ぎる。
そのあたりは現実として考えさせられてしまいました。
登場人物、中山作品は作品を越えて色々とつながっているんだなぁと読んでいて「おっ」とさせられます。
今回の場合、最近読んだ『贖罪の奏鳴曲』に出てきた古手川さんが出てきた~しかも、なかなかの活躍っぷり。
渡瀬さんが出てこないのは寂しかったけれど、犬養さんとのコンビもなかなかいい。
好きなキャラクタです。
ミステリとしてはすこーし、あっけなかったかな。
“切り裂きジャック”の名も、事件の描写も衝撃的過ぎて、肝心の結末が地味な感じ…もっと強い犯人の秘めた“何か”みたいなものがあるのかしらと気持ちがドキドキ高まっていたので(欲張りな読者…)。
犯人の不気味な感じはありました。
ハラハラと驚き、また他の作品も楽しみです。
古手川さんが作中でも昔扱った事件として語っている、『連続殺人鬼カエル男』(宝島社)を読みたいんだけれど、こちらも猟奇的な事件のようなので、少し時間を置いてから読む予定です。
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犬養という刑事の輪郭がぼやけ気味だが,日常に潜む非日常を描く.実際は小説は現実よりも奇なりかと思うと嫌な世の中だと再認識する.