紙の本
5時に夢中で紹介されていて購入しました!
2015/08/28 14:35
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投稿者:シマコ - この投稿者のレビュー一覧を見る
5時に夢中で中瀬ゆかりさんが紹介していたのを見て購入しました。
1日で読了。おもしろい…
駅で毎日見るワイシャツの洪水がなんだか愛おしく感じられるようになります。
紙の本
面白く読めました
2015/03/24 15:18
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:黒猫 - この投稿者のレビュー一覧を見る
現在を生きる男性の抱えている問題として、婚活、仮面イクメン、介護シングル男子、更年期、リストラ・非正規などなど、これらが全ての問題ではないと思うが、本として面白く読めました。女性と違って声を発することの少ない男性が感じ、考えているだろうものを、本として出版してくれた筆者に応援を送りたいです!
ただこれらの問題は男性に限らず、女性も同時に体験している社会問題だと思う。この本を読んで、日本人の真面目さ故に、そして世間という見えない圧力、「空気を読む」などというものが、昔も今も追い詰める原因のように感じた。イクメンや婚活なども少子化から政府の主導的押しつけが感じられる。左右されたり空気を読んで従うのではなく、それぞれ自分という意思をしっかりもって、繋がりをもち、家族や人との関わりを下手でも大切に持つ、など人間として素朴なことが一番切り開く力を与えてくれるように、思いました。
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とある書評を読んで思うところがあり、購入。
”ミドルエイジ”というのが一体どの世代を指すのかというのはさておき、結婚、育児、介護、老い、仕事など、中年(=ミドルエイジ)男性に直面するさまざまな不安要素とそれによる内面の崩壊、再生(諦観なども含む)だとかを1人1人丁寧にインタビューを重ねてルポ化したもの…の模様。
まだ全部読んでないので読んだらまた更新します。
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読後…。
うーん…。思うところと「ここは突っ込んでもらいたかった」とか、取材の対象者にフラットな立場にいるんだろうかとか…。また、男性読者と女性読者では視点も違うので何とも言えないけれど。
丹念な取材と、男性を救ったのが何であるか、何であったかという点を掘り下げた部分については、すっごく評価できるものであった。と思う。
また、これからの生活にも参考になりうる内容だと思った。
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どれもどこかで見たり聞いたりしたようなありきたりな話ではあるのだが、10年間で200人程度取材し、付き合いの続いた人のドキュメンタリーであるという点に人間模様が感じられ、物語性がある点が興味深い。でも基本的には連絡を取り続ける事ができた男たちのハッピーエンド的な話が多く、連絡が取れなくなった男たちにこそリアルで厳しい現実があるのだろうと思う。
これらの話がマジョリティーとは思えないが、統計データから増えつつある事例である事は確かなのだろう。幸い自分は遭遇してこなかった世界ではあるが、老いと介護の問題はこれから来るのかもしれないので、その辺の覚悟はしておこうかと。
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色々な男性が登場して面白かったですね! 思ったのは皆さん「男として…」みたいな考えが根強いということです。男女平等と言うのか、男と女の境目がどんどん曖昧なものになってきている…と僕は現実社会を生きていて感ずるのですけれども、それでも! やはり男たちは「男として…」みたいな考えに縛られているのですなぁ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
そういった考えに縛られるのは非常に息苦しいと思うんですけれども…でもまあ、そうした考えとかないと「一家の大黒柱」みたいにはなれないのかニャー…とも思いました。個人的には大黒柱が女性でもいいと思うんですけれどもね… ←え?? 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
この先も男たちはずっとこのやうな考えに縛られて生きていくんかなぁ…と思うと僕ちん、非常に息苦しい、人生とは辛くて苦しいものだ…なんて達観してしまいそうにもなりますけれども、どうなんでしょうかねぇ…
しかし「一家の大黒柱」になろうとも雇用情勢はますます悪化していてたとえ正社員でも油断できない…みたいな状況だと思うんですけれども、果たして男の行く道は…
幸あれ! とは思いますねぇ…無責任人間の発言ですけれどもね…さようなら。
ヽ(・ω・)/ズコー
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P97 父親が積極的に子育てに関与すること自体は、子供にとっても、母親にとっても望ましいことだ。しかしながら、仕事のパワーゲームで常に勝者であることを欲してきた男というものはとかく、競争原理にとらわれやすい。そうして、父親たちはわが子の育児、教育についても他者との比較による優劣や勝ち負けに過敏になってしまう。
P178 健康を取り戻すだけでは物足りず、下半身の復活、さらなる強化によって若さを取り返したいと欲する男たちがこれほどまでに多いことをインタビューで痛感。
婚活、子育て、老い、リストラにおびえる男たち。
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この社会では、誰もが各々の人生で複数の役割=「顔」を持たされ、それぞれに理想像をあてがわれてそれとのギャップを埋めるように要求される。おそらく、中年男性というのは社会的に最も多くの顔を持つことが要求されるクラスなのだろう。単なる会社員、単なる父親、単なる「男」として単純な生を生きるのは極めて困難なことのようだ。
残念なのは、著者が彼らに何故ここまで入れ込むのかが今ひとつ見えないこと。著者自身大変に感受性高く魅力的な人物に思えるが、何らかの自身のアネクドーツが挿入されていたりするとより説得力が増すのではと思えた。
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女性も男性も
生きるということは大変。。
イクメンは、確かに
なんつーか、働き盛りの男性に
育児までやらせようとするのは
無理だと思う。。
まあだから少子化になってんだろうけど。
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結婚、育児、老親介護、みずからの老い、リストラ……働き盛りの中年男性はみんな、「こわがっている」。けっして予定通りにはいかない人生の悲哀。男であるがゆえに、周囲に弱みを見せられず、すべてを自己責任にされ、誰にも本当の想いを打ち明けられず、孤立し、懊悩する中年男性たち。10年にわたり“異なる性”として男性たちに密着してきた女性記者がその先に見るものとは──。日本社会がリアルに抱えるリスクを炙り出す!
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これはいい。中年男性の結婚・育児・介護・老い・仕事への恐怖を、長期間の丹念な調査で普通の個人の問題として浮き彫りにする。統計を語る部分が逆に薄っぺらく思えるくらい、人によっては10年以上も追跡されている男性陣のインタビューが面白い。その魅力は、おそらく「はじめに」の2行目で「いまだ独身の中年女性」と言い切り、自らの境遇も赤裸々に語る筆者自身から滲み出ている。どこにも辿り着く気配のない漂流だが、この筆者の本なら今後も当事者の一人としてお付き合いしたい。
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長期にわたる取材でないと描けないことが書かれている。まとめ方は強引なところがあるが、丁寧な長期取材に脱帽。
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結婚がこわい、育児がこわい、介護がこわい、老いがこわい、仕事がこわい…って、怖がりすぎだろ!と若いころの私ならば飛び蹴りの2~3発でもかましたくなるところで、今の私だって、飛び蹴りとは言わずとも、回し蹴りの1発くらいはお見舞いしたい気持ちになる…のは目次まで。
中身を読むと、「そんなことこわがってるなんて甘い」とはとてもじゃないけど言えず、そういうことってあるよね…とその「こわさ」をまじまじと見つめることになる。
男性の老いに対するこわさとかも、なんかもう女性からすると、そんなことを考えてるのね、と、もうこれはカラダのつくりの違いからくるものなんだろうけれど、新たな発見というかなんというか。
女性の方が、こういった問題について「友達となんとなく愚痴を言い合って、解決した気持ちになりつつ、日々を乗り切る」みたいな術を持ち合わせてきたように見えて(コレまでの時代、育児がこわいとか、介護がこわいとか言ってる場合じゃなくて、女性(嫁)が担うしかなかったってのも大きいのかも)、それを苦手とする男性たちが、これからどうこれらの問題と向き合い、解決していくかってのは大きな問題なんだろうなと。
ともあれ、ここで語られている問題の裏側には、「育休世代のジレンマ」で取り上げられていた女性側の問題もあるよねというのは色々感じられて。だって、育児がこわいっていってた旦那さんの、仕事を辞めて専業主婦になった奥さんの「ダンナの仕事のために辞めたわけじゃない。自分の仕事にやりがいを見出せなくなったから辞めた」って、それまさに育休世代のジレンマっていうか、マミートラック?まさにそれよね、なんて。
数多くの男性を、かなり長期間にわたって取材し続けた本書は、密度も濃いし、文章も面白い。女性たちの悩みの裏側で、男性は何を考えているのか。これからの時代、「育児と仕事の両立」を本当に実現するには男性の意識改革がカギだと思っているのだけれど、その男性たちも悩みを多く抱えているんだよね、という当たり前のことに気づかされた。たぶん、これまた当たり前だけれど、私たちが協力し合えることは多いはずなんだ。そうして世の中が少しでもいい方向に、多くの男性が多くのことを怖がらなくて済む世の中に、なることを祈って。
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「~がこわい」男性を、「結婚がこわい」、「育児がこわい」、「介護がこわい」、「老いがこわい」、「仕事がこわい」の5章立てにして、世にいうミドルエイジクライシスを追った本です。(当事者である男性心理に同情はできても入り込めない)女性の視点から、長い年月をかけて取材を重ねて書いているので、取材対象者の男性が年月を経て変わっていく様が(同性である私からは)何とも切なくやりきれません。それでも、何例かはポジティブに自分を変えて(吹っ切って)、それら対象への新しい接し方、見切り方を身に着けていくので、全編悲劇のオンパレードというわけでもありません。
この本で取り上げられている男性を見ると、マスコミがあおるブーム(婚活、イクメン、モテ)や、急速に市民権を得た社会的な規範(女性活躍)に翻弄され、疲れ果て、自分を見失い~まさにタイトルが示すように「漂流」し・・・「もうちょっと主体的に生きようよ」と思うこともしばしばですが、私もたまたま仕事でそうした分野にたびたび接することがなければ、同じように漂流する中年に成り果てていたのかもしれません。女性はたとえ生涯独身でも漂流なんてしないでしょうが、男は弱いですね。「男はつらいよ」とはよく言ったものです。
ここのメンバーは女性の方が多いわけですが、既にパートナーのいる方は愛する人がそういうクライシスを抱え込まないように、まだパートナーと呼べる人がいない人は社会勉強として、こんな本を読んでみるのも悪くないでしょう。先週末に新宿紀伊国屋(南口店)の新書売り場をチラとのぞいたら、面置きになって売れ筋コーナーにディスプレイされていました。買っているメインは当事者の男性なんですかね?それとも夫を気遣う女性たちなのか、そちらも興味をひかれます。
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結婚、育児、介護、老化、仕事をテーマにした男性論。
バブル脳のキャリアウーマンが駄目男たちを「だから男が悪いのよ!」メッタ切り…というのを想定して、戦々恐々として読んだが、以外と著書の人当たりが柔らかいせいか、読みやすかった。
こじらせ男を面白い獲物がきたとばかりに、自己の心の動きまでありありと描写した部分は笑ってしまった。
10年越しの長期取材でターゲットとていねいな関係を築きあげながら、プライバシーまで聞き出せた努力は評価されてもよい。すくなくとも、新聞に載せられている、貧困を知らないエリート目線ではない。
白雪姫を待つ王子のように、若く美人女ばかりが寄ってくることを願って行動しない高望みの婚活男が、50近くになって年相応のパートナーに恵まれる。
専業主夫になったはいいが、子どもに押しつけ英才教育をし、ついに児童虐待、別居に至ったイクメン。仕事がないなら、理想のできる父親という完璧主義で子が犠牲になる。
40過ぎて独身、男性介護者。
介護離職のために生活に行き詰まり、ついに実母に殺意を抱くようにまでなる。現金給付のない、若い嫁を想定した介護保険制度の制度破綻を指摘しており興味深い。
男性機能の回復をして、若い子と不倫をした社長。
事業の支え手だった妻を失い、会社から人が離れ、やがて依りを戻す。
就職氷河期のワーキングプア。
就職難を苦にして非正規の女性まで敵視した男が、40過ぎてやっと正社員として採用されるまで。
ここに紹介されたケースは、かなり幸福な部類の男性だろう。人の出逢いは一期一会で、初回で印象が悪ければ話を聞きたいとも思わないが、長期にわたって取材し、彼らの成長を見守ったこと、ときには著者のほうが取材男性から慰められること、などに感銘。
個人的にはこれの女性版も読んでみたい。
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いろいろなケースにおかれた男性が登場し、初めの印象は公私ともに体面を気にする、加齢を気にする、仕事・育児・介護に完璧に向き合おうとする…など必要以上に生真面目な印象を持つ登場人物が多かったです。世間の標準以上を目指そうとしているというか。でも、その強い行動力が行き過ぎると自分を傷つけてしまい、その怪我を契機に自然体の自分を取り戻す必要に気付いて、なぜか、おのれの気付きができたときから自分の周囲の環境もうまい具合に転がり出して行く…男性の生き方に寄り添う長期戦の取材であり、辛く苦しい時期の話の聞き取りは、ジャーナリストという仕事の特性とはいえども気持ちの良い作業ではないと思うのですが、その分読み応えがありました。読んで行けば、仕事をしながら介護をしようにも介護保険制度の使いづらさが浮き彫りになってきました。