投稿元:
レビューを見る
昔々、一世を風靡したとあるホラー小説を読んでいた時のこと。
めったにホラー小説を読まないせいもあってか、
恐怖心いっぱいで、その作品を読み進めていた。
非常に怖い作品だった。
ところが、ある時点で犯人と言うか,
元凶が幽霊だと分かった途端、
なぜか自分はストンと興味を失ってしまった。
ホラー小説だから、悪の根源が幽霊でも文句はいえないのだが、
新しいホラー小説と持ち上げられ方をしていたので、
何を期待していたのか自分でもわからないが、
「なんだ、結局幽霊なのか」というがっかり感が半端ではなかった。
(厳密にいうと「幽霊」ではなかったかもしれないが)
(下巻に続く)
投稿元:
レビューを見る
上下巻、通した感想です。
上巻の途中から、ひたひたと感じらえた黒い影。
お話そのものがかなりリアルな日常生活であるだけに、それはとても怖くて、一体、何が待ち受けているのか、とこわごわ読み進めていたのですが…。
ネタばれです。
え~~~っっっ!!こう来る??という、ファンタジー世界の到来に違和感ありまくり。で、一週間ほど別の本に走り、でももちろん続きは気になり、と、また読み始めた次第。
下巻に来ると、異世界の者たちが増えたため、かえってその違和感が緩和されたのですが、なんといっても主人公の大学生が危うくて仕方ない。
昭和の小説によくあった、危ないから止めた方がいいよ、と忠告されながら、どんどんその方向に食い込んでしまう善意の人を思い出し、なんかもうちょっと違う関わらせ方ができなかったかなぁ、と。うん、彼がただの考えなし、に見えてしまう場面が多く(台詞もかなりナマなものが多様されてたし)、そのためにお話に今一つ入り込めなかった…。
正義感が強いからこそ、悪に惹かれる、魔に魅入られる、という人間の心理を宮部さんは描きたかったのだと思うし、それはそれですごくわかるのだけど、宮部さんの力量を持ってすればもうちょっとリーズナブルに彼やその周りの人たちを動かしてほしかったなぁ。
そして、自分の病的な思い込みで人を殺傷してしまう“困ったさん”(なんか軽い言い方だけど、あんまりにも気持ち悪くて別の言い方では言い表せない)が、2人出てくる、というのもちょっと鼻についたなぁ。これってせめて1人でよかったんじゃないの、というか、結果的にはそのうち1人は必ずしも思い込みだけではなかった、ということが最後に明かされるのだけど、それも含めて、なんかそれはないだろう!と後味が悪かったし。
言葉や思念が左目だけで見えてしまう、という設定やその場の描写は面白かった。また、異世界と現実をこんな形で結び付けてしまう力はさすが宮部さん、と思うのだけれど、大好きな作家さんだけに要求が大きくなってしまうんだよね。
「おまえさん」「ソロモンの偽証」が、それぞれその年の私のベスト1だったから、ということで、こんなエラそうな感想も許してくださいませ。
投稿元:
レビューを見る
動くガーゴイル、学校裏サイトでの誹謗、ホームレスの失踪、連続切断魔。言葉と物語の領域、輪。異世界とのつながりも、まだ謎だらけ。タイトルの意味も含めて、下巻が気になる。
15-52
投稿元:
レビューを見る
ミステリの方かと思っていたら、ファンタジー側だった。と読み進めていくと、両方の要素なのだ。大学生の孝太郎はネット監視のアルバイトをしている。特に個人的にも力を入れてきたのが、体の一部を切り取り持ち去るシリアルキラーについての監視だ。そして4番目の被害者はアルバイト先の美人社長であった。こちらがミステリ側。で、新宿西口の円筒形ビル(廃墟)の屋上にあるガーゴイルの像。これが実は物語の世界から現れた、人間の切望を集めている美人妖魔で、夜な夜な飛び回っている。孝太郎はこの妖魔に社長殺しの犯人を狩ることを依頼し取引する。これはファンタジー側で、この話がこれからどうなるかは下巻しだい。ここまではかなり面白い。
投稿元:
レビューを見る
大学生。警察。ネットパトロール。情報。言葉。ファンタジー。『英雄の書』と繋がりのある物語。ナルニア国のあれこれとか、確かに存在しているけど実在してないものだなぁ。確かに知っているのに触れない。
投稿元:
レビューを見る
【2015年12冊目】
約一年ぶりに宮部作品を読みました。ミステリーかと思ったら、ファンタジーでした(^^;;
あんまり、ファンタジーは好きじゃないけど、宮部さんの作品なら許せます!
というか、かなりブッとんだ展開だけど、ワクワク感があって面白い!
さぁ、下巻を読もう!!
投稿元:
レビューを見る
日常の中で起きるミステリーかな、って思って読んだら、えっ!でした。英雄の書は、パスしてたので。でも、すんなり入れて、早く下巻で事件を追いかけたい気持ち。
投稿元:
レビューを見る
英雄の書の続編という事で読む。
続編と言うよりは対になるお話か。主人公は英雄の書で言うならばユーリの兄的な道筋を辿っているのかな。若いというか青臭い、自分の正義こそが世の正義みたいな考え、行動に魅力は感じなかった。イライラ。でも最後は救いのある終わりで良かった。ホッとした。成長したユーリの様子も伺えて良し。
投稿元:
レビューを見る
「英雄の書」続編。かなり現実に即していて、夢見がちでなければ甘くもない、大人向けのファンタジー。
廃墟ビルの屋上にある動くガーゴイル。連続切断魔による殺人事件。なんとも殺伐として不気味な要素から始まる物語は、異世界の者たちを軸にしながらも、やたらと現実的。特にネットの世界の「言葉」に関する部分なんて、かなり恐ろしくって。あんなのが見えなくって幸いです。
連続切断魔を追う部分は、サスペンスフルなミステリとしても読めます。かなり痛々しい真実には絶句するしかなく。でもどこかしら、絵空事とは思えない部分もあったりして。
終盤の「悲嘆の門」へ向かう部分はもう手に汗握る展開でした。またしても前作のような結末なのか、それとも……? そして「悲嘆の門」の凄絶なシステムにも愕然。ただ、全体としての読後感は悪くなくって一安心でした。
投稿元:
レビューを見る
「英雄の書」に比べるとファンタジー色はかなり薄めで読みやすかったですが、現実味を帯びている分衝撃的な内容でした。
特にラスト50ページ位は読みながら身震いしてしまった。
明から暗へ突き落されるこの瞬間の描き方が何と上手いことか!
身震い止まらないまま下巻へ突入。
投稿元:
レビューを見る
プロローグで生活苦の母娘に泣きそうになり、女子中学生の裏サイトでのいじめ、サイバーパトロールのバイトをする大学生、怪獣クマーの絵本。
序盤で、ああこの話はきつそうだなぁと感じて、気持ちが重くなりました。
現代社会に蔓延る歪んだ闇、見たくないけど確実にある現実を晒すような話なんだろうと。
しかしながらそれはある意味裏切られ、最初の彼女たちはさほど辛い目に遭っていない。(少なくとも上巻終わり時点では)
事件の萌芽を追いかけて行方不明になったバイト先の先輩を探して、物語は突然物凄いファンタジーな展開を見せます。
むしろ「火車」的な、現実の恐怖を描いている風な印象すらあったのに。
ダークファンタジーとまだうまく馴染まず、右と左で違うものを見ているような感じ。
珍しく上巻だけの感想を書きました。
投稿元:
レビューを見る
予備知識なしに読んだので「英雄の書」つながりとは知らずミステリーかと思えばファンタジーだったことに途中で気づいた。ファンタジーだがサスペンス要素があってぐいぐいと引き込まれて読んでしまった。
投稿元:
レビューを見る
最初に大学生が登場したので大学が舞台であると思ったらそうではなく、単なる場面のひとつであった。上巻ですでに怪物が出現した。
投稿元:
レビューを見る
いつものことながら、活字を追うスピードがどんどん加速していく宮部ワールド。さあ、下巻下巻。
(近未来・ファンタジー系は苦手分野。これは大丈夫!)
投稿元:
レビューを見る
『英雄の書』を読んでいなかったので、途中の長々とした説明について行きにくかったです。
事件を追う姿、怪物にどんどん近付いていく描写は恐かった。
下巻が気になります。