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「きもの」を通じて一人前の女性に成長していく主人公の半生。
あぁ、私にも主人公のおばあさんのような祖母が身近にいたら!とつくづく思う。
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かつてあったのに、今は失われてしまった、きものに対する皮膚の感覚や、季節のうつろいとともにかわる衣生活をいきいきと見せてくれる小説です。
古きよき時代の姿勢の人びとのつましくもりりしい生活が息づいています。
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一気に読みました!
すごく面白いし、すごく良い!
女の子の成長ぶり、共感できるところが結構あって、めぐり合えてよかった本だなぁ…
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主人公の「きものに対する感じ方」と性格のリンクさせ方が絶妙。この人はものを通して人を書くことが多い。
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できれば続きを読みたかったです。ここに登場するおばあさんの「かわいい腰紐をつかってほしい。」という言葉がなんだか印象的で私もそうありたいと思いました。着物話にとどまらず、ここにでてくるお婆さんは素晴らしい事を伝えてくれます。。
人に物を送るとき不用品を送っていながら、親切した気でいる事をとがめるシーンがありましたが、こういう今、人多いのですよ。
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読み終わった後は、冬の朝、冷たい水でぱりっと顔を洗った後のような爽快感。着付けを習いたいと思わせた作品だが、まだ習いにいっていない。
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これは良かった!銘仙や袴などの着物だけでなく、時には体操着や洋装、花嫁衣裳などの「着るもの」全般のかかわる瞬間瞬間のことを、その着るものへの思い入れや入り組んだ気持ちを織り交ぜて穏やかに語られる、自伝的長編小説。着物を通して、三人姉妹の末娘「るつ子」が主にお婆さんから知恵や儀礼、思いやりを学んで成長していく過程が書かれている。あのラストは何だか感慨深いものがあった。この人の綴る文章は、日本語がしっとりしていてやわらかい。
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これぞ、日本のおしゃれ。着物が着たくなります。
おばあちゃんの教えは、筋が通っていて自分の背筋が正されます。
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明治時代の着物好きの少女の人生を自伝的に描いた本。きものがどのように着られていたのかが分かり、ストーリー性もあり、とてもおもしろかった。しばらく幸田文にはまりそう。私ってこういう本が好きだったのかな〜?
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気が強いけれど少し不器用な少女のお話。関東大震災にあって家族を失ったり、きものをめぐってのトラブルに巻き込まれたり、波乱万丈の人生です。
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高校の時図書室で見つけて読んだのが始まり。
国語とかの資料集で中学の時から名前と作品は知っていたけど、難しそうで読まなかった。
けど、読み進めていくうちに、戦前・戦時中・戦後のきものを含めた生活に魅せられていった。
着物については詳しくないけど、読む時にどんな色で、どんな柄なのか、刺繍は?帯の結び方は?って考えながら読むのが大好き。
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末娘の「るつ子」が祖母に着物を着ることを通して、人付き合いや礼儀を学び成長していく。姉の結婚や母の死。関東大震災など、さまざまな出来事を見つめ、るつ子は乗り越えていく。女学校で出会った二人の友人と卒業を境に縁遠くなるも、不思議と人と繋がっていると感じるるつ子。貧乏貧乏と言いながら、仕事をして恋に目覚めてゆく友人の和子を目の当たりにし、るつ子は微かに焦りを抱く。そして何度目かの見合い話。それを父の一言で破談となったが偶然の重なりで復縁し、るつ子は結婚する事に・・・。
最終的に彼女の選んだ道ではあるが、るつ子が初恋の余韻に引きずられ、溺れていくようで哀しいと感じる一冊でした。
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だいすっき! 癇は強いがはたらきもののるつ子が、癇ばっか強くて怠け者の自分に眩しいです。後半つるっと流れるのが多少残念ですが、おもしろくてためになるとはこういうことだ。
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女の子がどんなことを考え、何に困惑し、何を学びながら「成長」していくのか、ということを、「着物」を軸に鮮やかに描き出す。
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きものを「着る」というより、きものと「暮らす」という感覚がとっても心地よくて大好き!!好きすぎて、きものに対するとらえ方が変わった。以前なら気にも留めなかった柄や素材がどれだけ愛しいことか。でも、この本はやっぱり1人の人間の生の様相だった。その様相がきものを通してより鮮明に伝わってくるのだろう。