投稿元:
レビューを見る
おめんをつけた女の子と黒猫。不気味に静まりかえった美しく怪しい世界。原初的なものへの畏怖の念がわき上がる。
「ことりぞ」とは、夕方暗くなるまで外で遊んでいる子どもをさらう妖怪のことだそうだ。
投稿元:
レビューを見る
「妖」の巻。日本の妖怪の原点を描く!
仏壇のある部屋、古いお堂、家と家との細いすきま…。あやしい気配がたちのぼる。
「なにかいますか?」「なにもいません」
京極夏彦と山科理絵がいざなう妖怪の原風景。(アマゾン紹介文)
まさしく「えほん」的な内容。
幻想的な雰囲気はそれだけで美しい。
だけど、怖さはそうでもなかったかなぁ。
投稿元:
レビューを見る
ことりぞ、という妖怪は初めて聞いたので調べてみたら「子取りぞ」なんですね。
小鳥だと思ってた。
夕方遅くまで遊んでいる子どもをさらって油を搾る妖怪。
子どもって人気がなくて危ない場所に何故か惹かれるところがあるよね。
何故女の子はお面を付けてつけてるのか。
お面を取られた時、お面の顔が女の子の顔になってるのは魂を抜かれたのか。
投稿元:
レビューを見る
おばあちゃんの家の仏壇のある部屋、神社の横の古いお堂、お墓の奥のいっぱいあるお地蔵さん、古くて壊れた誰かの家、家と家の細い隙間、人のいない夕暮れ・・なにかいそうで怖い、いたら怖い・・「いないから怖くない」「怖くなる前に帰りなさい!」「食べちゃう前に早くお帰り!」・・・出雲地方に伝わる〝子取りぞ〟にまつわる<京極夏彦の妖怪えほん>シリ-ズからの一冊です。
投稿元:
レビューを見る
美しい絵本だと思います。
図書館で10年近く昔に見たはずのこの本を覚えていて「えっと、ティーンズコーナーにあった妖怪とか不気味な感じの絵本で、京極夏彦かもしれない」と説明したところ、司書さんが4人がかりで色々引っ張り出してくれて、この本と再会出来ました。
涼しい風が吹いてるようなゾッとする絵なんですけど、どこか可愛らしいし、日本の子どもが出会う目に見えないものって、こういうものだよね〜と感じました。大人が読んでも痺れる絵本だと思います。
投稿元:
レビューを見る
京極夏彦氏の絵本ということで、とても読みたくて購入。
怖いもの好きの自分としては、こういう雰囲気が大好き。
絵師さんの画も恐怖を倍増させており、この世界に浸ることができた。
子供向けなので、お話自体は短かった。
『いるの いないの』もとても気になるところ。→息子の学校の図書室にあったとのことなので、
ぜひ借りてきてもらいたい!
投稿元:
レビューを見る
山科さんについての解説に「心象的で物語性を帯びた古風な表現」とあるが、絵はまさしくそう。じわじわと心に迫ってくる。怖いけど見たいという感じ。お面をかぶっている女の子が不気味。村のあちこちに行ってもだあれもいない。お面が取れた下にある顔は?
投稿元:
レビューを見る
絵も文も美しい。
文字数は非常に少ないのに、序破急が効いていて、しっかりオチもついていてお見事。
購入して所有したい。
投稿元:
レビューを見る
胎教に借りる。
絵のあまりの美しさに。
そして小さい頃に誰もが感じたぞくりという感じを体感できるという意味で秀逸。
投稿元:
レビューを見る
妖怪えほん「妖」
絵が素晴らしい。
引き込まれてしまう。
仏壇のあるへやを覗く女の子。
振り返って見る古いお堂。
お墓の奥に並んだお地蔵さんに佇む…目線は…
大きな木を見上げる。
古くて壊れた誰かの家、腰がひけてる…
細い隙間を覗いて見る。
夕暮れに見上げてみたり、振り返ってみたり…
なにか いそう
いないから こわくない…はず
お面が外れた女の子…
だれ…
女の子の顔の表情、いっしょにいる黒猫の目、
忘れられない…