金沢の地名がたくさん出てくる
2017/06/12 23:09
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投稿者:ME - この投稿者のレビュー一覧を見る
2年前に金沢に行き、金沢文芸館にも行き、著者の作品も読んでみようと思った。
2年後にしてようやく読んだが、金沢の地名も多く出てきてせつない気持ちになった。
聖者が街にやってきた、のような少し現実離れした小説も面白い。
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【五木文学の集大成! 古くて新しい「愛」の小説】恋にひたむきな女と、夢を追いかけた男――失って初めて気付く恋の輝きを描くオリジナル短篇集。単行本未掲載「金沢あかり坂」収録。
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五木寛之の北陸金沢を舞台にした短編集。「金沢あかり坂」以外は初期の作品。なんと言っても、表題作「金沢あかり坂」の冒頭部分、金沢の街を表現した文章の美しさに圧倒された。やはり手練れの、そして北陸、特に金沢を熟知した著者にしか表現できない文章だ。この作品が一番最近のもので残り三作品は1970年代に書かれた初期のものだ。しかし、作品を読む限り、年月を経た古びた感覚はなく、情緒ある古都ににふさわしい作品ばかりだ。どの作品も読後に静謐な余韻を残す。最近は小説が発表されることが少ないが、さすが五木寛之だと感じた。このような五木作品をもっと読んでみたい。
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古都=金沢の不思議な魅力が、そこに暮らす人たちの人間模様によって表現されている。地に足を着けて生きる者。外の世界に憧れて逃げ出すもの。変革を求めて新しい風を持ち込むもの。そうしたすべての者たちを、金沢という街は常に暖かく包み込んでくれる。そんな全体像がこの作品から見えてくる。
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作者の五木寛之さんは、金沢に少し住んだことがあるらしい。しかも「金沢を選んで」住んだらしい。そんな人の描く金沢が、本物かどうかは別として(誰がどうやって本物と判断するか難しいが)金沢のとなり町・砺波で生まれ育ち、「街で遊ぶといえば金沢」だった私の感覚だがかなり金沢らしい気がする。金沢の華街ってなんかいいなあ。(コミュニティが)狭くて遊びづらそうな気もするけど。
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昭和7年福岡県八女市(お茶が美味しいですねw)生まれの五木寛之さん、昭和40年から44年の4年間、金沢で過ごされたそうです。地元の人よりよそから来たものの方が、熱心に興味を持ち、よく勉強するって、よくありますねw。「金沢あかり坂」、2015.2発行、古都金沢を舞台にした短編4作が収録されています。「金沢あかり坂」と「浅の川暮色」しっとりと心に響く作品です。金沢ならではと思います。「小立野(こだつの)刑務所裏」は私小説風で著者の金沢への思いが詰まっています!
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金沢を舞台に1978年〜2008年に雑誌に掲載された短編集4編。
「浅の川慕情」と「金沢あかり坂」は、恋人を残して去った金沢を久しぶりに訪れた男の感傷と、身を引きながらも強く生きる女の物語。
「聖者が街へやってきた」は、昭和40年代、この街になぜかヒッピーが集まり始めるという、一風変わった話。
久しぶりに読んだ五木寛之、面白かった。
(図書館)
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しっとりとした恋愛小説集かと思っていたら、
遠い昔の金沢の恋のものがたりもあり、
金沢という町の持つ、不思議な魅力が
引き起こす、ちょっと怖い話や、
作者がこの町に魅入られ、
距離を取ったり取られたりしながら、
やがて離れることになった理由など。
どの話も、それぞれ違う色合いで
金沢という町の魅力を存分に見せてくれた。
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懐かしい金沢、内灘、浅野川、間の抜けた方言。五木寛之が金沢に住んでいた事を初めて知った。私の場合高校の3年間を過ごしただけだが、この街に永く住むと抜けられなくなるという感覚はわかる気がする。