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先の作品では妖怪ものという新境地に挑んでいたが、やはり
作者は近未来もののハードSFでありながら人を描く作部うに安定感がある。魚舟の一連の作品ほどの重みと深みはないし、若干、使い古されたテーマではあるし、巨人というとどうしてもガメニアンを想像してしまうし、その巨人も巨人とう名を冠するほど超越していないのが残念だが、融化子という概念は魚舟にも通じるものがある。
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【日本SF大賞受賞の実力派が紡ぐ、至高のファンタジー】生命の坩堝たる熱帯雨林、その林冠部で少女たちは生きる。海洋SF『華竜の宮』で脚光を浴びた著者が、未来を見つめて描く森の物語。
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オーシャンクロニクルをぎゅっと圧縮した感じ、ですがあちらより読みやすい。途中からの展開が物足りない気もしますが…。
姫路在住ということで応援したい作家さんです。
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2015/7 匂いがする小説。アバターと新世界よりを足したような本。華竜の宮のライト版という感じでしょうか。こういう小説好き。
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SFとはそういうものだと言われてしまえばその通りなのだが、前提となる世界を都度構築するのはすごい。
本作はやや設定を生かし切れなかった感はあるが。
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どの時代も同じ。
誰が正しくて何が真実か?
善悪 私利私欲 献身
全てが混ざり合った世界を
自分が行きたい道を自分に問いかけ
歩き続ける。
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少年少女対象かな?
自由とはいったい何なのだろうかと考えさせられる。
与えられた環境の中で満足するのも、自らの力で切り開いて行くのも自由には違いないが、後者の方がより納得できる人生を送れるのだろう。
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自由意志も人権も一見あるようだけれど『巨人』に森や種族の歴史を正確に教えられていない時点で、巨人と対等な立場であろうはずがないね。各種族の特徴とか意外な繁殖の方法とか、話の成り立ちは面白かった。その世界の謎の真相に重点が置かれているようで、鷹風と愛琉をはじめ登場人物の心情だの人間関係の軋轢だのをもっと深く掘り下げてあっても良いかなと思った。
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商品説明には「日本SF大賞受賞の実力派が未来を優しく見つめ描いた至高のファンタジー。 」とあるけれど、SFファンタジーだと思う。なにをSFとするのかによるけれども。
オーシャンクロニクルシリーズは海が舞台で、今回は森が舞台。直接つながりはないけれど、同じ雰囲気が漂っている感じ。本書は、自由とは何か、人とは何か、人はどこへ行くのかとかそちらが重点なのかな?
こちらも続刊がでてシリーズ化するといいんですけどどうかな。
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「華竜の宮」の上田早夕里が、舞台を海から森に変えて描くSFファンタジー、少女成長の物語。
密度の濃い森の描写、部族間のかけひき、文明を象徴する巨人との関わり、生殖と恋愛…、そんな世界を背景に、主人公の成長する姿が健気で可愛らしくてよい。もっとじっくり読みたかっただけに、森の危機以降の後半が駆け足なのは勿体ない。(☆一つマイナス)
文明社会において、清潔であることはとても大切な事の一つだと分かっている。自分や環境を身ぎれいにしておくことは、健康面としては勿論、精神的にも健全であるためには大切な事。
ただ、清潔と潔癖は別物なんじゃないかなと思う。人が握ったおにぎりが食えないとか、裏箸は手が握る側だからかえって不潔とか、電車内の食べ物の匂いが迷惑とか…
主人公が「匂いのない人工林」にストレスを感じ、森に帰ってその濃密な匂いに囲まれて癒されるワンシーンがある。苔に覆われ、カタツムリや蛾や毒虫がたくさん住みついた旧居を掃除し、虫よけの香を炊きしめるその場面で主人公は清流の水を呑んだような安心感を味わう。
その部分凄く分かる。最近の潔癖至上主義の社会風潮が「匂いのない人工林」と思えて仕方なかった。濃密な自然の香り、そりゃまぁ臭い時もあるけど、無味無臭に疲れる時だってあるもんやねんって
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「地球の長い午後」のような世界だな…と思っていたら、樹が世界を覆ったのではなく主人公たちが小さいのだった。上田さんの作品は技術の進歩による生物の改造を是としているものが多かったけれど、今回はその是非を正面から問うている。ただ世界観を理解するまででほぼ全編が終わってしまうので、主人公といっしょに悩むほどに世界にのめりこめなかったのが残念。
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3.7。面白いが、もっと盛り上がりが欲しかったかな〜。掘り下げでもいい。折角の魅力溢れる設定なのに、筋自体も悪くないのに、物足りない。あとエロシーンではない交尾の説明が欲しかった。そのようになった理由もいまひとつよく分からないから。
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今までとはちょっと毛色の変わった、未来の地球が舞台の少女成長物語。適度に残された謎からも、続きがありそうな予感。
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森に生きる少女たちのお話。
分からないことがたくさんあって知りたくて、一気読みしました。
森に生きる人々、宇宙に生きる人々、その他の地球に生きていく人々。
自分だったらどれを選択するんだろう?
色々知りたくて読んだけど、最終的には知らない方が良かったのかもしれない。そんな風に思える本には初めて出会いました。
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わかりやすく、読みやすかった。
世界観とか愛琉たち種族の成り立ちとか、最初から何となく匂わせていたので、設定の納得感はあった。
ただ、いまひとつ没入感がなく、読者としての視点は、映画の観客といった感じだった。