これが真実なの?
2019/03/20 21:59
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投稿者:玉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
大きな話題となった「いちえふ」を改めて読みました。
竜田一人さんの今の立ち位置とかが気になったからもあります。
第1巻は、かなり前に読んでいたのですが、
なぜか、第2巻に、なかなかすすめずにいました。
自分なりにその理由もわかったような気がします。
でも、やっぱり、きっと今も・・・。
ここまでの現実があるのか!
2015/11/16 20:45
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投稿者:GAKI - この投稿者のレビュー一覧を見る
こんなのが、マンガで読めるなんて、すばらしい!!!
ここまで描いていしまって大丈夫なのだろうかと、心配してしまう。
だが、もっと知りたい。もっと読みたい。次巻が、楽しみ♪
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投稿者:みるお - この投稿者のレビュー一覧を見る
そこにあるのは想像を超えた現実。中で何が行われてどのようになっているのかが克明に記されている漫画ルポ。
事実と脱原発への流れは反しない
2015/05/10 14:10
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投稿者:サンチャイルド - この投稿者のレビュー一覧を見る
事故を起こした東京電力福島第一原発内での収束作業はいかなるものなのか、興味があったので前巻に引き続き購入しました。
著者らが勤務し、本書に記されているような厳重な監視体制が維持出来ている環境の中では、作業者の安全は比較的保たれているように感じますが、野に放たれてしまい管理が出来なくなった放射性物質については触れられていないのが気になります。
そのような野良放射性物質を出来るだけ避けようと日々努力している、特に小さいお子さんをお持ちのママパパジジババの皆さんと対立するのではなく、共に安全なくらしを求める流れになればいいのですが。
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過酷なお仕事ありがとうございます。不安定な雇用の中で、危険なお仕事をしている人がいるということを私たちは知らなくてはいけないと思います。原子力発電所を稼働させて良いのか、火力発電に頼って地球環境を悪くしているなんていうことも言われるし、もう一度、みんなで省エネしてみませんか?と提案したい。お金を払えば電力は買えるけれど、それと引き換えにはできないほどのものを失っていないだろうか。人にも問いつつ、自分のことも戒めなくては。
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原発ルポというより、原発を職場に選んだ男たちの物語、という感じになってきていて大変良いです。センセーショナルな方向より、このままじっくりじんわり味のある内容で行って欲しい。
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第八話において、作者は原発労働者の下請け構造についてスケッチする。4次下請けの段階で既に20000万円だった給料が6次下請けで10000万円になる仕組みは、下手なルポで書くよりもわかりやすい。しかし、作者にそれに対する根本的な批判思考はない。人数を揃えるためには必要悪だという認識である。
まあ、そういうスタンスのルポだからこそ、二回目の原発労働が2014年に行けたのだろう。本人がそれを計算してやっているかどうかは別として、読む方はあくまでも原発労働の「真実」を描いているのでは無く「実態」を描いているマンガだという目は持っておかなければならない。
実際作者が関わった労働は、パイプのほんの一部の溶接(の補助労働)のみであり、それで全体を見渡せ、という方が無理なのかもしれない。
作者が無意識のうちに書いている、原発周辺の荒涼たる景色が、あと数年後には貴重な記録になるのかもしれない。
2015年3月12日読了
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実際に働いていた方の話はしっかり響きます。ほんと、風評や噂に惑わされて、自分が見たかのように話すのはダメですね。このまま、日常を伝えてほしいです。でも、この本読んで再び震災や原発事故の記憶を掘り起こした自分。記憶が薄れるのを、この作品を読み続けてくいとめたいです。
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いちえふで実際に仕事をしている人ならではの語りであり、貴重な作品だと思う。
第一巻で、いちえふで働く人達の休憩所で仕事をしていた作者は念願かなって高線量被曝の危険のある場所で仕事をすることとなる。
自ら望んだこととはいえ、初めてその職場へ向かう日に、防護のためのマスクバンドをきつく締めすぎてしまい苦労するエピソードが書かれている。高線量の現場に入れて嬉しいなどと言いながら心と体はそれへの恐れを表しているのだ(第9話)。
高線量の現場は給料がいいといっても年間の被曝量が一定に達すればその年はもうそこで働くことはできない。決して割のいい仕事ではない(p.89)
ひとつへぇ、と思ったのが、作者が高線量の職場での勤務を終えて内部被ばく量の検査(WBC)を受けるのだが、それは職場に入る時よりも一定期間職場で働いた後の方が低かったというのだ。それに対し、「東電が数字を操作しているのでは」という疑惑があり、解明のため作者は自費で病院での検査を受け何の問題もないことを確かめる。更に、その後首都圏で過ごした後、また働くために福島に戻ってきて内部被ばく量の検査を受けた時は以前より更に高い値が出たというのだ(p.174)。
作者はこれに関して「この程度は誤差の範囲ということだろう」と書いていて私もそうなの?と思ったが、「WBC 被曝」で検索すると「ホールボディカウンターは内部被曝の危険を隠すためのインチキ測定」などのような記事も出てきたりして、素人にはわかりにくいことではある。
福島で実際に暮らしている方もおられるのだし、無用の不安を煽るようなことはしたくないが、このあたりのことについては私自身はもっと勉強する必要がありそうだ。「被曝の影響をことさら大げさに言いたてる人達」は脱原発をめざす人達からも非難されているが、「ことさら軽く見せている」人はいないのだろうか。
いずれにせよ、廃炉に向けて、作者のように、危険な場所での作業をしてくださる人は必要なわけで、できるだけ安全な作業環境が確保されることを願う。
続編は2015年冬発売予定とのこと。期待している。
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東日本大震災後の福島第一原発で事後処理に当たる作業員実録コミックである。
「いちえふ」とは「1F」のことであり、「1」は第一、「F」は福島を指す。現地作業員や地元住民はこの通称で呼ぶという。
「現場感覚」が信条の作品である。
仕事の性質上(機密上というのもあるのだろうが、作者にとってはそれよりも職場や同僚に対する「仁義」の部分が大きいようだ)、明かされない箇所、触れられない内容は当然含む。そうでありつつ、本作を支えるのは、現場を見て、そこで働いてきた人でなければ描けない「実感」である。
作業員の多くは、スーパーマンというわけでも高尚な理想を掲げているわけでもなく、ある意味、「普通」の人たちである。仕事が終われば娯楽も求めるし、そりゃ給料だって悪いよりよい方がよい。
「普通」の感覚を持ちつつも、そこで働く人々に共通しているのは、この作業を誰かがやらなければならないという思いであり、そこには当然、「矜恃」がある。
メディアを通してみると、あるいは「虐げられた労働者」であったり、あるいは「強靱なヒーロー」だったり、「わかりやすい」「絵になる」像に落とし込まれがちだが、実態は作者曰く「普通のオッサン」なのだという。
大仰な言い方をすると作者に苦笑されそうではあるが、だがしかし、その「普通さ」の尊さを思う。
何層にも重ねられた下請け階層構造も、なかなか複雑である。あるときはA社が4次下請けでB社が6次でも、また別の現場では立場は逆転しているかもしれない。持ちつ持たれつで作業員を融通しつつ頭数を揃えているのが実態のようだ。そうした中で抜け駆けをしようとすれば、コミュニティからはじかれてしまう可能性もある。それでもよりよい待遇を求めて、個々の作業員の画策もあったりするわけである。
一般に、線量が高く危険な仕事であれば給料はよいが、被曝上限があるため、長期には働けない。逆に線量が低い職場なら長く働けるが給料は安めである。それぞれの事情に合わせ、自分にあった職場を探すことになる。
作者はいちえふで働く一方、特技を生かしてボランティアに行ったり、友人を増やしたりする。この下り、非常におもしろい。マンガを描けるに留まらず、芸のある人、人好きのする人なんだな、と思わせる。
また、「今なら時効だから言うけど」的なこぼれ話がまた興味深い。
その他、家探しの意外な苦労、東電担当者が同席するTBMKY(ツールボックスミーティング・危険予知:工具箱に座るイメージで行う、危険対策ミーティング)、コミックスが話題となったことによる海外・国内メディアの取材など、読みやすいが、濃い内容が満載である。
*3巻は今冬頃出版予定とのこと。
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現場作業のルポ漫画第二弾である。待望と言っていい刊行だっただろう。
相変わらず、非常に興味深い内容である。今回から現場作業でもより重要度の高いものへと移行し、物語的にも内容的にもより良い進行が見られる。
物語としては地味になりがちな題材だが(トラブルがあってはシャレにならないのだし)、そこにある実感が物語のリアリティとなって表れていて、物語の質自体も高いものである。
文句なしに星五つ。本当に興味深く読ませていただいた。
多少の箸休めや刊行速度の遅さはあってもいいから、これからも福島原発の廃炉作業の今や現地の様子を活写していってもらいたいものである。
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異常が日常になり、多重下請け構造や廃炉技術の継承などの根本的な問題を放置・先送りにしたまま、目の前の作業は続く。たった2万円の日当で除染作業を行う現場と、東電や上流会社を「お客さん」と呼ぶ、意識の断絶。現場の眼である本書を読む限り、東電に当事者意識はまるで感じられない。復興作業はフロンティアスピリッツを感じるのかもしれないが、そういった男気、心意気に自分も含めておんぶにだっこだ。
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福島第一原発で廃炉作業を行う作業員の日常を描いたコミックの第二巻。
あの原発事故から3年が過ぎた2014年。より線量の高い現場での作業に従事する主人公の日々が、3年という時間の経過で変わった原発周辺の状況(瓦礫の撤去や国道6号線の開通など)とともに描かれている。
3年という時間の経過とまだまだここまでという現状、そして、限られた年間線量の制限の中で行われる日々の廃炉作業のなんとも途方のない感じから、復興・復旧や廃炉への道のりの果てしなさが伝わってくる。
自分の世代では完了しない、いつ終わるともしれない状況に途方に暮れそうになる。でも、作者は、少しずつではあるにせよ確実に変わっていく状況に希望を見出していて、読む者は少し救われる。
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花泉図書館。
1巻目は鳴り物入りで出版されたのでそれなりに読みごたえはあったが、それを受けて(かどうかは著者本人が一番わかっているだろうが)かどうかはわからんが、この第二巻目は著者のプライベートな部分(はっきりいってギター弾き語りでライブをやったとか、どうでもいい)押しで、さっぱり「ふくいちで働く」という事が一旦置いておかれたように読めた。
まぁ、それを言ったら著者の書きたいことと読者(ワタシ)が求めている事に開きが生じただけで、こちらとしてみればただ単に読まなきゃいいだけなんだよね。
ワタシには、なんだか1巻目で祭り上げられて気を良くした著者が調子に乗っちゃった(覆面だったのがばれ始めたのもあって)ようにしか見れなかった。
これが元々2巻目はこういう感じでいきましょう、と打ち合わせ済みだったとしても、ここで持ってこられると、なんか、つまんない、って感じ。
でも~。3巻目出たら読んじゃうんだろな(笑)。