- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
明治維新という過ち 日本を滅ぼした吉田松陰と長州テロリスト 改訂増補版 みんなのレビュー
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
紙の本
語られない歴史を敢えて掘り下げる
2016/02/28 20:19
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちのこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
幕末から近代史は学校では駆け足で習う程度。
なので、多くの現代人がテレビドラマや小説から得た知識でこの時代を認識しているに違いない。
「歴史は勝者によって作られる」「勝てば官軍」と言う通り、勝者に都合の良いように事実が書き換えられることはよくあることでしょう。
明治維新の際、存分に暴れられなかった長州派閥が大東亜戦争を引き起こしたという説は他の本でも聞き齧っていたので、あながち嘘ではないと思います。
多少、会津贔屓すぎるところを感じないでもないですが、敢えてメディア人気のある「吉田松陰」「水戸光國」を槍玉に挙げた作者の心意気に敬服します。
紙の本
敗者からの歴史
2015/09/14 17:30
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:珍竹林 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『歴史は勝者によって書かれる』というが、この本では敗者からの視点で明治維新を洗い直しており、その後為政者となった薩長、特に長州が作り上げた神話を著者の執念により覆している点が読み応えあり。
幕末から明治維新にかけてこれまでドラマや書籍で知っていたと思っていたことが、実はかなり勝者により粉飾されたり不都合が隠されていたのを知り驚きの連続。
ただ、あまりにも長州に対する視点が否定的なのですべてを鵜呑みにもできないと思う。
紙の本
ご一新を見直そう
2016/02/28 17:31
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ケイワン - この投稿者のレビュー一覧を見る
官製の明治維新観にひとつの風穴を開けてくれた刺激的な書。悪いやつが生き残って勝手に事実を書き換えて定着させたのが歴史なのだから、負け犬がいくらほえてみてもプロパガンダとデマゴギーの烈風に吹き飛ばされて、その声は消え行くのみ。
だが、それでも吠えてみたい気持ちの切実さは伝わってきた。会津に対する判官贔屓が強すぎだろうし、幕政の恥部のひとつ「蛮社の獄」への言及がないのは物足りない。それやこれや傷だらけの書でありながら、よしここらで「ご一新を庶民目線から書き換えてやろうじゃないか、おいらも一枚乗るぜ」と身の程知らずにも熱くなっている自分がいるのに驚いた。
紙の本
長州に対する並々ならぬ怒り
2018/03/22 09:30
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:美佳子 - この投稿者のレビュー一覧を見る
先に読んだ『薩長史観の正体 歴史の偽装を暴き、真実を取り戻す』(東洋経済)が【薩長史観】と【真相】を対比させることに終始し、全体的に細切れな印象を受けるのに対して、本書はまとまりがあり、幕末史の全体像が生々しさを以て俯瞰できるのが特徴です。題名から察せられるように長州に対する並々ならぬ怒りが全編を貫いていると言ってよく、歴史を考察する本にしてはいささか感情的な気がしますが、だからこそ余計に「歴史とは人の営み」であることが浮き彫りになります。巻末の参考文献・資料も充実しています。その意味で武田鏡村氏の『薩長史観の正体』とは格が違うと言えます。
紙の本
真実の明治維新
2017/03/11 10:46
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:えるべっく - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本史好きで、
高校日本史の教員免許を
取ろうと考えていましたが、
明治から急に興味が薄れてしまう。
西郷や大久保の実績がわからない。
岩倉も500円札になったが、
何をした人なのか。
つまるところ、江戸幕府を
倒しただけではないのか。
司馬史観の影響が大きく、
虚像だけのニセの偉人が
ほとんどだ。
そのニセ偉人たちのおかげで
過った戦略の大東亜戦争へと
突き進み、日本人に多大な不幸をもたらした。
恐ろしく違和感があった
明治維新が、思っていた通り
実態のない虚像の政府だったことが
はっきりした。
歴史の捻じ曲げと司馬史観による
ウソの日本史を正す
とてもためになる1冊でした。