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投稿者:おどおどさん - この投稿者のレビュー一覧を見る
20年ほど前のお話ですね。
自分にとっては、最近というイメージだけど、読んでみたら、この20年で変わった事も色々あるかもしれない。それをこの小説の中に探しに行きたい。
手を放してしまった誰かに。
2018/01/23 11:00
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投稿者:kaoriction - この投稿者のレビュー一覧を見る
ページ数も少なく、案外サクサクッと読めてしまうのだが、深い。
そして、難しい内容だ、と思う。
まだ余韻が残っているし、語りたいこと、書きたいこともたくさんあるのだけれど、まとまらないし漠然としすぎている。
なんだろう、この感覚は。
親としても、ひとりの人間としても、様々なことを考えてしまう、考えさせられる作品。
もう一度、じっくり読み込みたいと思った稀な作品。
十五歳の藍子の家に突然やってきた三十七歳のレミちゃん。両親の大学時代の友人だ。彼女は昔、作家を目指していて「ふつうの人と違う」ところがあった。
レミちゃんと藍子の生活を通して描かれる 人として、ひとりの人間として生きてゆくココロの在り方。人間のココロの、ほんとうの部分とそうでない部分と。葛藤。
「青春小説」とか「少女の成長物語」とか、そんなヤワな言葉では片付けられない気がする。
突然やって来たレミちゃんは突然去ってゆく。もう少しレミちゃん側の物語としても読んでみたいと思った。
斉藤くんの手紙には何て書かれていたのか、とか。
長編としても十分成り立つ作品に思える。
「レミちゃん、わたしね、いちばん大事な言葉に何枚もいらない飾りの言葉をかぶせて、包んで、本にして、知らないだれかに投げつけてるの。そのうちたったひとりでもいい、だれか一人が最後の大事なひと言にたどりついて、それを何かの助けにしてくれたなら、今まで自分が手を放してしまっただれかが、別のだれかにきっと救われるんだって、ほとんど祈るみたいに、無理やり信じて、書いてるの。」
この言葉は、作者自身の書くスタンスなのかな?と思ってしまうのはあまりにも浅はかなのだろうか。。。?
一生懸命に言葉を探して、生きる意味を探して、もがいて、苦しんで。不器用な人たちの居場所はいったい…
そして、レミちゃんはどこかで藍子の書いたものをきっと読んでいる!と信じて、願って。
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さらっと読みやすい文章かと思ったら、ずっしり重かった。わたしには。誰かを助けられるとか、助けられなかったとか、現実とか生活とか。無力な気持ちが痛いほどわかるけど、誰にだってそういうことあるのかも。
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風変わりな大人と、大人びた女の子の物語、というのは、これまでにもどこかしらで(例がぱっと思いつかない…)紡がれてきたと思うけれど、その中でも本作は、短くも良質な作品という風に感じられた。
帯の「これほど心を打つエンディングに出会うことはめったにない」という一文に引きずられてしまって、実際に読み終えた時、呆気なく感じられてしまったのが唯一の心残り。
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15歳の藍子の家で一緒に住むことになった両親の同級生レミちゃんはちょっと変わった大人。大人になりきれない彼女が好きで、自分と同じく小説家を目指していたレミちゃんに憧れながらもずるいと思う藍子・・・。二人の不思議な友情が心を揺らす物語。
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はっ⁈最悪な大人じゃね?オビ詐欺だよ〜、
これはほとんどトラウマでしょ。
申し訳ないけどまったく、良くない。すすめない。オビ詐欺。→二回目。
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藍子の真っ白な正しさとレミちゃんの灰色がかった弱さが悲しい。
弱いことは悪いけど、弱いことを言い訳にするのはもっと悪いと思ってなんとか生きてきた私にとって藍子の言葉は耳にとてもとても痛かったです。
藍子の両親がレミちゃんを心配する気持ちがたとえレミちゃんの求めているものとは違っていたとしても、そのやさしさはかけがえのないものなんだから、そこは本当は責めちゃいけない。そのやさしさにすがっているのも確かな事実なんだから認めないといけない。
この本は基本的に藍子の立場に立って読むのかもしれないけど、レミちゃん寄りに読んだのでなんだか辛かったなあ…藍子が正しいんだよ、正しく生きられるなら生きたいんだよレミちゃんだって、、とか思ってしまった。。
でもわたしは、今ここでレミちゃんのおかしさを受け止めるのなんか、まっぴらだと思った。それは、自分みたいなちっぽけな子どもの役割じゃない。
…わたしだって苦しい、レミちゃんだって苦しい、ただわたしは自分のことで精いっぱいで、レミちゃんの苦しさまで引き受けることはできない。どうしてレミちゃんは、そういうことがわからないんだろう?どうして、自分の苦しさを人に押しつけようとするんだろう?
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とりあえず薄いから手に取った本。レミちゃんのような人は居そうだけど、37歳だよね?藍子のような難しい思春期の一歩手前と格闘してるママ世代なのに、甘くないかな?
藍子の立場で語られるお話だけど、見方がその通りで気持ちも痛いほど分かる。
藍子が大人になって、レミちゃんと再会したらどうなるんだろうなぁ…
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終わりかたが微妙というか月並みすぎやしないだろうか。ラスト二ページまでは主人公の少女の鋭い目線に、自分の幼年期を思い出したり、大人としての驕りみたいなものに気づいたりして楽しく読めた。設定などの全体的な既視感は否めないかも。
大人の弱さを子供がみたときどう感じるのかがありありと描かれていて、レミみたいに生きてるひとには結構効くんじゃないだろうか。
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オトシゴロで受験生で、『厄介なウザい大人』と思ってももはや自然とも思える状況に、優しいというのか・・・惹かれる部分とか共鳴するところが藍子にはあったんでしょうね。
両親の、つい同情しちゃうけど結局手に負えなかったっていうのもちょっとわかっちゃう気がするけど・・・。
でも日中自分たちがほとんど一緒に過ごせないのに心の病を患った自分の友人を(いくら同性でも)娘に託すってのは親としてはどうなのかなぁ、なんてミレちゃんのことよりそんな思いだけが残ってしまいました。
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両親のちょっと変わった親友れみちゃんと中学3年生の女の子との少し不思議な友情ものとでも言うべきか。
なんにしろ、両親が素晴らしいと感じたのは私だけではないのではないだろうか。
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また子どもの主人公の本で、感動した。
子どもの考えるようなこと とされていること をわたしはよく考えているのかもしれない。
へんなひととまっとうなひとがでてきた。
お盆の帰りに電車で読み、泣きそうだった
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何かを失うこと、得られなかったことは、人生において傷になる。誰でもそういった傷をいくつか抱えている。
この小説は、そういった傷を少女が初めて自覚する過程を静謐に描いている。
ラストのシーンで、その傷を抱えて生きる方法を模索することを示してくれる。とても残酷だけど、優しい物語だ。
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心の病のある友人を自分たちの家に年内まで一緒に暮らす。期間短すぎだし親にも連絡をしなくて、役所に相談に行ったり社会資源を活用するわけでもないし、平日仕事で二人ともほとんど家にいないのにそれを決断したのかな。娘が居てくれるからいいかなって思ったってこと?とか変なことが気になった。犬を飼うのだってもっと大変なのに。
でもずっと何年も何十年も居られたら困るよな。
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痛い痛い。
心が痛い。
ジリジリ、ズキズキ、、、。
レミちゃんのせい(笑)
レミちゃんが、全部悪いわけじゃないけどレミちゃんのせい(笑)