投稿元:
レビューを見る
戦国の覇者である秀吉や家康からみたら、豆粒のような半農武士のしたたかさ・・・ちゅうと、ちょっと違うか・・・。
次から次へと時代の荒波をひっかぶって、頭を抱えながら、なんとか生き抜く・・・ちゅうのも、ちょっと違うか・・・。
どこかあっけらかんとしてて、でも、必死に生きる道を探ってて・・・こういうのんが、岩井三四二さんのうまさですね。最後のシーンが法事のせいか、私たちのご先祖様は、みんなこんなんだったんかなと思わされました。
夫婦がどうやって食っていくんかという言い争いを始めると、決まって、部屋から老母が出てきて、鉦を鳴らし、先祖に手を合わせるシーンも、ふふっと笑いたくなりました。
投稿元:
レビューを見る
戦国末期から大坂夏の陣にかけて、安房の国・里見家に勤める武士の強右衛門が、時代に振り回されて困窮しながら奮闘する姿が描かれます。
戦に勝っても領地は減らされ、追い詰められても何とか頑張る強右衛門にも好感が持てます。
如何にも岩井さんらしい、下級武士の前向きの生き様を題材にした話。
嫁姑の戦いもどこかユーモラスで楽しい話でした。
投稿元:
レビューを見る
厳しい戦国の世ではあるが、登場する人達は、たくましく未来に向かって生活している。ああ、自分も頑張らねばと、読み終わって思う。おばあさんの一言一言が、現状を打破する知恵になっているのは、面白い。