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4話からなる。
死罪の首打ち役を3代目にして跡を継いだ龍玄。
最初から、少し重々しく、試し斬り、首打ち役の生業が、書かれてあった。
でも龍玄と、その妻百合の結婚への話は、少し心が和らぐ。
遠き日 幼友達であり、年上の姉様と姉様に惹かれる男の子の思いが、、、ほっこりと、させられる。
身分の違いが、大きいのに加え、お役が、首打ち役、、、そして、童顔な顔立ちで、小柄な龍玄に、百合は、何を求めたのか?と、思わずにはいられなかったが・・・・
龍玄のおでこに出来た傷をも笑いにする百合は、とても素敵な女性であり、義理の母とも仲良くできると、思わずにはいられない。
三話「悲悲」は、、、、親にとって、とてもやるせない事柄であり、又、子供は、親の顔を見ながら、いい子であろうと努力したことが、無理だったのだと・・・
人の命をむやみに奪った罰は・・・・やはり仕方がないのかと、、、
四話「雨垂れ」は、龍玄の祖父の事柄や、別所家の話を聞くことが出来、そして、失踪した七朗太が、本当の事を・・・・
12年の失踪や年齢に関わらず、剣の腕前は、剛腕である。
つい最近、佐伯泰英の酔いどれ小藤次を思わせるほどの腕である。
そして、龍玄の「介錯、仕る」で、、、、白髪交じりの一束の髪を・・・
非業な死は、不要であった。
いい終わり方であると、思う。
そして、龍玄と百合のほのぼのとした感じが、、凄く
よくて、始めの首切り役のイメージが、払拭されていた。
最後の大江戸「街」案内も、面白く読ませて貰った。
古地図で、どうゆう所だったのか?と、、、思いながら、散策するのが、楽しみであり、コロナが、終息したら、又、行ってみたいと、思っている昨今である。