紙の本
…結果的には部内問題の仲介役的な面でも奔走しつつ、関西大会に向けて頑張った久美子の夏…
2016/11/08 08:52
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投稿者:♂猫Junn-Junn - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズ第2作の
『響け! ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏』
は…
プロローグ
→南中学校に通うみぞれと希美…中学3年生での最後の夏のコンクール…
京都府大会で、まさかの銀賞敗退という結果に呆然となり涙に暮れ…
の後の帰路のバス内。
一「フルートの来襲」
→何時も一番乗りで来て練習しているオーボエの鎧塚みぞれ先輩の件。
傘木希美の部活復帰願いの件、あすか承知せず。パーカッションの外部指導者来る。
去年、大量に辞めた現2年生部員の件。希美の件の事情が久美子達にはまだ分からない
まま、宇治川花火大会。お盆で帰省中の久美子の姉。
二「トランペットの本心」
→夏合宿前の2日間のお盆休み初日、太陽公園のプール、希美との会話で去年の事情や
希美自身の胸中を知った久美子は、希美の復帰に協力すると申し出る。夏合宿開始。
木管楽器の外部指導者登場、麗奈動揺。夏合宿初日深夜、久美子とみぞれの会話。
合宿2日目、みぞれの演奏へのダメ出しの件。練習後、あすかと久美子の会話、
事情を聞いた久美子、反論出来ず。滝が奥さんと死別していた件。2日目深夜、
久美子と優子、会話で夜を明かす。3日目早朝、あすかが演奏する聴いたことのない
曲に魅了される久美子。合宿終了時、外部指導者が「…もっとね、楽しんでいいのよ。
オーボエを好きになってあげて…」とみぞれに助言するが…。
三「オーボエの覚醒」
→夏合宿が終わり関西大会まで1週間を切る。居残り練習後の帰り道、夏紀との
希美の部活復帰の件での会話で夏紀の人柄を感じ取り涙ぐむ久美子。
コンクールが好きかどうかの問い。コンクールへの不安な気持ちを漏らす久美子を
励ます秀一。関西大会での発表順決定。その晩、佐々木梓と電話で会話。翌日、
久美子からみぞれの演奏に関する件を聞き希美、驚く。その2日後、関西大会前日
の練習終了後の事件。騒動収束後、あすかの冷静な人間観察眼に絶句する久美子。
関西大会当日、本番演奏前、本番演奏後の他校の演奏鑑賞。3強の1校、秀塔大学附属
の演奏の件。
エピローグ
→結果発表…ソレを受けての久美子とみぞれの会話。
…といった感じの構成内容。
去年読んだんだけど、この秋からTVアニメ版の第2期が始まったので、
原作を読み返しつつ、TVアニメ版は原作の話の流れを、
少し順番変えたり、省略したり、色々と微調整して構成してあるんだな、
みたいな部分も把握しつつ、興味深く視ていて、
でも原作で、うるうるってなった泣き所の場面の雰囲気は、
アニメ版でもきちんと表現されていて、その辺は、しっかり創ってあって…
まぁ、原作は原作として、アニメ版はアニメ版として、
夫々の良さがあっていいな、と。
TVアニメ版はちょうど、第五回「きせきのハーモニー」の放送回で、
この『響け! ユーフォニアム2 北宇治高校吹奏楽部のいちばん熱い夏』
のエピローグのところまでが描かれたところで、
コレから次の『響け! ユーフォニアム3 北宇治高校吹奏楽部、最大の危機』
の内容に突入する感じなので、
そっちも、また、読み返して、原作もアニメも両方楽しもうかな、
と、今、そんな感じです。
紙の本
顧問の力
2015/08/09 10:33
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投稿者:アルックス - この投稿者のレビュー一覧を見る
ようやくこのシリーズ全巻読破しましたが、元吹奏楽部の人間としてはやはり顧問の力は絶対的に大きいと言わざると得ないとすごく共感できました。
私が中学1年時はとても練習熱心な顧問の先生でしたので帰宅時間は遅くなるものの全体的に上手な先輩や同級生が多かった年でしたが、次の年にその先生が転勤してから、練習時間がかなり短縮してしまったのが、今も心残りな思いをした事がありました。
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関西大会へ向けての練習と、前巻では語られないままに終わった2年生の事件が主軸。
キャラもそれぞれ個性が出てきて1巻より楽しめた。
3巻は早くも4月に発売なようだけど、アニメ化で刊行を焦りすぎて内容が薄くならないことを祈りたい。
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この本だけでは正直なところ佳作であっても傑作にはなれない作品と思う。
演奏の高揚感、発表の緊張感は良かったな。
アニメと合わせて読むとものすごく面白い。
3巻は良い出来とのことなので楽しみ。
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アニメのその後、こ西大会のコンクール終了までを描いているこの巻は、例の去年の1年と3年に何があったかがメイン。
新たに登場した二人の先輩と、夏紀先輩と優子先輩がホントにいい味出してた。
この時期にありがちな些細な友情のすれ違い。
片方にとってはこの世の終わりのような出来事も、もう片方にとっては日常の特筆すべきでも何でもないことだったり。
青春時代の多感な感情は何て面倒くさいんだろう。でも、それをうまくエッセンスにし、ちゃんと文字から音が聞こえてくるような音楽の描写も素晴らしい。
早くこの部分が映像でも見たい、そう思った。
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府大会を乗り越え、無事に関西大会進出を果たした久美子たち北宇治高校吹奏楽部。
アニメでは小説1巻の内容が描写されていたが、この作品の面白さは、まさにこの巻からはじまるといっていいだろう。
関西大会では各県から選出された学校が集まり、更に狭き門を争って全国大会への切符を争う。しかも、関西地区では毎年全国へ行っている常連校が…。
そして部内で起きるいくつもの問題。
実はアニメ最終回でもその伏線となるキャラが出ていたりと、アニメを観て続きが気になった方は、わかりやすいしとってもラッキーかもしれない。
小説は3巻出ているが、ここで全国へ行けなくても、演奏会や文化祭など、お話のネタははつくることができる。だからもちろん全国へ行けない可能性もある…。
そう考えると最後の方など、どきどきしてページをめくるのが怖くなってくるのではなかろうか。
果たして彼女たちは全国へ行けるのか。
是非ともその結果を見届けて欲しい。
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何度目かの再読完。
主人公 久美子は本作以降、狂言回し的な役割の印象がありましたが、きっちり主人公していました。
もうすぐ始まるテレビシリーズでは、描写しにくそうな、みぞれ先輩を描ききってもらいたいです。
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メインは関西大会。そして、去年の2年生の大量退部の秘密が明らかに。ちとグジグジしてるけど、一生懸命に全国大会目指す姿がいい感じです。みぞれが一皮剥けました。
本のストーリと関係ない話ですが、私も中学ではブラバンやってて、高校では入ってないけど全国で金取ったことのあるクラブで弟がフルートやってました。その頃に比べると実際に先日同窓会で後輩たちが演奏してくれたのですが、女子生徒が8割くらいでびっくりしました。昔は男子生徒の方が多いとは云いませんが、金管はほとんど男子だったのに(私はチューバでした)。あと、その入ってない高校のブラバンが全国11度行ってて、私たちの10年後輩ですが、金を受賞してたのを今更知りました。でも、今年は14年振りの中国大会で銀って。昔の強さを取り戻して欲しいものです。私は高校のクラブでは県大会3位で、中国大会にも行けなかったですが・・・
本の内容と関係ない話ですいませんでした
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二年生の描写が多く、また過去に吹奏楽部内になにがあったかようやく明らかになった。
最後のみぞれと希美の邂逅、みぞれの覚醒はかけはしだった気がするが、更にコンクールの描写の速さが段違い。
この巻もアニメ化してほしいなー
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吹奏楽の練習に朝早くから来る。しかも、とんでもない時間帯から……。
去年、大量に部員が辞めた理由が語られている巻です。
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2年生が大量に辞めた事件の話。ヒリヒリするような人間関係がユーフニアムの特徴。優子先輩が友達思いのいい子だったのが意外だった。
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2巻は希望とみぞれ、そして関西大会編。
前の年のいざこざがここで丁寧に描かれていました。そして久美子はまだふらふら迷っていながらも、なぜかいろいろな人との関わりが増えてくる。希望とみぞれ、みぞれと優子、友達の形もそれぞれ。誰かのためにと思うことで初めて本気になれる人もいるのですね。1巻の優子はトラブルメーカーのようでしたが、香織先輩への想いやみぞれ、夏紀との関係性を通じて、ますます魅力的なキャラクターとなってきます。
そして、あすかや滝先生の抱えるものもちらっと描かれていて、これからもう一波乱ありそうです。次の巻も楽しみ!
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2期の内容のようなので、2期見終わるまでお預けかな・・・すっごい読みたい読みたいのに
京アニさんがどんなふうに制作してくれるのか気になるので、内容知らないままみたいんや
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北宇治高校吹奏楽部の関西大会までの物語。本物の吹奏楽を聞きたくなった。鎧塚先輩の、自分にとって相手は特別なのに相手にとってはワンオブゼムである、という不安には深く共感。瞳の表現が多彩でこだわりを感じた。
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やや型にハマリ過ぎのきらいがないではないが、吹奏楽部部員夫々に、抱えている問題や心の闇があり、そのぶつかりあいが多様な人間関係の中で描かれる。登場人物の夫々に感情移入が可能な心憎い描写。しかも、バラバラだった部員が徐々にまとまって、一つの目標に邁進する姿は、(ベタだが)感動を呼び起こす展開である。ただ一点、北宇治高校吹奏楽部の中で稀有な普通人・晴香部長の影が薄い(というより人物像の掘り下げが足らず)のは残念だが…。