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図書館で借りた本。9話の短編集で鬼とタイトルはついてるが人間の深層心理的な話が中心。鬼慕と鬼縁が良かった好みの話かな。
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ライトな短編集なんだけど、じわっとヌメっと感覚的に恐怖に近い「快感ではないもの」を感じさせてくれる1冊。
不快じゃないの。
でも、快感じゃないし、フラットな気分でもない。
まさに「この世とあの世の境」にある何らかの気分にさせてくれるような本でした。
我が家の女性陣は、今ちょうどそんな状況にあるからか、痴呆が始まった親を、好きなんだけど、いなくなってくれないかな…って思う青年のお話が心に残ったそうです。
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鬼に関する怪談話。もっとも怖いように計算されたような文章。各文章が不気味な雰囲気が蔓延している。一番おそろしいのは「鬼縁」かな。2つの時代がシンクロして、最後に向かっていく。最後にどうなるかぼんやりとわかっても、その最後の部分がおそろしい。
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愛、絆、情―すなわち執着は、人を鬼と成す。人は人を慈しみ、嫉妬し、畏れをいだく。その思いが強ければ強いほどに。“生と死”“人と鬼”の狭間を描く、京極小説の神髄。「」談シリーズ第四弾となる、鬼気迫る短篇集。(アマゾン紹介文)
最後が明示されているお話と、そうでないお話。
どちらが好きかと考えると私は前者で、だから、この一冊はもやもやが随分と残ります。
どうしても、「なぜ」をつかみたくなる。
「鬼想」「鬼縁」「鬼気」がよい。
「鬼気」は、とてもとても厭で、よい。
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「」談シリーズ。
鬼縁はオチは予想できたが、唸らされる。
鬼景も、自分の記憶の齟齬を怖く思う。
何度も読み返すことになるのだろう。
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鬼の話ばかり集めた短編集。どれもこれもいい具合にぞわりとする、じめっと暑い夏にふさわしい物語でした。
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鬼はヒトの裡に棲む。よって現れぬが、そこにある。見なくてよい、見る必要がない。常にともにいる。見んとするほどに、ヒトは鬼と化していく。
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鬼に関する短編集。怪談というのも違う気がするけれど、読んでいて何となく怖くなる話。
いわゆる昔話で見る鬼そのものではなく、人の感情や行いを鬼としている感じかな?
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愛、情、慈、嫉、恨、畏
誰の心にもある感情、思いが強くなりすぎて、膨らみすぎて鬼に至るようだ
でも結局どこまでいっても人の延長線上なのかな
ただ同じ人だと認めたくなくて別のものにしたいのかな
行き着く先が鬼というなら、誰も彼も鬼予備軍になるのかな
鬼となることを封じた行為が結局鬼にしてしまった話、お前が鬼だ嫌貴様が鬼だと問答する話、見慣れた風景に異質なものに気づいてしまった話など、鬼を孕んだ短編集
「鬼交」は私の乏しい想像力では全貌がわからず、ぼんやりが強いが、官能的な雰囲気が鮮明だった
「鬼気」は、真夜中に読むんじゃなかったΣ(ll゚Д゚ll)
「鬼神」は、太郎と娘の最後の会話が、この1冊の落ちかなと思った
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最近は自己啓発系の本を読むことが多かったけど、久しぶりに小説を読みました。
怪談の短編集です。
ホラーが苦手な自分でも読めますが、かといってつまらないわけでは決してありません。
面白い。
怖さを表現するのは難しいですが、「おどろおどろしい怖さ」という感覚です。(伝わってくれ笑)
感想については一言です。
「京極夏彦マジぱねぇ!」
です笑
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鬼で括った短編集。
あんまりおもしろくはなかったな~。
この人は長編、もしくは連作の中編のほうが向いてると思う。
雨月物語を元にした二編が良かった。