紙の本
時代小説
2016/08/27 14:49
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投稿者:PPM - この投稿者のレビュー一覧を見る
時代小説、あまり読んだことがないのですが、なれないせいか、最初なかなか進めませんでした。
文体や会話の調子、知らない単語が多いんですよね・・・・。
でも、慣れてきたら、面白くなってきました。
最初は、コミカルタッチのお話しなのかと思っていましたが、読み進めるにつれ、実は感動あり、陰謀ありの、盛りだくさんのお話でした。
下巻も楽しみです。
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新聞書評等で評判が良く、単行本発刊当時からいつ買おうかと思っているうちに、文庫本の発売となった。最近は、文庫化の速度が速まっているようで、購買者にとってはよい傾向か。
父の横死により、いきなり参勤交代のお供頭となってしまった主人公の、悪戦苦闘の物語。
主人公の活躍が、シリアスなようでもあり、軽妙なようでもあり、評判通りの傑作。
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時は、江戸末期、父の急逝により、家名存続を賭けて、参勤道中御用供頭(参勤交代の仕切り役)を勤めることになった弱冠!?十九歳の一路。
誰かに助力を請うどころか、周りから白い眼で見られ、寝起きする場所にも事欠き、安旅籠に落ち着かざるを得ず、参勤交代の作法についての知識も乏しく、頼りは、家伝の古い書物のみ(・・・と思われたが)。
どん底、絶体絶命、孤軍奮闘、背水の陣からの参勤交代記。
参勤交代では、お殿様は、平家物語や太平記のような軍記物を聞きながら、眠りにつくのだとか。
そういう細かな話も楽しいが、宿場の風物を織り込んで、場面場面にそれぞれの面白みやどんでん返しがあり、講談のような軽ろ味がなんとも。
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全体を通して天の采配といった雰囲気を醸し出している.おそらく色んな伏線が繋がっていくのだろうと期待が膨らむ.笑あり涙ありと浅田さんらしさ満載の一冊でした.まだまだ苦難が続きそうな江戸までの道のり.下巻が楽しみ.
以下あらすじ(背表紙より)
失火により父が不慮の死を遂げたため、江戸から西美濃・田名部郡に帰参した小野寺一路。齢十九にして初めて訪れた故郷では、小野寺家代々の御役目・参勤道中御供頭を仰せつかる。失火は大罪にして、家督相続は仮の沙汰。差配に不手際があれば、ただちに家名断絶と追い詰められる一路だったが、家伝の「行軍録」を唯一の頼りに、いざ江戸見参の道中へ!
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勧善?懲悪の時代小説。
いきなり参勤交代を取り仕切る「御供頭」という大役を仰せつかった若者。何をどうすれば良いかわからないところへ、家伝の「御供頭心得」がみつかり、これを頼りに参勤交代に望む。
中山道を田名部(関ヶ原あたり)から江戸までの道中で、次々と事件が持ち上がる。
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全2巻。
父の急死により、
いきなり参勤交代の責任者をまかされる主人公。
父から何も引き継いでいないのに、
しくじりがあれば切腹、断絶。
やがて見えてくる事件の真相。
とぼけた面々の助けを借りながら、
果たして無事お江戸に着くことができるのか?
って話。
いやおどろいた。
喜劇じゃん。
浅田先生の物語には
ニヤリとさせられることが多いけど、
ここまで明確に笑わせにきたのは初じゃなかろうか。
まるっきり三谷幸喜の世界。
中山道を江戸に向かう道すがら、
各地で一話完結の事件が起きるつくり。
これが毎回笑って泣かされる。
軽快だけどぐっとくる、
さすがとしか言いようのない出来。
ただ、ちょっとだけ残念だったのが、
主人公の影が段々薄くなっていくこと。
もう途中から御殿さまに完全に食われちゃってる。
クライマックスや最後もあっさり目だけど、
これは映画化にはちょうど良い具合かも。
というか、読み進めるうちに、
三谷幸喜で映画化決定としか思えなくなってきた。
御殿さまは谷原章介、
主人公は二宮君とかでどうでしょう。
ちょっと年いってるけど。
双子は割と本気でザ•たっちとか良いと思う。
映画化に期待。
いや、面白かった。
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映像化しやすそうな掴みやすいキャラクターが満載の娯楽小説。しんみりした場面が所々に入って、アクセントになっているところが心憎い。ストレスなくサクサクっと一日半で読了。軽快で気軽に楽しめた。ただ、それ以上ではなかった。残念だったのは、悪役がステレオタイプなのと、お惚けに見えて実は切れ者というキャラが多い点。そのぶん御都合主義っぽくなって物語が薄っぺらくなってしまっていた。
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頑張れ、一路!!
そして、成長しておくれ・・・。
と次巻が楽しみになりますね~。
久しぶりに浅田さんの時代小説を読みました。
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単行本で出たときから気になってたけど、実在の人物を描いた物語だと勝手に勘違いしてた。なるほど、参勤交代の話だったんですね。で、長編だから、かなりシリアスな方面かなって、これも勝手に思ってたんだけど、意外におちゃらけ系の要素も満点だったり。そういう意味で、自分の予想と実際が、かなり離れていたこともあって、最初はとっつきにくい印象だった。でも読み進めていくうちに、だんだんいつもながらの浅田節に惹かれるようになって、上巻が終わる頃には、早く続きが読みたいほどに好きになっていた。なるほど、江戸末期の参勤交代って、だいたいこんな感じだったんですね。
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笑いあり涙ありの参勤交代珍道中。
徒手空拳で空回り状態だった主人公が、徐々に理解者が増え信頼を得ていく、と。
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不慮の死を遂げた父の跡目を継ぎ、参勤道中御供頭と仰せつかった小野寺一路の名前の通りのまっすぐな意思と、古きに則った行列の美しい描写に後半ぐっときました。
そんな中に渦巻く陰謀やら道中の思惑にどきどきしつつ、ページをめくる早さがどんどん早くなる。早くなる。
お殿様をはじめ、一路を取り巻く登場人物が、馬までも魅力的で、じんわり感動したり、くすりと笑ったりとエンタメ小説らしい、エンタメ小説という感じがしました。これから読む下巻も楽しみです。
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とりあえず上巻を読了。浅田次郎の楽しい方の小説です。ですので、馬同士の会話があったりしても問題はないです。江戸までの道程はまだ半分。それとももう半分?いずれにしろ今は諏訪辺り。一路は無事に蒔坂左京大夫一行を江戸に連れていけるのか?早く下巻を読もう。
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突然降ってわいた参勤交代のお役目。父親からなんの引き継ぎ設けていない若造が、奮闘する、という話の前篇。上巻は下諏訪まで。参勤交代の紹介と、下巻への布石の巻です。
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昔の語り口調で所々で絵が想像し辛い部分はあるが、それも気にならなくなるくらい話に引き込まれる。
登場人物もうまく描かれており、特に私のお気に入りの御殿様は未だにうつけ者なのか天晴れな者なのか分かりません(^^;;
下巻が楽しみです。
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とにかく面白い!
登場人物の全てが、個性豊かに描かれており、読み進むほどに染み込んできます。
一気に下巻に突入です。