紙の本
「π」や「e」といった不思議な無理数、すんわち「超越数」と呼ばれるものについて解説した興味深い一冊です!
2020/02/14 11:08
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、「超越数」と呼ばれる数について、その性質やその調べ方を易しく解説した数学書です。「超越数」と聞いても、「パッ!」と分かる人はほとんどおられないでしょう。これは、無理数の中にあるπやe、さらに2のルート2乗などの数を指していう言葉です。実は、これらの超越数というのは、如何なる代数方程式をもってしても、その根や解には絶対にならない不思議な数なのです。同書では、この不思議な超越数についてもっと深く、その独特の性格や性質について追及していく興味深い一冊です。
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ざっと読んだ。というか、最初のうちは真面目に読んでいたのだが、書きっぷりが淡々としすぎていて流し読みになってしまった。ブルーバックスにしては異色の数式が多い本である。
超越数には興味があり時々この手の本を読むのだが、どうも証明がいまいち面白くない。ある数が超越数であるかどうかの証明は、ある数を超越数でないと仮定して(代数方程式の解と仮定して)矛盾を導く、という方法となるらしい。そのために本書の証明でも代数方程式との解と仮定して、不等式を駆使して矛盾を導く、といった証明が多いのだが、どうもおもしろくない。数学の他の分野(ガロア理論とか、複素解析とか)では、証明に美しさを感じられるものがあるのだが、どうもこの超越数論、の本は途中で飽きてしまうものが多い。このあたり、この分野がいまいちマイナーな理由だろうか。
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最初の辺りはちょっと数式多めの本だなくらいの感じだったけど、中盤からは定理と証明の繰り返しで早々に流し読みにスイッチ。 補遺入れても200ページ足らずなわんだから、もうちっと定理間に内容的肉付けあってほしいところ。 あとがきすらなあとは。 これは数学者の「不必要なものはとことん削るサガ」のせいなのか、出版社もしくは編集とイザコザでもあったのか。 というかも別にブルーバックスで出す必要なかったんじゃね?
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超越数については学生時代に証明問題で解いた気がします。
ちょっと数式が多く、定理や証明のストーリーを感じることができなかったのが残念。
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無理数なのに、どんな代数方程式の解にならない、「超越数」と呼ばれる不思議な数たち。その性質や調べ方を、できるだけ易しく解説します。
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アマゾンレビューで酷評されているが、私には千円以下で数学の奥義が堪能できるスゴ本だ。
超越数の世界は未知に満ちている。証明方法にその悪戦苦闘の跡がある。
日本語でまとまって読める本は珍しい上に、最近、証された定理まで載っていてワクワクする。
行間は専門書に比べれば、驚くほど詰まっているが、スカスカの索引はなんとかして欲しい。しかし、気軽に読める本ではない。噛みごたえはかなりある。
しかし、本気で超越数の面白さを伝えたいという著者の熱意、本気度はそれを補って余りある。
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ブルーバックスでたまにある,読者層を無視したマニアックな内容の本。本来なら代数学の知識が必須な分野だが,本書では解析学の基本と多項式の知識で読めるように配慮されている。