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アリストテレスの「詩学」ではよくわからないので読んでみた

2017/06/29 17:15

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投稿者:足目* - この投稿者のレビュー一覧を見る

『プラトンとミーメーシス』は、ミーメーシスという概念がどのように捉えられていたか、特にプラトンの「国家」第三・十巻を中心に探っています。この概念は、「模倣や物真似、倣うこと、再現、表現、……模像やコピーとも訳され」、とりわけ「西洋の芸術思想史においてもっとも重要な概念の一つ」(「はしがき」、1頁)だそうな。
著者はミーメーシスという概念について、構造分析と名づけて、そのミーメーシスという行為によって何が生ずるかという観点から、分析を行います(第一章)。本書での用語をわざといいえかえてまとめれば、(1)元になるオリジナルという対象をだれかが模倣して結果を産出する場合と、(2)オリジナルに当る何かとよく似た代替物が見出される場合との二つこそミーメーシスに他ならない。いずれにせよオリジナルの理解なり把握なりがあってこそ、ミーメーシスの結果が生ずることになります。
著者のこだわるミーメーシスの主体というべき結果の作成者がいるかいないかでこの両者を区別できるとしながら、両者の差異がさほど明瞭でない印象なのは不思議なことです。ミーメーシスは結果が提示されてこそミーメーシスと知れるので、ミーメーシスであるとする「解釈者」は不可欠なのかも知れません。
プラトンはミーメーシスに関してきわめて神経質で、たとえ誤解であるにせよミーメーシス野郎を抹殺すべしと主張した、とされてきました。この激越は何に由来するのでしょう。
「モデルとは本来模倣物よりも先行的に存在するにもかかわらず、模倣家たちは像を提示することによって、実際には存在しないオリジナルを人々に想起させ、社会に広めていくことができる」(46頁)という「倒錯」(著者の用語にあらず)にプラトンは慄いたののでした。だってすべてに先立つ「イデア」なんか要らないよ、ってことになりかねませんものね?
もちろんミーメーシスはその後、プラトンの否定論から始まったのをアリストテレスの肯定論(積極利用かな)が切返しての大展開なので、そこまできちんとつないでおくのが親切というもの(125頁の第3章注*55でちらり触れてあるくらいか)。
もう少し上手く整理してあると、小生のようなド素人にもすっきりわかりやすくなった気はしますが、3点ではきつすぎるように思います。

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