紙の本
期待外れだった。
2017/11/15 18:02
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投稿者:暴れ熊 - この投稿者のレビュー一覧を見る
『悦ちゃん』『胡椒息子』があまりに素晴らしすぎて、残念なことにそれと比べると退屈で、読み進める気にあまりならない。『てんやわんや』は大人が主人公だったが、それでも読ませる小説だった。半分ほど読んだが、作中登場する人物のどれにも感情移入が出来ない。最後まで読み通せないかもしれない。う~ん、残念。
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もっと群像劇コメディみたいものを想像していたが、単純にラブコメだった。全体的に平和で、語り口も気取りがなく、オチもちょっとズシンときて、よかった。しかし、最後はちょっと放り投げられた気分。たしかにタイトルが七時間半なのだから、列車が大阪に到着した時点で物語が終わってもいいのだろう。だが、オープニングも下準備から始まってるし、どうせなら最後に撤収も描いて全部決着をつけてほしかった。こう思うということは、それだけ好きになったということなのだろう。
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テンポのよいグランドホテル形式で、三谷幸喜を連想させられる(特に「王様のレストラン」)。きっとこの感じをやりたかったに違いない。
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今なら三谷幸喜あたりが書きそうな、映画にしそうなドタバタコメディ。東京大阪は2時間半になったけど、その分劇中時間と現実の時間をシンクロさせたらおもろそう、とか妄想できるくらいお話が古くない。これええわ。難しいこと考えんと単純におもろい。
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東京オリンピック前の
シチュエーション+お仕事ラブコメ。
三谷幸喜の師匠かと思った。
古さが無いし、細かい描写すら楽しい。
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東京から大阪までを7時間半で結ぶ特急列車「ちどり」を舞台に巻き起こる悲喜劇。
昭和30年の雰囲気をかもしながら、普遍的な人間のどうしようもなさを描いている。
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東京-大阪間を7時間半で走る特急列車で繰り広げられる恋愛模様を描いた作品。
読みにくい文章だなと思っていたが、1960年に書かれた小説ということを読み終わった後で知った。道理で言い回しが古いわけだ。
それなりによくできた話だが、中途半端な終わり方だったのは否めない。
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昭和ね。一番のわくわくは品川客車区のスイッチバック考えたとき。展望車だからね!ゆえに解説の三行目にいっしゅん混乱した。 で、さすが食べ物情報が細かい。
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まだ東京―大阪間に新幹線が走る前で
移動時間に七時間半かかっていた時代の
ラブコメ、ちょっとしたサスペンスありの人情劇。
ザ・朴訥な大男料理人と
男女に好かれる器量よし給仕係の恋の行方や、
花形乗務員である恋多き(?)女性の
行く末なんかが主な見所。
気取っていない語り口が愉快
(テーブルクロス下のフランネルを干してる様を
「オシメのように」と例えたり)。
あと、ブリジット・バルドーや
ユル・ブリンナー、三島由紀夫といった
当時の役者や作家の名前が話中に出てくる。
予定調和な話かと思いきや、
やや意外な展開に。
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昭和30年頃、東京-大阪間を7時間半で結ぶ特急「ちどり」を舞台にした、たいへんよくできたコメディ。食堂車の会計さんサヨ子からプロポーズを受けたコック矢板のカップルを軸に、そこに茶々を入れるスチュワーデス扱いの乗務員有女子(うめこ)、彼女に言い寄る岸和田社長(ハゲ)・大学院生恭男(マザコン)、途中から乗り込んでハゲを誘惑する謎の美女ヤエ子まで加わって……。7時間半の間にいろんな思惑が錯綜し、さらに思いの変化も重なって、飽きさせない。着地もひとひねりあって見事。
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おもしろい。古い小説なので、読みにくいのではないかと敬遠しそうだったが、思い切って買ってよかった。獅子文六なんて作者は知らなかったのだが、この人の著作をひと通り読んでみたい。
あと、本作が原作となっている映画もあるとのことなのだが映像がない。もし観られる手段があれば教えてください。
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初版は1960年だそうです。
舞台は戦後15年経った昭和35年の、東京から大阪まで7時間半かかった時代の特急列車の社内が舞台。
2015年の夏に文庫化されました。どうりで書店で平積みだったんですね。
どたばた劇というか、昭和のドラマを見ているようなテンポが楽しいです。
えっ、ここで終わりなの?と言うエンディング。
今、ドラマ化しても面白いかもね。
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三谷幸喜ぽいどたばた感がおもしろかった。
東京―大阪間を七時間半で走る特急ちどりのウェイトレスさん達とちどりガール(キャビンアテンダント)達のお仕事やら恋模様やら。
男性の髪型が三島由紀夫式か石原裕次郎式か、とか、結核患者の療養所とか、食堂車のメニューや各駅のおみやげ物とか、昭和の香りが満載。
そして矛盾するようだが、車内の業務の描写がとにかく具体的で、時間に追われる立ち仕事のツラさとか他部署の女性グループ間の反目とか、お仕事小説として読めば、まったく古さを感じさせない。女性グループの反目に対して男性陣が意外とよく見ているわりに事なかれ主義なところなんか、いつの時代も変わらないなあ。
えっ、ここで終わり?という知りきれトンボな感じも、ちょっと三谷幸喜風か(笑)
それにしても、せめて主要人物の身の振り方をもう少しまとめてほしかった。
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時代の空気を感じる。何せ昭和30年代となると、自分は生まれる前のことであって、作中に出てくる実在の人物や世俗も与り知らないところである。
けれど、いつであれ人情の悲喜交々には変わりないのだなぁ、と、読み進めていくうちに登場人物達に親近感が湧いてきた。
それだけに、話のたたみ方には呆気なさと物足りなさを感じてしまったのだけど。
旅客列車の行程はあくまで移動であり過程であって、終着駅も最終目的地ではない。そう考えれば、変化を描いて結果を描かない形も当然なのかも知れない。
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まだ新幹線が登場する少し前の、品川ー大阪間が七時間半かかった頃の、品川から大阪のある一本の片道旅程で起こるドタバタストーリーがこんなに面白いとは!
片道一本だけで読ませるとはさすが。50年ほど前の文章のはずなのに意外と読めるものですね。
考え方によっては、当時の花型?特急列車のお仕事小説とも言えるかもしれない。
当時の男女はある意味一発勝負だったんだなーと改めて思うのであった。