紙の本
古代と通じるもの・・・
2015/12/10 23:26
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投稿者:ゆるゆるゆる太郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
私は、大学で考古学を学んでいました。友人がゼミで、古代の道路を調べてこいという課題に対して、知らないかということを相談されたことがありました。いくつか知っていることや関連する本を教えました。
この本を読んでいくうちに、新たな発見や定説が正しかったと思いました。
本の題名は難しいですが、律令時代と現代に通じるものがあると思います。
紙の本
道路史学習の道しるべに
2022/03/31 02:40
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投稿者:719h - この投稿者のレビュー一覧を見る
特定の事物に焦点を当てて、
歴史を辿っていくという試みの
好例といえる一冊です。
古代に相当程度整備された道路が、
中世にはかなり荒れ果てたものの、
近代に入ってから再び整えられた、
とはちっとも知りませんなんだ。
紙の本
道路の歴史
2015/10/24 20:49
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投稿者:やまだ - この投稿者のレビュー一覧を見る
古代から現代にいたるまでの日本における道路の歴史を解説した本でした。いろんな時代のエピソードが書いていてとても楽しく読めました。
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本書は「道路」という名の人類が作り上げてきた英知の結集ともいける構造物を体系的に論じるとともに、日本人と道路との関係性をドラマタイトなものに仕上げている。
道路管理に携わった人間が読めば震えるほどの感動を覚えることは間違いない。
勿論、道路に興味が無い人が読んでも、本書に限っていえば興味深く読み進められること、太鼓判を押したい。
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なかなかの秀作。古代から現代に至る道路事情を諸外国の目も通してかいてある。筆者は道路技師。技師の技術的な視点もよい。
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高速道路の工事現場に遺跡が見つかることが多いよな、遺跡を迂回して計画すればいいのに。と、いままで漠然と疑問に思っていたが、この本によって氷解。
この本によって、徒歩移動の時代も、高速移動の時代も、道路用地に求められる条件はさほど変わらないことを学ぶことができた。
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歴史の学び方って、いろいろあるんだと思いますが、道路に着目して学ぶのはかなり面白そうですね。
とくに理系の人は、こういう切り口が好きなんじゃないでしょうか。
「すべての道はローマに続く」という言葉がありますが、この言葉は、ローマ帝国が道を大切にした証でもあったんですね。
道路は、実は単調増加で発展してきたわけではなく、古代に一度、ものすごく整備され、荒れ放題の中世を経て、近代に再整備されたんですね。
いろいろと学ぶことができた、良書でした。
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国家の性格と道路網が構築されていく過程の関連が、
古代ローマの時代まで遡り考察されている。
古代の道のあり方と現代の道のあり方が類似しているということも大変興味深い。
なんといっても、鉄道が整備される近代までは「駅」という言葉が指すのは道路の要所である、というのが印象的だった。
「道の駅」のほうが「駅」としては元祖なのかもしれない。
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計画道路としての古代の街道と現代の高速道路、かち歩きで点を結んでいく江戸時代の道。計画型同士はバッティングし、よって高速を作るときは道路遺跡にやたらと出くわすことになる。実は江戸時代の街道の把握は十分にできているとは言い難いそうである。うーん、頭の体力仕事であろう。
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なんでだか読んでみた本
ブラタモリの影響かな。
例幣使街道とやらを自転車で走破してみたいところです。
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行政に身を置く者として、道路行政の奥深さを知ることができました。我々が歩く現代の道路は、その構造は中世の道路とはもちろん異なりますが、実は「道路行政」は中世から存在したということがまず興味深いのです。さらに、中世の政権が道路を開設する土木工事を行うとき、一定割合を地元負担としたなど・・・現代の国直轄事業負担金みたいだなと思ったり、中世の幹線道路と現代の高速道路が大部分重なっているとか、すごく面白かった。
個人的には、赤道(あかみち)や旧道についても触れてほしかったですが・・・十分に楽しめました。
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タイトルに『日本史』とあるので、いわゆる日本史に関わる道路の編選的なものを想像していたのだけれど、本書は『日本史』よりは『道路』の方に重きがあり、『道路の成り立ち』よりは『在り方』を中心にしているため、導入部はかなり読みにくかった。しかし、あくまで『道路の在り方』が中心にあると分かれば、著者の語り口はリアルでとても面白い。この日本という国の行き先を考えるに、良い参考図書だと思う。