紙の本
原爆の悲劇
2023/04/09 13:12
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投稿者:なつめ - この投稿者のレビュー一覧を見る
原爆の落ちた日を、半藤一利さんらしい視点で描かれていて、興味深く読むことができました。真正面からの思索に感動しました。
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日本に2発の原子爆弾が落とされるまでの様子が淡々と、しかし確実な現実として語られていく。多くの日本人が知るべき事実、それは日本も原爆開発を進めていたこと。けっして他人事ではないのだ。しかし確実に進行していく戦争の現実の前にその可能性は低くなっていく。
歴史にifはないと言われるが、本書を読むと、何カ所も「もしあのときこうしていれば」という思わされるところがある。それでもなお、やはり日本への2発の原爆投下はある程度の必然性というか、不可避であったのだとうということも同時に理解していくことができる。
最後の広島の描写も最低限でありつつも力強い。
多くの人に読んでもらいたい1冊。
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この本は1941年、日本で原子爆弾の研究が始まる所からスタートする。アメリカ、ドイツの視点でも書かれ、やがてアメリカが広島に原子爆弾を落とすその日までが克明に記録されている。
日本がどんな戦争をしたのか、どうして原爆が落とされてしまったのか、原爆が落とされた時どんな事が起きていたのか…
“歴史にifは許されない”という1文があって、全くその通りで、今何を言っても歴史は変わらないのだけど、もしあの時ああしていたら原爆は投下されなかっだろう、と思う場面が多くあり、戦争によって犠牲になった沢山の人達の事を思うと色々と考えさせられる。
教科書だけでは知り得ない所まで書かれているので、知れば知るほど、衝撃を受けた。
そしてこれはフィクションではない、紛れもない事実なんだという事を今更ながら思い知らされた。