紙の本
講談社青年漫画誌の連載漫画がついに単行本化!その第1弾です!
2019/04/28 14:16
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投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、2003年からくさか里樹氏によって11年間の長きに渡って講談社青年漫画雑誌に連載され続けてきた大人気介護漫画の単行本の第一弾です。この記念すべき最初の巻では、高齢者から生きる意欲や食べる意欲まで失わせてしまう「胃ろう」に対して、無資格、無所属の熱血介護士が、それを外すことを主張し、権力と闘います。果たしてこの戦いはどうなるのでしょうか?最初からハラハラドキドキの幕開けです。
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<megukoの感想>
新しくなったヘルプマン‼︎
今回のテーマは、最近話題になっている胃瘻について。
胃瘻については賛否両論あると思うけど、その原因の一つが、医療者からの間違った情報提供だと思う。
それによって、
『胃瘻→もう口から食べることはできない、肺炎になることはなくなる』
のような誤解をされ、胃瘻に対しマイナスのイメージを持たれることが少なくない。
胃瘻にする目的を明確に話し合った上で適応を考え、また治療により改善可能であれば抜去することも勧められることが大切だと思う。
百太郎の相変わらずの熱血ぶりにキュンときた(*^^*)
嚥下の評価もせずにいきなりカツ丼を食べさせようとするところはやや強引だけど、彼の言動から学ぶことはたくさんある。
また、百太郎の熱いストーリーが始まると思うと、ワクワクする。今後も期待‼︎
<内容紹介>(Amazonより)
認知症高齢者から生きる意欲を無自覚に?ぎ取る家族。
咀嚼する力も気力も奪い
高齢者を廃人にした主因「胃ろう」を外すべく、
無資格、無所属の若き熱血介護士が挑む。
2003年から11年間、講談社青年漫画誌にて連載してきた
介護漫画の金字塔「ヘルプマン!」。
第40回日本漫画家協会賞大賞受賞の本作は、
これまでに、認知症の当事者目線から見た「認知症編」や
高齢者の性問題を扱った「高齢者性問題編」、
定年退職後の人生を描いた「セカンドライフ編」など、
高齢化社会の実情を様々角度から描いてきた。
2014年末、週刊朝日に移籍し、
新生「ヘルプマン!!」として待望の単行本化!
<目次>
第1章 フリー介護士あらわる!
第2章 やりきれない思い
第3章 怪しい男
第4章 介護詐欺!?
第5章 やってきた“お友達”
第6章 “ガンちゃん”の過去
第7章 “大穴狙い”に向けた一歩
第8章 “生きる意志”とは
第9章 回復の“スイッチ”を探して……
第10章 “ひと口”食べさせたくて
第11章 思いがけない“瞬間”
第12章 決めるのは誰だ!?
第13章 希望に向けた第一歩
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偶然見つけて、興味のある巻だけ買ってみた
何事も賛否両論あって当然
人手、お金、本人の状況もろもろで、答えは色々あって当然
その中で結論を出すのに、情報は多い方が良いよね
良い漫画ですわ
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千代の立場になれば誰でも同じ判断になるだろう。
病院に言われ、介護施設で言われれば当たり前に胃ろうにする。
そうではない道がある、と知識だけは持っている私でも同じようにするだろう。
病院や実際に世話になっているプロに「いや、違うんじゃないですか」なんてたてつく勇気はない。
本人の希望に沿った選択ができる社会ができることが急務だ。
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口から食べられなくなると弱っていくだけ…胃ろうには良くないイメージを持っていたが、必ずしも胃ろうが悪いわけではない。口から半分・胃から半分なんてこともでき外す事も可能と知れてよかった。
肺炎は気管にものが入っても咽せる反射が出ない、体力が落ちた時に発症するもので、胃ろうにすると肺炎にならないわけではないのも知らなかった。
発症後は、食事を制限され寝たきりにされ体力低下、その結果食べる機能が低下して口から食べられない。
だからこそ、口腔ケアに加えてしっかり栄養をつけるのが大事だと。
良くないのは胃ろうなのではなくて、認知症は治らないなど周囲の思い込みが本人を傷つけ心を閉ざし生きるスイッチを切ってしまうことだと。
胃ろうにしてから来いと言われる施設もある事に驚いたが、被介護者が口から食べるにも日数と人手がいる訳で病院としても大赤字。
読みながら食べたくなってしまったカツ丼。私は一生のうちあと何回食べれるだろう。
私はやっぱり口から食べたい。舌で味わい、歯で咀嚼し、喉で嚥下したい。
自分の口から食べられなくなった時点で、寿命を迎えたい。
本人の幸福(人らしい生き方)と長生きの両立は難しいのかな。
そもそも幸福とは何なんだろうと考えさせられた。
本人が望むなら安楽死制度の整備も必要だと思う。
畑違いの仕事だが、作中の仁の台詞は耳に痛かった。
「プロとして責任負わねえでご奉仕してただ感謝されたいだけなら介護士なんか名乗るな。プロとしての対価は正々堂々要求しろ」