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おもしろかった。湯川先生が最後の場所をどのように特定したのかは気になるところだけど。素直な若者の想いに胸うたれる作品だった。
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控えめな味付け。2時間ドラマか、シンプルな映画なら面白そうかもしれません。
容疑者Xや聖女に比べてトリックらしきものがないので、どうかとは思いますが。
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最愛の姉を代議士大賀に見殺しにされた古芝伸吾は、高校物理部の先輩、湯川に手ほどきを受けた「レールガン」で復讐を計画する。ストーリー構成は常に安定のガリレオシリーズ。「科学を発展させた最大の原動力は人の死、すなわち戦争ではなかったのか。」「科学技術は邪悪な人間の手にかかれば禁断の魔術となる。」など重い言葉は並ぶが、内容はすべて想定範囲内で単純すぎるような・・・。まあ、いいけど。
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短編のガリレオシリーズの、「猛射つ」を大幅に改稿して長編小説として文庫に登場。相変わらず大げさな帯のコピー。
"ここに登場する湯川学は、「シリーズ最高のガリレオ」だと断言しておきます。"
さすが売れっ子作家さんだけにいつも言うことが大きい。しかしながら、やっぱりおもしろいし読みやすさは流石としか言いようがない。でもね、やっぱり設定自体、どうなん?って疑問に思う部分はあるんだよな。
ネタバレに注意しながら・・・。
ホテルのスイートルームでの女性の他殺体発見のシーン。彼女は誰と密会していたのか?実際は、病死だったわけだがその相手を彼女は本気で愛していたのだろうか?えー、そりゃないわなあ。
湯川は、レールガンという危険な道具を、高校の物理研究会という部活勧誘のため、パフォーマンスとして後輩である高校生に作らせるのか?レールガンってよく知らないがアメリカあたりで兵器として開発されている道具でしょ。
フリーライターが殺害されるが、その犯人の殺害動機があまりにも短絡過ぎる。もうちょっと面白い展開も考えられたんじゃないかな?
出てくる政治家をもっと悪として描いて欲しかったなあ。なんか中途半端。秘書とのあるやりとりでは、大物政治家として確固たる決断力のなさが結局この物語の起点になっているわけで、確かに悪者であるが、真の悪者となってない。結局、事件解決後も天罰が下る訳でもない。
と、まあ、いろいろとあるけれど、伏線の張り方といい、ストーリー展開といい、さすが、直木賞作家、と言える作品。もっとも、上記疑問に思うところがなければ、作品とし成立しなくなるから、こんなもんでしょうね。
次から次に作品を生み出す、東野圭吾の才能が羨ましい。
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科学を制する者は世界を制す。
科学は人々に幸せをもたらす。
にもかかわらず、
時に科学は、人々に不幸をもたらす。
時に科学は、人々を試している。
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文庫化再読。代議士がクズすぎて、今回ばかりは犯人側に感情移入。天国の父親も娘の敵なら古芝くん側についたかもしれないよね。最後の湯川・古芝対面が熱い。表紙がダサい。
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ガリレオの卒業した高校の後輩が殺人の容疑者になる。
最後まで見捨てない姿は感動的なのか。なあえ確信しているのか、描かれる量が不足している。
筆力があるので読めてしまったが、感動は残らなかった。
残念。
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ん? 文庫オリジナルか? と思いきや、本作は、単行本『禁断の魔術 ガリレオ8』に収録されていた「猛射(う)つ」を大幅改稿し、長編にアレンジしたものである。帯には「シリーズ最高のガリレオ」の文字。そこまで大きく出て大丈夫か…。
細かい部分は忘れているものの、作中で扱われたある技術のインパクトは、忘れるはずがない。元々150p程度の中編だったものを膨らませたわけだが、トリックは最初からわかっている中、果てさて印象は変わるのか。
オリジナル版を未読の読者なら、それなりに楽しめるかもしれないが、結論から言うと、やはり希釈しただけという感が拭えず、この企画自体を疑問視せざるを得ない。少なくとも、『容疑者Xの献身』を上回るとは到底思えない。
敢えて注目点を挙げるなら、湯川の心理描写に重点を置いていることだろうか。かつて実験指導した高校生が、帝都大に入学したことを喜ぶ湯川。しかし、彼はわずか1ヵ月で退学してしまう。かなり早い段階で、湯川にはわかっていたはずだ。
科学者としての倫理感が強い湯川は、短期間とはいえ教え子だった彼の行動に、責任を感じていた。構図だけなら『容疑者Xの献身』に近いかもしれない。盟友にして優れた数学者・石神の愚行を嘆く湯川。あの事件の苦い記憶も背景にあるのだろう。
この技術を、使い物にならないと指摘している湯川。しかし、一方で、彼なら使いこなすかもしれないと危惧していたのではないか。どうか思い留まってくれ…。現在では、米軍が大真面目に開発を進めていることが明らかになっている。
さて、元の単行本に収録されていた他の3編は、どうするのだろう。元の単行本のまま文庫化した方がよかったというのが、正直なところである。好きなシリーズだけに、安易な企画には慎重になってほしいのだけど…。
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文庫で出るのは有難いですね。
やはり読みやすく、面白いので、
一気に読んでしまいました。
完全に福山のイメージが染みついてしまってますね。
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ガリレオシリーズ最新作。抜群のリーダビリティは相変わらず。そして、安定した面白さも相変わらず。著者の作品にはハードルが高くなってるのかちょっと物足りない。まあ、贅沢な事なのだろう。湯川が完全に脳内で福山雅治になってる。クールでスマートな湯川にまた出会いたい。
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熱い!!湯川!!!
それよりも?古柴の父の生き方がかっこよかった。
なにはともあれ、長編のガリレオは面白いっ!
けど、容疑者Xには、かなわない。
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高校の後輩であり弟子でもある青年を守るために湯川が苦悩する。
架空の技術をトリックに使った作品は興ざめだが、怒りに我を忘れる青年を救うことに己を懸けた湯川の姿に心が震えた。
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小説としては、とても面白い。
でも、魅力的な人が死んだり、前途のある優秀な人物が、道を誤る話は、読みたくなかった。
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「容疑者Xの献身」、「聖女の救済」、「真夏の方程式」に続くガリレオシリーズの長編第4作目。
単行本時には、短編集「禁断の魔術」所収の一編に過ぎなかった「猛射つ」を、大幅に追記改訂して長編「禁断の魔術」となったのが本作です。
*次の段落では、ストーリーの形式について言及しており、人によってはネタバレと感じる方もおられるかも知れません。不安に思われる場合は、その次の段落まで読み飛ばしてください。
これまでの長編3作が、湯川に縁のある人物が起こした犯罪の真相を暴くミステリータイプであったのに対して、本作は、起こされる犯罪を未然に防げるかどうかというサスペンスタイプであったのが、新鮮に感じました。
また、タイトルにある「禁断の魔術」という言葉を湯川が使うシーンをはじめ、幾つかの場面で、科学というものが使い方次第で人類に大きな利益も不利益ももたらすものであるということを、改めて思い起こさせられました。
読み終わった後に、いろいろと考え込んでしまうことがありましたが、特に「女はわからん!」っていうのと、「男って結局女には勝てへんなぁ」が一番思ったことでしたね。
ファンの期待を裏切らない良作です。
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仕事に家事に、毎日忙しい中で読書の時間を捻出している為、ついつい「早く読み終わる本」という私ジャンルで本を探してしまいがちになっている。
物語のスピードが早い東野作品は時間の無い私にはピッタリで、話を忘れる前に確実に読み終わることができる。
そして、しっかり楽しめる。
何時間かの楽しい時間が確約されている気がして、つい東野作品に手を伸ばしてしまう。
作家の平野啓一郎氏が、近頃「日常の忙しさのまま、本もさっと読まなければいけない雰囲気」があると何かで言っていたが、まさに私はその状態。
そしてそのような状態の私にも、しっかり楽しませてくれる一冊だった。
でも、たまには時間をかけてゆっくり咀嚼していけるような本も読んでいこう。。。