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投稿者:sasanoha - この投稿者のレビュー一覧を見る
それぞれの人物が、それぞれ歩んできた人生があり、その道が交わっている地点というのが人と関わるということなのだろうな、とこのシリーズを読みながら気づかされました。
魚住、久留米、マリ、サリーム、その他の登場人物も魅力的に描かれています。
沢山の人に読んでもらいたい小説です。
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投稿者:さと - この投稿者のレビュー一覧を見る
あっという間に、シリーズ最終巻となりました。
人と人との出会いや別れを通じて、人とのつながりや温かさを感じられる様になった
主人公の心の移り変わりが、全巻を通して表現されていたと感じました。
本書に巡り合えて、また読むことができて、本当に良かったと思います。
最終話は、とても前向きになれる様なこれからの未来に向けて1歩を踏み出していく様な終わり方となっており、ハッピーエンドで終わる形で良かったです。
本書で著者を知ったため、これを機会に、別の小説も読んでみたいと思います。
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投稿者:Sota - この投稿者のレビュー一覧を見る
魚住&久留米よりも、心に残ったのは、太一でした。
母親が迎えに来ると信じて待ち続け、縁日では、母に似た人を必死で追いかける太一の様子が、涙を誘いました。
金魚を死なせてしまって、魚住に”太一の方が大事”と言われて、心が温かくなりました。
そして、太一の”つよい子供になりたい”といセリフが、グっときます。
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ハードカバー版を既読。泣いた。泣いたったら泣いた。しかも本編であれだけぐずぐずと泣いたというのに、あとがきに更なるとどめを刺された。不安をかたちにしたキャラクターが読者のなかにもいるのだと感じるようになった、という著者の発言に特別と普遍の両方を感じて、それはまるで祝福だと感じられたのだ。覚えている限りの記憶では、わたしは昔から夏が好きではない。けれど嫌いにならないのは、数々の小説で描かれる夏の情景に惹かれるから。開放的でありながらさみしさもはらむ夏という季節は、太陽に背を向ける意地っ張りの背も確実に押す。
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シリーズ通して身近な人との別れが綴られて来たけど、表題作と最終話はその中にあった出会いの素晴らしさを強く意識できて、読んでよかったなぁと思った。
読んでる間、視界がにじむことにじむこと。
マリちゃんは本当にどこまでもかっこいいな。
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魚住くんシリーズ最終巻。
最後まで一気に読みました。
暗に、アメリカに行っても魚住と久留米の関係が続いてることが描かれているけど、正直物足りなかったというか、モヤモヤしたというか・・・もっと二人がいちゃこらしてるところも読んでみたかったな!という感じw
次巻が出るのを楽しみにしていた日々が終わったのかと思うと、ちょっとさみしい><
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1巻から1日1巻ペースで完読です。 いろいろありましたが、二人は自分たちのペースで愛を育んでいますね。 二人ともいい男になってます(満足) マリちゃんにはビックリだったけど、あの子らしいし。 出来ればサリームと馨ちゃんのお話をもっと発展させて欲しかったかも…
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文庫化してたの見つけて、まずはⅠでも、と買ったのが続きが気になりすぎて一気に読んじゃいました。
作品はボーイズラブですが、
生と死というテーマについて、魚住というキャラクターを通じて考えさせられました。
中盤で魚住と久留米がとうとう結ばれたり、その後の二人の恋人関係もかなり”萌え”ましたが、
この二人の関係性以外のお話も大変読み応えがありました。
周りの登場人物もとっても魅力的!
また読み返したい作品です。
個人的に、最近講談社から続けて出された木原音瀬さんなど、
こういった巧みな文章でBLを描かれてる方たちの本が一般書籍化されるととても嬉しいです。
挿絵がないと、外でも気兼ねなく読めるので…。
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魚住は信じられないくらいに不幸に囲まれた生い立ちであったかも知れないけど、程よい距離感で接して理解してくれる友人関係があったことは僥倖だと思う。決して孤独なんかではなかったはず。こんな人間関係の中で再生できた事が嬉しくてたまらない。魚住以外に登場した脇の人物たちの人生、辛いことがあってもすべて輝いて見えた。いろいろ足掻いて進んで行く姿が素晴らしかった。
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魚住くんシリーズ(全5巻)
『夏の塩』
『プラスチックと二つのキス』
『メッセージ』
『過敏症』
『夏の子供』
辛い過去を背負って生きてきた魚住真澄。
久留米やマリ、サリーム、濱田さん、さちのちゃん。様々な人との出会いと別れによって自分の過去と真剣に向き合い、泣いて、笑って、恋をして。
彼が成長していく姿にはとても感動した…。
死はいつでも自分の身の回りにある。
もしも、自分の大好きな人が明日突然いなくなってしまったらどうなるんだろう。
今まで考えたようで考えていなかった人の生と死の関わりについて、この本を通して彼らと共に考えさせてもらえた。
榎田尤利(ユウリ)先生に魚住真澄というキャラクターを生み出してもらえて良かった。
優しくて、そして誰よりも強い。
「強い子供」な彼に出会えて本当に良かった。
魚住くんシリーズはこの5巻で完結しているけれど、彼らの人生はこれからも続いて、沢山の出会いや別れを繰り返していくのだろう。
私も、いつか自分の好きな人たちと別れるときが来たとしても、その人と出会えたことを大切にしていきたい。
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魚住くんシリーズ完結編。
響子さんが就職して、そこでの仕事に悩み悲しむ「リムレスの空」
PTSDに苦しむ魚住、苦しむ魚住を救えなくて悩む久留米を描いた「 アイ ワナビー ア フィッシュ」 どんな濁流でも進んで行きたいと考えるようになった魚住くん。 魚住くんは強い、どんどん成長する。
太一くんを祖父母の家で預かり一緒に過ごした夏を描いた「夏の子ども」 魚住くんの強さは、強い子どもだからなんど感じた。 生き物の命にも違いがある、ラットより金魚よりあなたの方が大事だと伝えたい。 あなたが無事ならそれでいいと。 命を奪った悲しみがすでに罰なのだと、子どもに伝えられたらいいなあ。
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喪失を抱えながらもなお生きる。
生きていたら誰もが直面する誰かの死。大切な人であればあるほど辛いその死は私たちの心を抉り他の誰かで埋められるものではない。この物語では、その傷を無理に塞ごうとは誰もしない。むしろその大切な人への感謝の気持ちを持つことを、教えてくれる。私にとってあなたはこんなにも大きな存在だったのだと。
人と関わることを恐れないで、失うことを恐れないで、生きる。優しい気持ちになれる物語だった…。
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去年読んで最終巻手前で止めてたシリーズを夏の塩から読み直し、ようやく最終巻まで読みました。
読めなかったのは飽きたわけじゃなく、もったいなくて。
読みながら薄々感じていたものが確実になって、泣きながら読みました。メッセージの時泣いたのとはまた違う、なんだろう。
普通、BL、というかこうした同性愛ものだと嘘みたいにハッピーエンドだと思うんだけど、途中からBLなのか?と思うくらい二人の関係が自然なものになって、またテーマがもっと重いものが見えた。別にバッドエンドでもない。ハッピーエンドでもない。そうした括りが必要ないほど、自然に流れていく終わり方。
辛い、けど『進んでいる』。
辛い別れが多いほど好きな人が多かったんだ。幸せだったんだ。
死んだ時、誰かが悲しんでくれて、でも引きずらないで、でも時々は思い出してもらって。それでいい。
魚住真澄というキャラクターを通して、『生と死』についてずっともやもやしてたものが少し晴れた気がする。
作者に諭されていたように感じた
大好きな祖母がなくなった時といろいろ重なって、辛いけど励まされた。
『夏の塩』を読み始めた時は予想もしなかったが、本当に読んでよかったと思うシリーズだ。
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途中から、涙が止まらなくて・・・。突き詰めて考えると哲学的な本だったなぁ。命とか、人間としての愛とかいっぱい考えさせられる内容だった。
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シリーズ通して。
スラスラ読めるけど重いっちゃ重い。
マリちゃん、頼れるアネゴで大好き。
物語〜!!って感じでリアリティは薄いんだけどそこを面白く読み進められるから榎田先生すごいなぁ。これでデビュー作だったの天才以外の言葉見つからない。
榎田先生の言葉選びが好きでリストにめっちゃメモした。