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「御用人」シリーズ初の長編
2016/11/23 14:54
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投稿者:キック - この投稿者のレビュー一覧を見る
「御用人」シリーズ初の長編。
「天道根命」が簪に感じる恐怖心と夢に出てくる女性の謎。僅かな手がかりをもとに徐々にその真相に近づくとともに、高校時代の球友が家族や神様に抱く屈折した感情を解きほどいていくという内容。「名草戸畔」の伝承をベースに、今と神世の時代がシンクロする奥深い作品に仕上がっています。一方、神様の願いを叶えるために奔走する良彦に、淡い恋心を抱く穂乃香との青春ストーリーにもなってきました。
今回の活躍が評価され、御用人代理から御用人に格上げとなった良彦、相棒の「黄金」も健在で、次巻が楽しみです。
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正式に御用人にするテスト
2016/05/06 12:43
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投稿者:黄龍 - この投稿者のレビュー一覧を見る
今回は初めての長編。昔の記憶を失ってしまった神様:天道根命からの御用は、夢に現れる女性を突き止めてほしいということ。そこで出会ったのは良彦のかつての野球仲間の大野だった。2組の姉弟のそれぞれの想い、記憶が繋がって謎が解けた時は良かった。天道根命が姉のことを思い出して、かつての姿を取り戻すまでの数ページに泣き。御用人を断った人物は、大野だった。良彦が正式に御用人に昇格した最後のオチが面白い。正式に御用人になっても交通費問題は避けられないよ。大国主神の裏の仕事がびっくり。
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心がほわっとする
2015/08/19 19:55
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投稿者:ゆうた - この投稿者のレビュー一覧を見る
このシリーズは、読み終わった後に心がほわっとする。ところどころに笑いをちりばめ、けれど切なさと悲しさもあり。それでも最後には、みんな救われている。
飾らず、気取らず。時に不敬と言われても。それでも神様に寄り添おうとする、御用人見習いの一人の青年に人も神も救われ、彼自身も少しずつ成長していく。
素敵な話に出会えて、とても嬉しい。
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【御用人シリーズ待望の4巻目は和歌山出張! 良彦と黄金のコンビが、古代紀国に迫る! 】
毎夜、夢に現れ「忘れるな」と告げる女性に恐れを抱く神様・天道根命(あまのみちねのみこと)。力を削がれ昔の記憶を失ってしまった神様からの御用は、その女性が誰なのか突き止めて欲しいというものだった。
夢の女性が付けていたという簪(かんざし)を頼りに、良彦と黄金は天道根命が国造(くにのみやつこ)の祖として治めた和歌山へ向かう。そこで出会ったのは、良彦のかつての野球仲間で……。
和歌山を舞台に、埋もれた歴史と人の子たちの想いが、いま紐解かれていく――。
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今回のテーマは渋かったですね。
それと参考文献、え、漢文の古事記とか今はないの?(私、実は古事記と万葉集は一番持っているもので、あ、あははは。古本で手に入ると思うんだけどなぁ)
古事記も万葉集もかなり暗記はいってるなーとか思いつつ、読み終わり。
これが諸星さんや星野さんだったら、違う解釈がくるなーとか思って完読!
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1巻から3巻まで読めたので最新刊の4巻も読んでみました。
今回はこれまでの短編連作スタイルから1冊でひとつのお話に変わりました。
けっこうせつないお話で、序盤で涙が出そうになりました。ちょっとした時代ミステリーっぽくもあり楽しめました。
また、古事記の解釈が竹田恒泰さんに似てるなあと思っていたら、参考文献に竹田さんの本が入っていてなるほどなあとも思いました。
ブログはコチラ。
http://blog.livedoor.jp/oda1979/archives/4929617.html
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3巻までは4編の連作短編形式だったけど、この4巻は1冊丸々現在と悠久の時を超えた姉弟の絆の物語の長編だった。
大事な記憶を失い自身の存在意義すら失いかけている神に寄り添う御用人の在り方に感動する。
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神様の御用人業にも慣れ始めた良彦。お人よしにして善人な彼への今回の御用は和歌山の天道根命の失われた記憶を探すこと。国史には僅かにしか記載の無く、力を失い、記憶を失った神様へ何が出来るのか。友人の悩みとともに良彦の奔走が始まる。
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シリーズ初の長編。著者がよく調べているなぁって感じた。日本書紀を読んでみたいと思ったことはあったけど、こんな風に書いてもらえるとわかりやすい。
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シリーズ初の長編。
展開が比較的重め。
「人も先祖を辿れば神様にいきつき、
だから神様を崇めるのは
先祖や歴史を大事にするのと同じ」
という考え方はなんとなく納得。
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目に見えるものも、
目に見えないものも、
あなたが拒絶しない限り、
あなたの傍らにあるのです。
それを忘れないでください。
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初の長編でしたね~~。
そして、今までよりずっと歴史に深く突っ込んでいて
読み応えがありました。
くすっと笑えるというより、シリアスな感じだったけど
かえって好感が持てました。
全然詳しくない古代の歴史がすーっと入ってきます。
風景が浮かぶようで気持ちがいいです。
和歌山を訪れてみたくなりました。
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献本ありがとうございます。これまでの連作短編とは構成が変わって、一巻まるごと一柱の神様の御用をたすお話。この御用で主人公も御用人“代理”からステージが上がり、黄金様は感慨ひとしおのようですが、昇格したからと言って別段金銭面や生活に変わりはないし、誠意ある主人公のことを考えると何とか美味しい目を見させてあげたい。ところで今までの表紙のような素敵な風景の場所って実際にあるのでしょうか。綺麗ですね。
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日本の「神様」という存在の理不尽さを、改めて思い出した4巻だった。
今回の御用は、1巻分丸ごと「天道根命」によるもの。
彼の場合、『こぶとりじいさん』のような理不尽さではなく、「菅公」が学問の神様として祀られているような、それに近い。
いや、祟りを恐れての祀りじゃない分、ある意味、彼の方がやるせないのかもしれない。
そう考えると、黄金たちが時たま口にする人間の「勝手な願い」というのも、頷ける話だ。
この話には良彦や神様たちを助けようと一生懸命な人間が登場するが、現実には、多分、こういうことは起き得ない。
だから代わりに、神社の祭殿に向かう時、ほんの少しでも、そこにいる存在の過去に目を向けたいと思う。
相手は見えないものだし、いるかいないかさえあやふやだけど、それはこちらが我がままを言っていい正当な理由にはならない。
むしろ、だからこそ、自分達の神様との関わり方をよくよく考えるべきなんだと思う。
浅葉先生はあとがきで「史実とフィクションをどこまで絡めるか」と書いていたけど、フィクションだからこそ、魅力的な登場人物たちと分かりやすい筆致だからこそ、書ける「事実」や「真実」もあると思う。
私は、こういう歴史ミステリー、これからもとても楽しみにしてます。
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いつもの短編連作じゃなくて長編だということに、途中まで気づかなかった。
「あれ、1話終わったはずなのに完結してない。章だった」くらいの。
きれいな風が吹き抜けるような読後感がある。
モフえもんの出番が少ないのが若干残念だが、おまけのみなさんがかわいすぎる。
このシリーズは設定的に延々と続けられる気がするんだけど、個人的には作者さんの別作品も読みたいところである。ただ、このシリーズは書くのに時間かかりそうだから、平行してってのは難しいだろうなぁ……。