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キャラのたった母と娘の「愛の求め合い」にハラハラドキドキで面白かった。「結局のところ、愛なんてエゴとエゴのぶつかり合いなんじゃないだろうか」 多くを学んだ清佳(さやか)と亨の家庭はきっとうまくいくはずだ。
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母性ってなんですか?
もともとあるものですか?
母親になったらめばえてくるのですか?
不思議です。
でも、
子どもは母親の愛がほしいんです。
無償の愛がほしいんです。
そして
期待に応えたいんです。
褒めて欲しいんだもん。
この本を読んで
わたしは母にとって
どんな娘だったのかを
考えました。
大人になった今でも
変わらずに愛してほしいと思うのは
おかしいですか??
2015.7.11
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母と娘の気持ちの捉え方、言葉の伝わり方は必ずしも一致するとは限らない。
母、ルミ子には大切な大切な母がいて、その母が亡くなっても尚、母が一番大切だった。
一方、娘、清佳も母が大好きだった。
母を守るのが自分の役目だと思っていた。
しかし、清佳が想ってきた、母の為に、という気持ちは一切母には届かなかった。
こんな不毛な親子の形が実際にあるのだろうか。愛能う限り、その言葉がこんなにすれ違う家族は本当にいるのだろうか。
でも、想像すると、想う気持ちはあるのに、知らないうちに育児放棄や虐待に繋がっていくこと。
本人が無自覚であること、それが一番怖いことなのかも知れないと思う。
母は娘を愛そうとしながらも、自分にとって悪い出来事すべてを娘のせいにしてしまい、それがあの出来事に繋がる。
負の連鎖?自業自得?
あの新聞記事は結局、過去の物だったと捉えていいのかな?時系列がどうも頭の中で整理できなかった。清佳は何年も寝たきりだったのかな。
とにかく、母性云々、子供を産む予定のない自分には関係のないことだけど、母とのすれ違いの生活は痛いほどわかるので、これから清佳には幸せな家庭を築いてほしいと思う。
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私が母であれば、違う受け止め方が出来たのかもしれない。もしくは子供であれば。
もしくは、ふたりのどちらかに、少しでも共感できる部分があれば。
始めは全く気づかず読んで、レビューに恥ずかしいこと書いていたのですが……。
やっぱりイマイチピンとこなかったかなぁ。じっくり考えると考えさせられることはあるけれど、共感できる部分が今の私にはまだなかったかな。
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母でない私は、母性というものを漠然と、女性が本能として持ち合わせた我が子に対して抱く慈しみの気持ちだと捉えていました。
けれど母親は、母である前に娘であること。人生の過程から理想の母親像、母親とはこういうもので娘とはこういうもの、という親子像を自分自身だけでなく娘にも無意識に求めてしまっているのかもしれません。
自分の母親はどういう母親だったのか、私は母にとってどういう娘だったのかと大人になった今、考えることがあります。母娘は一番身近な女同士。離婚すれば他人になれる夫婦以上に当事者しか分からないすごく複雑なナイーブな関係であることも。
お互いの立ち位置も距離も、時間の経過と共に変わりゆくもので、ほんの微妙に違うだけでも母娘関係って変わるのだと。
もし私がが母になり娘を産んで母娘関係に戸惑うことがあった時にまた読み返したい一冊。
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親と子の関係というのは、
一番紡ぎやすそうに感じます。
ただそもそも、親子は対等に見えて、多分違う。
子どもは生まれたばかりの純粋無垢な存在。
何の抵抗力も持っていない。
どんな考えにも環境にも染まる。
それでいて、本能的になぜか愛は求めるんです。
人間の子どもを、愛のない環境で育てると、
体が発育しないそうです。
対する育てる側は、大人です。
今まで様々な環境に触れ、人に触れ、
自分なりの考えを形成しているはずです。
その中に、子どもには愛を与える、
っていうことは、必ずしも含まれていない。
親子って一番近い存在だから、
距離を置くのが案外難しい。
人って、失わないと気づかないこと、
結構ありますよね。
自殺か、他殺か、、。
そういうミステリーでは確かにあったけど、
「母性」について、色々考えてしまいました。
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大学で研究している時にこの本に出会ってたら、また、見識が広がったな。とおもた。
母になっても娘だし、母も娘も女。
いつもいつも、気持ちのすれ違いが
えぐいほどに書かれているけど
今回の小説もまた、えぐい。
最後にどうなったかを
読者の想像に任せることも
えぐい。笑
自分が子育てをする時が恐ろしくなるな。笑
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湊かなえは、小説なのを良い事に、あれよこれよと読み手を罠に嵌めてくる。
毎回嵌められる自分に、いい加減呆れてきます。
母性の設定は何だか自分に被る所が有るかなぁと思わされました!
→農家の長男は結婚する前に必読です。
冒頭で自殺を図った少女はどうなったのか?
物語は母を愛する母と、母に愛されたい娘のダブル主人公の、愛深き故に愛を履き違える母娘の物語です。
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母ひどい!娘かわいそう!母ひどい!ていうかみんなひどい!わけわかめ!って思いました。
何が言いたいかっていうと登場人物の名前は逐一全て覚えましょう。あとで困ります(した)。
母はなぜ素敵な母親に育てられたはずなのにこんな母になっちゃったのか。母の回想ではすごくいい母親のようにかかれているけど実は自分が娘にしたように育てられたからなんじゃないかって思ったりなんかして。綺麗にかかれているだけであって。これはあたしの想像。本当にいい母親だったかもしれない。娘視点でも無償の愛くれたって書いてあったし。けど、じゃあなんでこんなやつになってしまうんや笑。…かわいがられすぎたから…なのかな?
娘が母を思ってやったことは高確率で裏目に出る模様。けれども高確率で母の被害妄想でもある。娘のせいにして、ほんとひどい。
人を見下してるのもほんとむかつく。
自分にとっても娘にとってもすごくいやなはずの義実家から出ないのは、シングルマザー馬鹿にしてるからだし。
登場人物が娘以外ほぼクズってのもほんと救いがない笑
いっちゃんむかつくのが小姑憲子。とその息子。まあこの息子もかわいそうな子なんだけれども。憲子も義実家でいびられてたらしいけれども。
あと仁美←こいつなんなんお前関係ないやろ出てくんな!
よくもまあこんなにひどい人たちばっかり勢揃いさせられるわ!人間不信になるわ!
んで最終章を読んで、あれ?ん?あれ?え?
どゆことー!ってなりまして
二回読んでやっと理解しましたとさ笑
あたしほんと人の名前覚えられないんで…
最後まで母と娘の名前出てなかったことにも余裕で気付きませんでしたし。
二回目ですけど登場人物の名前はちゃんと覚えましょう笑
伏線張りすぎやねん!
バッドエンドではないけれどモヤモヤモヤモヤモヤっとしました。
あと子どもできたら見返りを求めないようにしようと思います!なるべく…
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女はすごく怖い。そう感じる作品だ。私とわたし、どちらが真実かは論点ではなく、終章ですら現実かどうかはわからない。自分としては現実であってほしいけど。まだ母親になったことのない自分としては人ってどのタイミングで母親になるんだろうとは思うけど、なりきれない人っていうのもこの世界ほんとにいるんだろうな。
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湊かなえのミステリ。
「母の手記」と「娘の回想」という視点からの独白という、“いかにも湊かなえ”な作品でした。ちょっとストーリーテラー的要素もあり、ドラマティックな展開で一気読みなのですが・・・
正直、ちょっと落とし所が・・・感は否めませんでした。そこが残念なポイントっすかね。
あと巻末の解説が、代官山蔦屋書店ブックコンシェルジュの間室道子女史なのですが、それが楽しかったです(^_^;)
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無償の愛とはどんなものなのかを考えさせられました。
人間は如何なる時でも愛されたいと願う生き物なのかもしれませんね。
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最初から湊ワールドだった。母と娘の視点から書かれているが、同じ出来事でもこうも受け取り方が違うのかと思った。愛をどう伝えるか。愛しているのに伝わらない、伝えられない。歯がゆかった。
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テーマとして深い。とは思うけど陰鬱。
スッキリと終わらせているのかな。とは思うけどそのまま受け取っていいものか微妙。
湊かなえなので、安定の読みやすさはあるけど、手放しで面白かった!とは言えないモヤモヤ。
自分が物理的に「母」になった時に、ほんとうに「母性」を持つ女になれるのか。
現実社会で頻繁にニュースに現れる、我が子を殺してしまう女はみんな「母性を持たない女」だったのか?持っている「母性」を凌駕する何かがあったのか?
これ、父と息子だとどうなんだろう。
色々考えさせられる本ではあった。
個人的には、スペクトラムっぽかった彼のその後が少し見えて安心しました。
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何がいけなかったのか、何故、母は娘を愛せなかったのか、主人公と一緒になって探したが、結局理由は見つけられなかった。おばあちゃんのことは理由としてあげるには些末すぎるし、そもそもおばあちゃんが亡くなる前からすでに愛はなかった。
子供を産んでも母親になれない女性がいる。悪い人間というわけでもなく、生い立ちに問題があるわけでもなく、ただそういう機能がない。母性が本能に組み込まれていない。この本の母はそういう女性だったのだと思う。
子供にとってはただただ理不尽で理解しがたいことだと思う。主人公の葛藤と悲しみが痛いほど伝わってきた。母も母に愛されたかった。主人公も母に愛されたかった。母性はあったりなかったりするのに、愛されたい欲求は等しく備わっているのが辛いところだと思う。
最後には母を違う生き物だと割り切ったように感じた。母を愛している自分、母に愛されたい自分、しかし母には同じ愛が備わっていない。そのことを認めることでようやく抜け出せたのではないかと思う。
湊さん作品の中で一番好きな一作。
いつも、母と子が根底にある気がしていたが、この本で初めて内面を見た気がした。