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母と娘のすれ違い。登場人物の誰も共感できず、もやもやしたままラストシーンへ。読み返すのは湊かなえ作品ならでは。
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再読。湊さんが「母性」について書くと、かくも恐ろしくなるんだな。女性なら誰もが知っているのにあえて目をそらして、ないもののように取り繕っていることを、いやらしさに怖じ気ず書き上げている。女性作家の書く女性の本質ってコワイコワイ。こういう物語にちょろりと出てくる男性は総じて情けなくって、作家の辛辣さが痛快。
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読む人の立場で、どこに感情移入するか変わって来るんだろうなぁ・・・・。
私は最後の章で「あ、違うのか!」と気がつきました^^;
ラストを救いがあると見るのか、不安要素でみるのかも
人によって変わりそう。
どちらの話が正しいのか・・・そこにこだわるべきか否か。悩むなぁ。まぁ、どちらにしても男って存在感ないのね。ってのは分かりました。
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270725読了。久々。これはミステリーなのか。読みやすく書かれていることが唯一の救い。すごく歪んだ話。読んでいて心地のよい作品ではない。作者は何を伝えたかったか…。母性も親子愛も結果エゴから成り立つということなのかな。
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湊かなえの小説ってやっぱり怖い。
常に暗雲立ち込めてて、なにか起こりそうな感じ。全編を通してずっと。
出てくる登場人物が狂気じみてるからかな?
とにかく、人間って怖いと思う。
人間の怖い部分が強調されているんだろうな。
あと、あとがきになるほどな〜と思った。
同じことで、人によって違う風に見えている。人は、自分に都合の良いようにしか物事を捉えない。
でもそれを恐れて行動しなかったら、きっと誰ともなんの関係も作れない。
向き合って、ぶつかり合って、尊重して、というプロセスを経て人間は広がっていくんだと思う。
口で言うのは簡単。だけど私も実践できたら。
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まず、「愛能う限り」ってのが気持ち悪い。
いや、言葉が気持ち悪いってよりは、娘が自殺したってのにそんな言葉を外に向けて発信する母親が気持ち悪い。
最後、私は全然わからず、解説書かれてる方のサイトを見てやっと納得しました。
母性は、母親としての本能的性質、かあ。
ニュース見てると必ずしもそうではないと感じること多いので、辞書編纂者の方には再考を望みます。
「女なら、みんな子供好きなんだろ?」とか思われても嫌だし。
じゃあ次はぜひ「父性」を書いて欲しい。
全然想像つかないけど。
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2人に薦められたので読んだが好きになれなかった。
終章を読んで思ったのは、「現在」では一応「家族」の形をとっているけど、それって❮わたし❯の諦めなどによるものではないかなということ。
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2015.7.30
普通の人は「愛」なんて、なかなか口にしない。
それを頻繁に口にするのは、愛が足りない証拠。
母に愛されたい、母娘の話。
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「ママ、赦してください」
そう書き残して、自殺を図った女子高生が自宅の中庭で発見された。
祖母により発見され、一命を取りとめたものの、「母親に追い詰められたのでは?」と世間は騒ぐ。
母と娘の手記により、浮かび上がっていく真相。母性とは何か、を浮き彫りにしていくミステリー。
2015年8月5日、読了。
世間からどんなにイヤミス、と言われても、なぜかこの方の作品には手が伸びてしまいます。
確かに、ちょっとイヤな気持ちにはなるかもしれない。けど、ある意味で人間の本質を描いているようで、どうしても目が離せないのです。
ちなみに。今回の作品は後味は悪くないです。救いもある。でも、こんな家族はやっぱりイヤだなぁとは思ってしまいましたけど(^^;
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母と娘の焦点をメインにほぼ同じ時系列で話が進んでいく。それぞれの想いを汲み取れるのは面白いが、話は確実に展開しているのに、なぜかもったりとした雰囲気がまとわりつく。母性がテーマであることを受けて、もっと主旨や狙いを理解できたら面白かったかもしれないが、私の理解力不足でそれができなかったことが残念…。
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母と娘の関係って紙一重で本当に複雑だと思う。
重さに読んでいて、疲れてしまいました。
母と娘の視点で交代に話が進み、お互いのエピソードに違和感を感じながら読みましたが、最後が近づくにつれ、違和感の正体を知り、驚かされました。
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なんかもやっとした。
もやもやもやもや
だけど母性っていうテーマそのものがもやもやしているのかもしれませんね。てかそう。
半分過ぎたあたりで、大事なことを言ってるっぽい文があった。女には二種類ある。母と、娘。そのうち母になれるのは、娘を愛せる人だけ。みたいな。
んーーー、娘を愛することができないのに、娘をもつ親がきっと多いだろうなと思った。自分もそう。まだ自分も娘。
この話を読んでたぶん女の人だったらみんな自分の親子関係と照らして読むと思うんだけど。
うちの母親もまだまだ娘で、母になりきれてないんだろうなって思う。でも母親になりきれる人なんているのか?
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あまりに自己中な人達がたくさん出てくるって印象
話せばわかるのに なんて単純なことではないのだろうけどばかばかしい
自分は間違ってないのよ、頑張ってるのよビームでお腹壊しそうな話でした!
最後はうまくまとまったのね
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私は母の分身、母の為に、母の無償の愛のために、生きてきた。母が認めた男性との間に娘が生まれ、母が望むから娘を育ててきた。母が望むように、母が喜ぶように、娘を育ててきた。主人は有名大学卒業しているが、学生運動を経て、鉄工所で働いている。口数は少ないが、趣味で油絵を描く。その後ろで私はリルケの詩集を暗唱する。足しげく通ってくれる母と娘が遊んでいる。季節の花が咲く小さい庭で、主人も私も望んだ「美しい家」を築き上げた。
しかし、その夢のような「美しい家」はある事件で消えてしまった。家族は一変した生活を送ることになる。
主に母親(↑の「母」でなく、その娘)が神父に向けて書いた手記と、娘(↑の「母」の孫)の回想を元に書かれた小説。どの人物にも思い入れが出来ずに読み進めるのですが、最後の最後になぜか涙がつつ・・・っと流れたお話でした。
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いやいや、これこそ湊かなえの真骨頂!
最近読んだ湊作品はやんわりしてたので、物足りなさをかんじてましたが、キタァー‼︎‼︎って感じ。このおどろおどろしい感じ。湊作品を読んだぁって感じがする一冊。