漫画家、イラストレータとして活躍されている江口寿史氏の作品です!
2020/06/17 10:53
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、漫画家、イラストレータとして活躍されている江口寿史氏の作品です。同書のあとがきには、「<クズの日記>であり、読んで<なんだ、俺よりクズが居るんじゃないか!>と安心する、そういう本だ」と著者自らが書かれているように、なかなか感想が言いずらい作品には違いありません。仕事ができない日々にも関わらず、酒を飲みに行き、ぐだぐだと過ごす、そういった日々が400頁に渡り、延々と描かれています。これも江口氏の作風なのか?と反対に感心します。
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江口先生のウェブ日記の文庫版。なんというか、フラットな気分で読み通せない。おそろしくナイーブな人柄が垣間見えるが、いっしょに仕事するのは大変そうだ(笑)。
2度ほどお目もじしたことがあるが(いずれもサイン会)、4年前に下北沢でサインをいただいたのは震災の2日後でした。でも、日付を3.11 と書いていらっしゃるんですよね先生。「また20年後に会おう」と言っていただいたの、忘れません。
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「江口さんには心底あきれました」(山上たつひこ)。「クズの日記だこれは」(日記本文より)。日記文学の最低作「正直日記」、実録マンガ「金沢日記」、描き下ろしの新作マンガ「金沢日記2」収録。
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江口寿史さんは原稿の締め切りを守ら(れ)ないことで有名な漫画家です。
作品はどれもすばらしいもので大好きです。
そんな江口寿史さんがウェブで公開していた日記の文庫版です。書き下ろしのエッセイマンガもひとつ入っています。
本書の2002年3月15日の日記に『タンタンの冒険』展の感想があるのですがそれは、江口寿史さんご自身のことを書いているように思いました。
「自分が設定したハードルを越えるための努力」……きっと江口寿史さんが原稿を落とし敬愛する先輩の期待を裏切ってまで譲れないのはこれに違いないと。
イラストも毎回その爽やかさと美しさに感動するけど、マンガの新作、期待しています。
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「言っとくけど、いっぺんに読もうとしないでな」と著者自ら忠告する「迷惑なボリューム」の文庫版。つい読みふけって、さすがに「いっぺんに」ではないものの、ぐいぐいと読み終えてしまった。おもしろいんだもの。こういう、自分で自分にキビシク突っ込むテンポのいい文章はとても好きだ。
いまや「破滅型の作家」は文学者ではなく漫画家にいるのかも。締め切りを守れず、遅れに遅れた挙げ句の休載、さらには連載立ち消え。そのくせしばしば飲み歩いて泥酔する。まったく編集者とかはたまんないだろうなあ。
凡人はこうはできない。締め切りはつい守っちゃう。小心者のわたしなど、誰かを待たせてると思ったらお尻がムズムズして、必要もないのに走ったりするし。要は、その方が気が楽だからなんだと思う。たくさんの人に迷惑をかけているとわかりながら「描けない」というのはさぞツライだろうな。
でも仕事の依頼は途切れずあり、家族のこともすっかりほったらかしというわけではない。まあ、仕事については、その図抜けた才能が明らかなわけだけど、やはり基本的には真っ当で、どこか可愛げのある人なんだろう。それはこの日記からも伝わってくる。
昔話になってしまうが、大学生の頃よく読んでいたのは、当時が全盛期だった「チャンピオン」だけれど(「マカロニほうれん荘」は本当におもしろかった!)、「ジャンプ」も「パイレーツ」だけは読んでいた。その後の「爆発ディナーショー」や「寿五郎ショウ」も大好きだ。やっぱり先ちゃんには、またマンガを描いてほしいよ。
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それはまだ私が漫画を貪るように読んでいた頃。好きだったのよ。
江口寿史の「すすめ!パイレーツ」が。何度読み返したことだろう。
処分する前の単行本はボロボロになっていたはず。
最後にちゃんと読んでいたのは月刊誌「ASUKA」に連載していた
「江口寿史のなんとかなるでショ!」だったな。
いつの間にか漫画家は開店休業。イラストレーターのような仕事
ばかりになっていた江口寿史が、自身のホームページで掲載した
日記の1999年から2002年までと、ギャグ漫画家の大御所・山上
たつひこが13年ぶりに漫画家として復活祭のアシスタントを務めた
際の「金沢日記」をまとめたのが本書だ。
ご本人が「あとがき」で書いているように、「正直日記」と言いながら
も多少の脚色はあるんだろうな。それにしてもグズグズである。
遅筆であることは知っていたが、本当に仕事しない。しなきゃいけない
仕事があるのに先延ばし。何をしているかと言えば、飲んでます。酒を。
漫画雑誌の編集は経験がないが、締め切り間際やとっくに締め切りを
過ぎてジタバタしている著者の姿をどうしても編集者の目で見てしまう。
はっきり言って迷惑です、江口先生っ!
編集も印刷も製本も、原稿が上がるのを待っているんですよ~。
タイムリミットギリギリってのは心臓に悪いんですよ。ご存じで
しょうが。
大御所・山上たつひこに「江口さんには心底あきれました」と言われて
しまうのも分かるわ。
ギャグ漫画家・吾妻ひでおは自身の失踪やアルコール依存症を漫画
で描いた。江口寿史はそのダメっぷりを文字で書いた。
ダメなんだけど、この人の描く絵、好きなんだよな。今でも思い出せる
キャラクターがいるもの。
文章も上手いんだな。読みやすくてサクサク読める。でも、最後の漫画
はちょっと重かった。
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「クズの日記だこれは」と自虐的に自画自賛する、生きる伝説の漫画家・江口寿史のウェブ日記の文庫化。
私の青春の1ページに江口寿史がある。「すすめ!!パイレーツ」や「ストップ!!ひばりくん」のギャグに笑い、「エイジ」や「GO AHEAD」の青春に心震えた。勿論、単行本は棺桶に入れてもらう。でも、「地上に降りた天使」水谷麻里が奥さんなのは、うらやまし過ぎる。夫婦喧嘩で「私の青春返せ」と罵倒されるのが微笑ましい。
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江口寿史さんの、2000年前後の日々をつづった日記。
「描かなくちゃ」「描けない」という苦しみと葛藤がわかる一方で、
「もう少ししっかりしていかないと移管のじゃない!?」という印象も。
クリエイターさんは自分の魂を削る仕事だけれど、
「仕事」には責任が伴うものですしね…難しい世界ですね(´・ω・`)。
江口寿史さんの絵は大好きなんですけどね。
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江口寿史氏の作品『江口寿史の正直日記 (2015)』を読了。 あー、1週間・・・ずっと少しずつ読んできて、今読み終わりました。 先月の10日に「江口寿史イラストレーション展 彼女 」を観てきてから、マイペースに江口寿史氏の作品を読んでますが。この『江口寿史の正直日記 (2015)』たまらなく好き。読みやすいです!! おいら自身、エッセイも好き!! 傑作。
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吾妻ひでお死去のニュースに接し、関係の深かった江口寿史につながる。昔から遅筆で原稿を落とすことで有名だったが、これほどまでとは思わなかった。原稿を落としながら酒を飲みに行く図太さはある意味すごい。これでは漫画家復活は難しいだろうなと妙に納得してしまった。