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麻生さんは外務大臣が似合っていた。国際社会のつながりの場でプレゼンスを発揮できた。さすが吉田の孫である。
菅官房長官は政局ツウでも政策通でもない。政治に過剰な思い入れはしない。政治の仕事人。
官房長官から総理になったのは安倍さんしかいない。
かつての自民党の正当はすごろくの最後が森首相。
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90年代から現在にかけて活躍した政治家の評伝。幅広い人が扱われている。なお、筆者は政治学者であるが、時事放談のキャスターでもあり、そこでの取材を踏まえていると思われる。
筆者の生活において、ずーっと一人の政治家と密着している訳ではないので、ここで書かれていることが外れてしまっていることもあろうかと思うが、それぞれの政治家の特徴や人となりが書かれているので、新聞などでその政治家のニュースを読む時などに参考になると思う。
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TBS「時事放談」のキャスターであり、かつ東大名誉教授の著者が、90年代から現代までの政治家の評論。
帯にある「本物かニセモノか」というようなストレートなものではなく、全体に抽象的な、また婉曲な言い回しが多く、本質をスパッと言い現わせていないように思う。
恐らく現役の政治家が多くストレートに表現しにくいのだろうと推測するが、著者の観念的な思考が影響しているようにも思える。
唯一の例外は小泉純一郎。彼だけはスパッと表現している。小泉の政治スタイルが観念的な表現に馴染まないからだろうか。小泉は「明確な見識や主張があるわけではなく、勘と感性の働きによって動いていく」と批判的な表現をしているが、所詮政治でも経営でも予期せぬことが次から次へと起こるのが常であるから、変に主義主張に乗っ取った判断をするより、勘と感性により判断してくしかない。後になってその判断をトレースした時にその人の傾向が現れるものだと思う。結果としてそれが成功していれば、名政治家であり、名経営者となると思う。
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次の指摘はなるほどと思いました。
小泉純一郎は、二世政治家臭がしないタイプ
次の点は勉強になりました。
「評伝」があくまでその全人物像を通して歴史の位相を射照するのに対し、「評論」は、その人物の来し方行く末を見通して、今という時代を切るのに特色がある。
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日曜日の早朝に放映される『時事放談』は、ご老公のような元政治家の晴れ舞台である。御厨は政治史の学者としてオーラル・ヒストリーの重要性を提唱し、生の言葉、その時の全身全霊の姿を記述することを重視するのでまさに適任。
内容は非常に面白かった。
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政治家の評論をまとめ上げるというのは、つくづく難しいものなのだなぁ、と感じ入りました。切り取り方、迫り方、まとめ方、距離の取り方、表現の仕方など、一朝一夕にはいかないです。