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#読了。第154回直木賞受賞作品。初読み作家。短編集。
江戸時代の武家の男たちと、彼らを取り巻く女たちの心情を描く。どの編でも、女たちの強さと対比した、男の弱さ、もろさが滲み出ている。現代にも通じる話しかと。
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妻と夫の関係とは、と色々な形があるものと思わせる本格派な時代物でした。戦国とは違い、江戸時代ともなるとあまり派手な印象はありませんが、大人向けの読み物としては非常に味があるのではないでしょうか。
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受賞作は長編かと思っていたが、短編だったのか。
この時代の人は女性のことを本当にこんな風に見ていたのだろうか?と思わせる箇所がいくつかあった。
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第154回(2015L)直木賞
短編集
・ひともうらやむ ★★★★
持つべきものは良き妻。おんなは強い。
・つゆかせぎ ★★★★
母は強い。
「あなたはお父様が御国を逃げたわけじゃないことを分かってる。一茶と同じように、新しい場処へ踏み出したことを分かってる。そして、自分だけがどこにも行こうとしていないこともわかってるの」
・乳付 ★★★
男の仕事は妻に支えられてこそ。
・ひと夏 ★★★
お勤めとは大変である(無欲)
・逢対 ★★★
お勤めとは大変である2(無欲)
・つまをめとらば ★★
女は怖い。男は妻次第。
3+
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初の青山作品であった。
少々下級の武士が主人公だが、彼を取り巻く女たちはなかなかのツワモノ。
いろいろな状況の中で(やっぱ おんなは強いわ)という作者の声が聞こえてくるようだ。
人それぞれ 好き好きはあるだろうが、「乳付」と「ひと夏」は心の揺れが感じられ、楽しめた。
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非常に読みやすかった。描かれている女性が皆潔くてたくましい。子を持つ母はこんなにも強いのか。男性はそんな女性の手のひらで転がされてる様子がちょっと情けなくて、愛おしくて笑ってしまう。
「乳付」がお気に入り。悋気すると素直に言える人でありたい。
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話の組み立ては良いのだけれど、なぜかもう一つ何かが足りない感じ。迫り来るものがありませんでした。とりあえず、直木賞受賞ということで、おめでとうございます。
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悪くはないけど、スッキリもしない読後。不幸にはならないけど、とびきり幸せにもならない。日々をこういうものと受け入れ生きていく夫婦、男、女。勿論それぞれに波乱や事件、思う所はあるのだけど、だからと言って抗うわけではない。思い返すことも後悔も、全て全て「そういうもの」と受け入れる短編集のように思えました。妻をめとる選択も、めとらない選択もあるわけで、登場する6人はそういう人生を選んだ、ただそれだけの事。女は逞しく、弱く、したたかで優しい。女によって少し変わる人生。人生の転機にその女がいた、というお話でした。
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どこかの書評で興味を惹かれ、第154回直木賞受賞作品ということもあり、初の青山文平作品を手に取る。
現代に通じる江戸時代中期ごろの、男と女の関係を綴った6短編。
印象に残ったのは、最初の「ひともうらやむ」かな。
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前回読んだ・・鬼はもとよりは『すぺくたくる』でおもろかったです(^^)/
今回の(直木賞、おめでとうございます!)は、『すぺくたくる』ではないが・・またおもしろかったです!(^^)!
六篇の短編集。
鬼はもとよりのレビューでも書きましたが、青山さんの達観なされた女性観(女性感?)は賛同を覚えますし、好感ももてます。
・ひともうらやむ
・つゆかせぎ
・乳付
・ひと夏
・逢対
・つまをめとらば
・ひと夏 と ・逢対 は書籍化に伴い改題したそうで・・
俺的にはこの二作と・乳付・つまをめとらば が好きです。てか、最初の二作も嫌いでも無いし悪くも無いですけどね?
結局。素敵な書籍だ!て事で。。。
女性って・・ほんと・・ねぇ?
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6編の短編から構成されている。これらに共通のテーマがあるとすれば、
1.普通の女などいない
2.女の適応力は凄い
3.女と張り合ったら必ず負ける
かな?
江戸情緒たっぷりの短編時代小説集。女の描き方が女流作家を思わせる。
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女の人って強か。
男の人って可愛らしい。
両方いるから世の中面白いんだろうな。
つまをめとらばの章を読んで驚いたのは
職場結婚が昔からあって、禁止事項だったこと。
長い時間一緒にいれば誰がどう止めても
必然的にそういう関係になるよねぇ。
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つまをめとらばのみ読了。
不思議ととっつきやすく、不思議と引き込まれる。不思議と考えさせられる。
男だからか、読んでいて不思議と味方を得たような安心感を感じる。
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時代小説は読まないが、直木賞かぁ
読んでみるかと。
こんな強い、ちゃっかり女性いてるでしょ
江戸時代でも、いつの時代でもいっしょ
の短編集ですね。
わからない言葉出てきて時代小説苦手かも
「ひともうらやむ」「つゆかせぎ」「乳付」「ひと夏」「逢対」「つまをめとらば」 6話を収録。
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読後が爽やかで余韻が残る短編群。「ひとをうらやむ」は克己と庄平の2人の長倉家(本家と分家)惣領。それぞれが妻を娶り、大きな明暗が。一方の転落の描写が辛いが、他方の妻・康江の甲斐甲斐しさが心温まる。「乳付」は旗本の若嫁・民恵の語りで、夫・信明、姑・隆子、父・彦四郎、そして幼子に乳房を提供してくれる瀬紀の全員が美しく描かれる感動の佳品。「ひと夏」は藩の困難な集落杉坂村へ派遣された啓吾の苦悩とある事件を通して受け入れられる爽やかな体験が心地よい。タネの存在が心憎い演出だ。表題作は因縁のあった男女・既に老年の域にある貞次郎と中年になった佐世の久しぶりの出会いとこれからが奥床しい。