大和言葉を普段から使うために
2016/02/16 07:28
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投稿者:はまぐみ - この投稿者のレビュー一覧を見る
最近耳にする大和言葉に興味を持ち購入しました。特別むつかしい言葉ではなく普段から使っている言葉が多くありました。言葉の由来や解説のほか、例文がありわかりやすかったです。解説も1ページほどで読みやすいです。このような穏やかな言葉を使うと自然に気持ちも穏やかになるような気がします。
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
大和言葉についてとても詳しく書かれていて、これから身に付けたいと思いました。同じ内容でも、言い方によってとても印象が違うことに驚きました。
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9割以上が知ってる言葉だったのであまり役には立たなかった。どういう層をターゲットにしているのだろうか?
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なみいる・・・強いものや力のあるものを打ち破った時に使う
たゆたう・・・定めなく動く
手向ける・・・神仏に対して金品を献上する
妙なる・・・人知を超えた霊妙さがある、極めて巧み
下にもおかぬ・・・本来それ程の厚遇を受けるはずのない者が、厚遇を受けるときに限って使用する言葉
押し出し・・・人前に出たときの貫禄
折敷・・・ヒノキのソギで作った四角いお盆
黒文字・・・楊枝 髪文字・・・小型の鬘
浮かぶ瀬・・・最悪の状況から這い上がること
いまわの際・・・臨終の時
追い書き・・・あとがき
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言葉は時代とともに変化する
使われなくなってしまった言葉 意味が変わってしまった言葉
変わるものと
なくしてはならないものは日本人のこころであると感じた
相手を思う気持ちがつたわることは大切である必要だ
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■たゆたう
■さんざめく
■いたわしい
■たしなみ
■妙なる
■やんごとない
■気働き
■押し出し
■折敷
■おもたせ
■黒文字
■来し方行く末
■練れる
■かみわける
■いまわの際
■永久(とこしえ)
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外資系に勤めている関係上、オフィス内でのメールのやりとりは英語が多くなり、日本語を書くことが少なくなっています。それと並行して、昔は気にかけていなかった「大和言葉」が気になるようになってきました。これも加齢のせいなのでしょうか。
それは兎も角、この本には、日本人として、常識として知っておきたい美しい日本語が紹介されています。同じように伝えるにしても、日本古来から多くの人に使われてきた、大和言葉には「温かみ」があるように思います。
ここに出てくる言葉は全部、さりげなく自然に使えるようになりたいですね。
以下は気になったポイントです。
・喜びも「一入(ひとしお)」大きいことだろう。回数を表す接尾語で、染め物を染め汁に浸す回数をいう(p16)
・優秀賞をもらえたのは、あなたのお陰です。そこで本日は、その労を「ねぎらう」ために、一席設けることにしました。「ねぎらう」とは、骨を折った人を慰めること、苦労した人をなぐさめること(p18)
・上々の売り上げを計上できましたので、この年度末に「打ち上げ」をしたいと思います。「打ち上げ」とは、手を打って上げる動作のことをいい、ものごとの区切りをつけて宴をすること、をいう(p27)
・お開きが近づいております、ここで「手締め」を会長様よりお願いしたく思います。手締めとは、手を打って全員で心を一つにすること(p40)
・「ごめんください」とは、お許しください、ということ。「すみません」とは異なる(p46)
・このたび営業課に配属になりましたxxと申します。よろしく「お見知りおき」ください、目上の者が目下の者を覚えておく、という言葉。なので、返礼として「私の方こそ、お見知りおきください」と返すのが大人の会話である(p51)
・彼はよく書き間違えるので、そこは「やんわり」とだが、くぎを刺しておいた。意味としては、穏やかにということ、である。対義語としては、「はっきりと」「しっかりと」が相当する(p53)
・明日は八時半からなので、「ややもすれば」遅刻してしまうことになる。「ややもすれば」のあとには、そうなってしまいがちな困った状況がおかれることが多い、よい状況につながる時には使わない(p68)
・同期入社の連中しかいなかったから「気の置けない」仲間たちなので、遠慮なく話せた。「気」とは、人と人との間にある雰囲気のようなもの(p77)
・いつまでも「くよくよ」しても仕方ないよ。「悔いる」という言葉の古語である「くゆ」からきている可能性がある(p78)
・あの初恋の「ときめき」は今も忘れません、今をときめく、と使う場合には、時流に乗ってもてはやされることをいう。名詞で使うと「胸が高鳴る」ことを表現する(p81)
・サッカーには関心がない、と彼が言ったので、彼女が「鼻白んだ」のは言うまでもない。「鼻白む」には2つの意味があり、1)極まりが悪い顔をする、バツが悪くて気後れしてしまう、2)興ざめする、不愉快に思う(p90)
・「そこはかとなく」何かに惹かれ、「そこはかとなく」陶芸を始めたとしか言いようがない。基本的には、原因や理由がはっきりしないことをいう(p99)
・水平線に「暮れなずむ」夕日をみて、もうくよくよしてはいけないと思った。「なずむ」とは、ものごとがうまく進まない。「言いなずむ」とは、言うに言えない、ということ(p105)
・最近の俗語では「どや顔」があるが、それと同義語、凄いだろうと自慢する顔を「したり顔」という(p115)
・ご受賞の皆々様に「あやかり」まして、本日より精進をつづけてゆく所存です。「あやかる」とは、良い影響を受けて、良いものに変化すること(p121)
・そういう「さもしい」根性では人気もでるまいに。「さもしい」とは品性が下劣である、心が卑しいことをいう。もっぱら心のみすぼらしさ、について言及する(p150)
・「お召」は、高貴な人が使うもの、買い上げた物についていう言葉である。一般には天皇、皇族方に限る。首相はそれにあたらない(p153)
・彼女の「気立て」のよさは会社でも有名である。「気」とは、そのものが持っているエネルギーや雰囲気のようなものをいう(p156)
・彼女はよく「気働き」ができる人である。「気働き」とは、機転を利かせ、臨機応変に対応することをいう(p162)
・後進に「道を譲る」べき時がきたようだ。「勇退」とは、力を残して去ることをいう、不祥事や病気での引退はあたらない。また引退する本人が言う言葉では無い(p176)
・家事には、掃除・洗濯・煮炊き、の三者がある。「煮炊き」とは、日常の調理となる(p182)
・なんとか切り抜ける「手だて」はないものかと思案した。「手だて」とは、急場しのぎ、一時逃れの手段であり、抜本的な対策ではない(p205)
・そろそろ「身の振り方」を考えねばならない事態に立ち至った。多くの選択肢の中から生き方を選ぶようなときに使う。今後の生き方そのものを問う決心がないと使えない(p215)
・もう50歳だから「酸いも甘いもかみわける」歳になったわけである。ものごとの分別がつくようになること、を「かみわける」というが、一般には「酸いも甘いも」を冠して使う(p221)
・「永久(とこしえ)」、未来永劫変わりなく、ということ、古風な言い方では「とこしなえ」(p231)
2017年9月17日作成
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2019年に、入院生活していた時、同い年の、女の人から、「美しい言葉を、教えてください。」というお手紙をもらった。お手紙交流が、ブームだったのだ。皆さん、そういう時、どうしますか?私はその時、すきな言葉や、好きな詩の言葉、世の名言などを、せっせとミニノートに書いて、お渡ししました。でも、彼女の思いとは、違うことをしてしまった。彼女は、夫の方と、上手くコミュニケーションが取れる言葉、もしくは、思いやりのある言葉を求めていたようです。
「さりげなく思いやりが伝わる大和言葉」このタイトルに惹かれて、図書館で、この本を借りました。
読んでみると、思いやり、よりむしろ、私自身が話すには 違和感のある言葉が、気になりました。
例えば
うっとうしい、 ねぎらう、 お骨折り、
この上もない、 鼻白む、 さもしい、
しゃしゃりでる、 下にもおかぬ、、、などの言葉は、自分は使わないだろうな、と思いました。
使ってみたい、もしくは、よく使う言葉も沢山ありました。
やんわり、 おもむろに、 手向ける
一入(ひとしお)、 かねがね、 にぎにぎしく
てんやわんや、 頃合いをみる、 手締め
あからさま(よく、あらかさま、と言いそうになる) 言いかねる、 受け流す、 いさめる、
とりなす、 言葉を飾る、 用立てる、
ご用立て、 ややもすれば、 ことほどさように、 しかるべき筋、 うららか、 ときめき
思いのたけ、 かえすがえす、 胸をなでおろす
やるせない、息をのむ、 上の空、今しがた、
そこはかとなく、 たゆたう、 ゆゆしき
えてして、 さんざめく、 あまつさえ、
いたわしい、 いじらしい、 しめやかに、
つつしむ、 ひたむき、 つましい、
恥じらう、 よそいき、 おめかし
たたずまい、 匂い立つ、 しなやか
妙なる、 人となり、 召す/お召し物
心配り、 気働き、 あたらずさわらず
生え抜き、 様になる、 押し出し
折敷(木の皿で四角いもの)、 おみおつけ、
箸やすめ、 おもたせ、 お茶請け、
くゆらせる(紫煙をくゆらせる)、
仕切り直す、 よんどころない事情、
事と次第によっては、 いかんともしがたい、
心ならずも、 体よく、 気が咎める、
袂を分かつ、 むげに、 来し方行く末、
朝な夕な、 (人間が)練れる、
極楽とんぼ、 なりわい、 行きがかり、
まがりなりにも、 趣(おもむき)、
永久(とこしえ)、
追い書き(あとがき、のこと)
、、、知っているつもりでも、使っていない言葉が沢山あり、勉強になりました。