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『○○者』シリーズの最新作。これまで通り、実際の事件を舞台にしている。
前作は割とストレートというか、あっさり終わったように記憶しているが、今作はやや複雑。人間関係がこんがらがっていて、それが綺麗に収まっていくところは『ミステリを読んだ!』という実感がある。
しかし、このラストは希望が持てるのかなぁ……一見、ハッピーエンドっぽいが、この先にも何かがありそうな気配が漂っている気がする。考えすぎか?w
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清水潔さんの北関東連続幼女誘拐殺人事件を追った「殺人犯はそこにいる」 と同じ事件をもとにしている事に興味を持って読み始めたのだが、ほぼ同時に図らずも寝屋川の中1遺体遺棄事件が起きてしまった。
人間の中に潜む狂気を押さえ込む事が出来るのは最終的には本人自身でしかない。
けれども押さえ込む事が出来ない環境は社会の歪みが大きく関係するのだろうか。
ごく普通と見える中学生が夜中に遊んでいても平気な世の中、見知らぬ人間が周囲に現れても声をかける事もしない、人間臭い関係を持つ個人商店よりもコンビニやスーパーが気楽と思えるそんな社会と人間が今の社会の基本のようになっているのは歪みではないだろうか。
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表紙が怖い。「~者」シリーズを追っかけてなかったらスルーしてた。
幼児が連続して行方不明になる事件が起きる。一応犯人は捕まり、別の件で服役した。その後出所してすぐ似た事件が起きる…。一方、ノンフィクション作家の笹尾時彦・ 高島百合子は事件の周辺を探る。
真相は、途中から少しずつ「もしや…」と考えながら読んだ。読者をこんがらがせるのが上手いなーと思う。
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この話は実際に1979~1990年にかけて栃木・群馬県で発生した未解決の「北関東連続幼女誘拐殺人事件」がモデルとなっているという。
話の中では3人の幼女が行方不明になるが、様々な人物が登場する。容疑者、犯人に成り代わり小説を書く作家、事件を追うノンフィクション作家、幼稚園の園長、幼女の親たち等。そして、それらの人物が複雑に絡み合っていく・・・
最後は色々と考えさせられるような結末だった。
2017.5.17
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久々の折原一作品。実際に起きた事件をベースにした話で、今回は幼女誘拐事件。主人公は前作から続投のようだけど、そちらは未読なのでそのうち読んでみたい。
実際の事件をモデルとしているものの、内容は勿論まったく異なり、怪しい人物・関係者が入り乱れて展開する。あれ?と疑問に思った部分はほぼそのままきちんと回答が示されるので、読後にもやもやしたものは残らなかった(実際にそんな事が可能か?という点は置いておいて)
ミスリードも凝っていて、何度か遡って読み返した。
死人が出ているのはともかく、実際の結末もこうだったら良かったのにという希望も入っているように思う。
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○○者シリーズ。
連続幼女誘拐殺人事件を題材にしている。
小説の新人賞に応募してきた作品に、実際におきた少女失踪事件を書いたものがあって、興味をもったルポライターが調査にのりだす。
被害者の家族、釈放された容疑者、謎の小説家、それらが混在して物語がすすんでいく。
まあ、混在させて混乱させるのが目的なので、視界を半分遮られた感じですすんでいく。ルポライター主観のところだけ、視界が広がるのでありがたい。このへんのコントロールは上手いなって思う。
にしても、最終的に皆、性格がおいおいって感じなっていて、びっくり展開なのだ。
まぁ、異常な経験とか環境にいると歪むのは仕方ないとしても、ちょっとね。
オチも、ちょっとなって感じ。
急にリアルがなくなって、失踪した少女たちの人格みたいなのがわからなくなってしまったよ。
うむ。
ちょっと残念。
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面白かった、、、のかな?
最後の回収が早すぎて、驚く暇もなく一気に畳まれた感が、、、
犯人わかった時点で終わりにするか、もう50Pあれば違ったのかなーって
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面白かった。今回も笹尾と百合子が登場。今回も相関図を書いていたのだが、後半出てきたあの男性のことはすっかりノーマークだった。よって作家の本当の正体も…。失踪した少女たちの行方はなんとなくそうかなと思ってた。ぐいぐい引き込まれた。