紙の本
好みに合います
2016/09/06 11:15
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投稿者:moco - この投稿者のレビュー一覧を見る
乾石さんの文体が、心に浸透してきて、肌に合います。
紙の本
太陽の石
2016/02/26 18:20
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投稿者:yh - この投稿者のレビュー一覧を見る
たまたまタイトルが気になって 読み始めた夜の写本師がおもしろくて、
乾石智子の作品を手あたり次第 読み始めた。
しばらく、ファンタジーものにハマりたい時期に 出会い、日本にもこんな
作品を書く作家がいたのかと、改めて自身の無知を恥じた。
彼女の作品は 静かで深みがあり、やさしい。
夜の写本師、魔道師の月も 是非 読んでほしい。
紙の本
相性が良くないようだ
2017/01/25 14:04
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
なんとなく人を選ぶ文章と世界観。なんとか読み終わったのですがどうにも釈然としない事が多いので作者とは相性が良くないのだと納得。好みが別れる。
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テンポよくどんどん進むのはさすが、言葉の羅列でなんだかすごいことが起こっている場面を作り出す。そのスピードに引っ張られて読んで、そして辿り着いたラストの情景が印象的だった。
生い茂る木々や草木、光の中で、イリアとデイサンダーの胸には消えることのない哀しみが在る・・・。しんとした静けさが、それまでの血で血を洗う激しさと対照的で印象に残った。
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シリーズ第3作。
今作で描かれる荒廃した国の様子に圧倒される。多彩な魔法もユニーク。
欲を言えばクライマックスにもう少しページを割いて欲しかったのと、悪役の造形がややベタだったのが引っ掛かる。
とは言え続きが文庫化されるのが楽しみなシリーズのひとつ。
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新しく読んだものが毎回一番好きだ。
世界観は相変わらず緻密で壮大なのだけど、どんどん人間味が増してきているような気がする。
身勝手な魔導士を人間にし、優しさと痛みを教え、その上で力を使わせるという残酷さに胸が熱くなる。
冬の砦での生活がずっと続けられたらよかったのになぁ。
デイサンダーが二度目の瀕死状態から目覚めて、ザナザやビュリアンの話を聞きながら、込み上げてくるものを抑え切れなくなるシーン。自然も人間も同じ。どんなに傷つけられたとしても生きようとする力を持っている。ぐっときた。
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イザーカトの9人きょうだい
その魔導師たちの、壮絶なきょうだい喧嘩の話
きょうだい喧嘩とはいうものの、もちろん拳や言葉でポカポカ殴り合う生易しいものではなく
血で血を洗うような凄惨な喧嘩というか対立
しかしそこに秘めたる思いは、
決して相手をひたすらに憎悪するだけのものではなくーー
圧倒的に語彙力が足りなくてうまく感想が書けないけれど
とにかくとても面白かった…もうただそれだけ
小さい頃に図書館で借りて読んだような、懐かしいファンタジー
そんな雰囲気をまとう乾石さんの作品が好きだ…
胸に春風と大地のあたたかみを
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●金原瑞人氏推薦――「予想を裏切るが、決して期待を裏切らないエンディング。ぞくぞくするほど魅力的」
コンスル帝国の最北西の村に住むデイスは十六歳、村の外に捨てられていたところを拾われ、両親と姉に慈しまれて育った。ある日父と衝突し、怒りにまかせてゴルツ山に登った彼は、土の中に半分埋まった肩留めを拾う。〈太陽の石〉と呼ばれる鮮緑の宝石。これは自分に属するものだ、一目でデイスは悟る。だが、それが眠れる魔道師を目覚めさせることに……。デビュー作『夜の写本師』で読書界に旋風を起こした著者のシリーズ第三弾。解説=金原瑞人
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登場人物がたくさんいて、結局あまりピンとこなかった。兄弟の中のわだかまりが、解決されたわけでもなく、どうも、すんなり物語に入っていけなかった
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なんだかんだ言って、こういうどっしりとしたファンタジーを読んでいる時がいちばん幸せ。週末の間に既刊から読み返そうかな。
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今まで読んだ中では、一番好き!
久しぶりに好き、と断言できるなぁ。。
色々な人が亡くなって寂しかったけど、人も大地も、また生まれ変わることができる。
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前巻の記憶が色濃く残っているうちに読みました。
舞台は、前巻から約840年後の世界です。
イザーカト兄弟の物語が主軸にあるのですが、今作でも遥か昔の回想シーンがあったり、他国の人が登場したり、本当にどこまでも世界が膨らみます。
魔道師といっても、時代によっても国によってもまるで違います。切り取られた箇所によってこうも違った姿を見せるのかと、まるで私たちの世界の歴史を眺めるかのような面白さです。
今回は、死を司る闇と生を司る大地(緑)とのコントラストが印象的でした。魔道師はどうしたって闇と切り離せない。そして、闇は世界から消し去ることはできない。
闇を内に抱える以上、冷酷な部分も見え隠れしますが、どんなに関係が壊れていても、兄弟の縁は切れないものですね。
憎悪の念は、飲み込まれてしまうと、その人を滅ぼすほど恐ろしいものながら、憎悪に身を燃やしている間は虚無感がなくせるなら、辛い喪失体験をした人に恨むなと言うのは酷かもしれない。それでも、その人が大切ならあえて恨まないでと言える強さがほしいです。
どこまでもファンタジーな世界ですが、まさかあんな人類の敵が登場するとは思いませんでした。
最初からそうですが、なかなか残酷でおぞましいシーンもたくさんありますよね。人が人でなくなるシーン。
この壮大な世界観、ゲームにしたらすごく面白そう。
次はどんな世界を見せてくれるんだろうと、楽しみな気持ちでいっぱいです。
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魔導士の月から800年後の世界。過去(300年)と現在を行き来しながら壮大な兄弟喧嘩を繰り広げる魔導士イザーカト兄弟の話。というと身も蓋もないが、なぜナハティが闇に堕ちたのか、リンターは何をしようとしているのか、他の兄弟たちはどうなったのか明らかになるにつれ、切なさが増していく。ピュリアンやネアリイ、デイスの成長と関係の変化を好ましく思えば思うほどこの結末は切ない。今回も魔法の表現が独特で圧倒される。最後の闘いの描写は解説でもあったが、全然どんなんだか具体的に想像できないけど、納得せざるをえない凄まじさだった。シリーズの中では一番すきだ。
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具体的にどういうことなのかさっぱりわかんないけど、「こまけぇことはいいんだよ!(AA略」みたいな美しい文章にうっとりする。目と脳が喜ぶ一冊。
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オーリエラントの魔道師シリーズを
読み始めて3作目。
シリーズで初めて ラストに胸をなでおろしました。
ファンタジーであるからには
冒険や試練、宿命、永劫などの言葉から
物語は逃れられないのだと思いますが
この作品からはたくさんの人の多くの笑顔や幸せが
春に咲く花のつぼみのようにほころび始めています。
ふっと空を見上げて にっこり微笑みたくなる
そんなファンタジーでした。