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紙の本
ハムスンは本国ではイプセンより人気があるらしい
2019/01/23 22:31
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投稿者:ふみちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
クヌート・ハムスンの作品を読もうとしたきっかけは、佐伯一麦(さえきかずみ)氏のノルウエーを舞台にした作品「ノルゲ」の中で本国では「人形の家」のイプセンよりも人気のある作家だと書かれていたことと、この作品が岩波文庫にはいっていたこと。やはり、安心の岩波文庫ブランドなのである。小難しい作品だとまいるなあと思って読んでみると、城の令嬢と粉屋の息子の社会的身分に阻まれる愛、没落する家、詩人として名前の売れ出した粉屋の息子というオーソドックスな展開で、やがて令嬢は病に倒れるという最後まで予想通りの展開なのだが、読ませる。話も長くないのですらすらと読ませる。
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