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図書館で借りた。
スマナサーラ師の言葉はリアリティがあるね。
p.38
もともと考える能力のない原始的な脳の部位で判断してはいけない、というのが正覚者の生き方。
しかし、人は、原始的な脳の部位で判断してしまうから、失敗してしまう。
研究論本のデータを捏造した事件などは、原始的な脳の部位の判断が、理性的な脳の判断を、狂わせてしまった例。
p,42
生きることは、自分に都合よく成立しない。
宇宙全体、自然環境、社会、身近な人間関係などの、自分以外の多くの要素によって、それらの原因と結果の関係によって、成り立っているから。
自分の都合に合わせて成り立っているわけではないのだから。
p,52
幸福を目的にする
呼吸をする、食事をする、性交する、など生命体を維持してゆくためには原始的な脳の働きが不可欠。
「生きることは苦しみである」という事実を発見すること。
宗教は妄想にもとづいて現れる。
p.66
発見すべきは、すべての現象は、変化してゆくという事実。
理性の脳を正しく作動させる正覚者は、永遠の天国も、永遠の地獄も、全知全能の神も、成り立たないと発見する。
p.75
「生きることは全て苦しみである」という真理を乗り越えて、幸福に達することを目指す。
感情を捨てよ、と言ってもムリ。
だが、「感情は悪」ということは理解すべき。
そして、苦しみを乗り越えて、幸せになることを、生きる目的とする。
p.86
他人のことを心配する、憐れむようになる。
そのとき、「私は幸せか?」と自問してみる。
答えは「OK、私は幸せです」
このとき、人はすでに幸せになっている。
もはや、仏典を読む必要も無いし、宗教の必要もない。
p.88
自分は単一ではなく、複数である。
自我はない。
p.94
幸せになりたいという目的を決めたら、確実にその目的にむかって進もう。
幸せになるための癖をつける。
幸せになるための習慣を繰り返して、幸せになる回路をつくる。
p.126
幸福とは安心である。
心の平和。
心が安定している状態。
どんなに大金持ちになろうと、美女やイケメンに囲まれて暮らそうと、心の安定がなければ、幸せではない。
逆に
どんなに貧乏でも、孤独でも、心が安定していれば、幸せに生きることができる。