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各章末の「デザイナーの常識」、「ビジネスマンの常識」が良い。
後者は、日本のビジネスパーソンの典型的行動パターンである。
他のレビューには辛辣なものがあるが、本書は、デザイン思考という切り口の概要を知る上で有用だ。
細かなテクニック(トレーシングペーパーの利用)も結構、面白い。
クリエイティブな仕事にかかわる人には参考になる部分がきっと見つかると思う。
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昨今のビジネス界におけるバズワードの1つが「デザイン思考」であるということに疑問を持つ人は少なくない。その「デザイン思考」について、P&Gのブランドマネージャーを経てイリノイ工科大学デザイン学科修士課程を修了した著者が、曖昧な「センス」に依存するような思考法ではなく、明確な方法論を持ち、再現性の高い手法であることを示す概説書。個人的には、経営コンサルティングファームとデザインファームが競合する、もしくは協業する余地がどんどん高まっており、経営コンサルティング側から、どのようにデザインファームのノウハウを吸収できるのか、という課題意識の元、本書を読み進めた。
類書と比較しているわけではないので印象論になってしまうが、ここでの「デザイン思考」のプロセスは極めて具体的であり、おぼろげな全体像がクリアになる印象を受けた。インプット・プロセス・アウトプットというそれぞれの次元における具体的な方法論・アプローチは非常に面白い。特に、インプットにおける文字情報以外のビジュアルデータの扱いや、アウトプットにおけるプロトタイプの重要性等、即効性のあるtipsも多く得られた。
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デザイン思考のやり方、考え方について語られている。発想を行うときのプロセス?が筆者の経験とともに紹介されていてわかりやすかった。デザイン思考の根底にある「徹底した人間中心主義」に感銘を受けた。サクッと読める、良書。
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ビジネスには ロジカルシンキングだけではなく
デザイン思考(デザインシンキング)が必要と言う。
たしかに 「共感消費」をつくっていくためには
デザインシンキングがいるのだと思う。
しかし、まだまだはっきりしていないような気もする。
というか、充分な成果が上げられていないと言うべきか。
源流が KJ法 そして 手法が ポストイット法。
ふーむ。
左脳から 右脳でのアプローチ。
確かに、いっていることがわかるが、
そして、それが必要だとわかるが。
どうも、『コトン』と納得がいかないのは なぜだろう。
簡単に言えば、参考になる 意見と言えばいいのかな。
もう少し、きちんと整理すると 面白くなるはずだが。
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最近デザインという言葉が拡大解釈されるようになってきて、単にパッケージや紙面のデザインだけではなく製品のコンセプトから使い方までのクリエイティブな部分が、すべてデザインの範疇に入っている。いや前からそうなのかな?でも最近クローズアップされてきたのは、やはりジョナサン・アイブ等のデザイナーが表舞台に出始めたからなのかも。この本はクリエイティブな思考を持つための道具やら考え方の練習が書いてある。これがなかなか難しいけど、右脳を鍛えて日々感性を高めていきたいなと思った。
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デザイン思考プロセスが参考になる。
具体モード・知る(浸る)
→抽象モード・知る(消化する)
→抽象モード・作る(凝縮する)
→具体モード・作る(かたちにする)
コンサルの仕事でも、asisからtobeに一息に行くんじゃなくて、一旦抽象化してからの方が良いという話があったのを思い出した。今度何かを提案するときは、このプロセスを踏むようにしよう。
以下、引用
当たり前の話ですが 、いくらビジネスの成果を上げ 、いかに評価をされたとしても 、それは自分の人生の充実や幸せとは関係がないことです 。
やっぱり自分がどうなりたいかが重要なのか。周りが求めるものになる、という考え方はある意味楽なんだけども、それだといいように使われて終わりみたいですね。いっぺん真剣に考えてみる必要があるなあ。
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一昔前のロジカルシンキングブームも一段落し、昨今ではデザインの重要性が叫ばれている。情報資源アクセスの地域的垣根も低くなり、スマートフォンとSNSが普及し、如何に直感的に使えるかのUXやCXがキーファクターになりつつある。ピクトグラムが増えているのもその一環だろう。
著者は、P&Gのマーケティングアナリストからイリノイ大学でデザインを学ぶというユニークなキャリアの持ち主だ。ニュータイプのビジネスマンである。
しかし語るにふさわしいキャリアを持つにも関わらず、本書のグランドデザインが儘なってない。デザイン思考を掲げながら右脳思考や発想方法のトピックを重ねており、散漫な印象を受ける。書かれているのも要は『リーン・スタートアップ』だ。後半のキャリア論は面白いがこれも唐突な話題にも感じる。
両脳思考が出来る貴重な人材であるのだから、佐宗氏ならではのビジネス現場での適用事例や左右の思考コンバージェンスなどの話が読みたかった。次回作に期待したい。
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◯具体と抽象の振れ幅、現実と未来の振れ幅(100p)
◯日々生きているその瞬間に自分が見ている情報が、新たな創造の種になるものであり、ネタになりうるということに気づいたときから、私の生活が変わりました(224p)
◯生活や環境に不満を感じたときには、愚痴を言う前に「本当の課題はなんだろうか?解決策を考えてまずは小さくても作ってみればいいや」と思えるようになりました(227p)
◯ビジネスマンにとって、デザイン思考を実践する意味は、職場や生活を通じて、自分が子ども時代は持っていた右脳の創造的な素質を解放し、どんな環境にいても自分は幸せに感じて生きる力を習得するということ(233p)
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・どのようにビジネス思考とデザイン思考を融合するか
→p.192
デザイン思考をしっかり実践しようとすると時間もお金も足りなくなるため、デザイン思考の一部だけを取り入れたり、簡易な形で取り入れてみる。
・イノベーションを担う3つの輪p.199
デザイン:what to do
エンジニアリング:how to make
ビジネス:how to maximize
chapter4
割とアナログだったので、これをうまくデジタルにできたらいいな。
アナログもデジタルも両方同期できちゃうような。
そういえば最近そういうカレンダーができたっていうニュースがあった気がする。
【メモ】
・プラットフォームとデザイン
→プラットフォーム自体のデザインはできる(ex.airbnb)が、その中にある1つ1つのコンテンツは画一なものなのではないか…?
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職業柄社内でデザインに関する研修をもう5度以上行った事があるが基本的にこちらの本をベースとして伝えてるフシがある。デザイン思考の捉え方がメタファーに満ち右脳的でとてもデザイン思考にマッチしてる内容で親しみやすく読みやすいし好きである。
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デザイナーの思考法:インプット×思考のジャンプ→アウトプット
インプット:まず情報をたくさん集める。情報にたくさん触れることでアイデアが生まれることもある。
思考のジャンプ:言葉であれこれ考えるより、ビジュアルを見て考えるほうが飛躍しやすい。
アウトプット:印象的なストーリーテリング。実物模型作成。「ビジネスモデルキャンパス」も役立つ。
リサーチ・分析・統合・プロトタイピングの4ステップを相互に行き来する。
リサーチ:特徴あるユーザの生活に徹底的に共感し、コンセプトを考える上でよい切り口になるような生活者のストーリーを発見し、つむぎだす。
分析:印象的な生の声やストーリーを集めたり、生活者の印サイトを想像し、できるだけ生の温度感覚のまま、一緒にその意味を考える。
統合:リサーチで間万だインサイトの関係性をずじし、1枚のビジュアルで表現。
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デザイン思考の定義について
pp.24
【イノベーションを起こすための3つの輪】
「欧米のデザインスクールにおけるカリキュラムを理解する上で、基本的な考え方が『イノベーションを担う3つの輪』です。『デザイン、ビジネス、エンジアリングの3つの要素が協働することでイノベーションを生み出すことができる』」
・デザイン:構想
・ビジネス:商売
・エンジアリング:実現
pp.40
【デザイン思考はハイブリッド思考法】
「ID(イリノイ工科大 デザインスクール)に通うデザイナーが目指す思考スタイルは、左脳と右脳の両方を活用したハイブリッドな思考です。」
左脳の論理的思考と、右脳の創造的思考が合わさったのがデザイン思考
pp.76
【デザイン思考とは型である】
「デザイン思考のプロセスを学ぶことは、柔道でいう『型』を習うようなもので、型の練習を繰り返しながら、最終的にはその心構えを学ぶというようなことではないかということです。」
pp.93
【デザイン思考とは世界をちょっと良くするためのもの】
「デザイン思考とは『人間中心デザイン』とも呼ばれていましたが、人間中心という言葉の魂にある「人間が常に中心にあり、より人間らしい生活を構想し、それを実現するためにデザインの力を使う」という面が非常に重要だと思います。」
pp.99
【デザイン思考は繰り返し繰り返し行うもの】
「デザイン思考のプロセスは、ステップではなく、何度も行き来を繰り返して質を上げていくものなので、同じガイドでも地図というよりは羅針盤に近いものです。」
pp.102
【デザイン思考の目的はゼロベースで発想すること】
「デザイン思考によるデザインプロセスを実践する目的は、『人の生活に寄り添った商品やサービスを、ゼロベースで発想する』ことです。」
ただゼロベースで発想するのではなく、リサーチを行って得た具体的なインサイトに基づいて発想する
pp.105
【「客観的な正しさ」よりも「主観的で面白いストーリー」を集める】
「デザイン思考においては、誰もが同意できる『客観的な正しさ』よりも、アイデアを生み出すためのユニークな『主観的だが面白いストーリー』を集める」
とにかく枠組みを外し、新たな視点を獲得することが重要
pp.191
【デザイン思考はビジネスマンに価値がある】
「『デザイン思考』は、デザイナーが0から1を生んでいくために無意識に実践している考え方を、ビジネスマンが新たな価値を生み出すための方法論として整理してものです。」
「枠組み」を外す記述の抜粋
pp.44
【自分が見ていた世界と違う幅の世界に触れる】
「重要なことは、普段自分が無意識に接している世界とまったく違う振れ幅の世界に触れることで、発想を広げることができます。」
pp.58
【前提を壊すことで新たなアイディアを生む】
「既存のビジネスを壊すような飛躍した大きなアイディアを、いきなり自分だけで出すのは難しいことです。それは無意識に今の常識を前提としておいてしまっているためです。」
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マーケとかしてた人がデザインの大学院に行ってまとめた本。上がってる文献とかは面白い。クリエイティブなのはデザインだけじゃない。
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デザイン思考に関する入門書で、その意義から、実践的な活用法、さらに流行りのツールの紹介を、学術・実践の両面から説明している。
考え方の素晴らしさもですが、非常に学びの深い内容でした。何度も読んで、活用できるようになりたいです。
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デザイン思考は興味をそそられるのだけれども、やはり難しいのか、自分には習得できそうにないと改めて感じることになった一冊。