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本屋で目について読みやすそうだったので購入。新刊だった。唐の第2代皇帝の太宗(李世民)と家臣との政治問答集。日本でいえば645年の大化の改新の頃。
魏徴ら直言の士がすごい。権力者である太宗にずけずけと諫言するのが見どころ。単に太宗が良い話をする段よりも、太宗が何かやったのに対して魏徴らがそれを諫め、太宗が「よくぞ申してくれた」とすぐ反省する段が読んでいて爽快。
家臣にも諫言する義務と受け入れる義務があると言っており、サラリーマンの自分にどう実行するか問うてくる。
太宗「私の叱責を恐れて、知っていながら口を閉ざす、かりそめにもそんなことは許されないものと心得よ」
太宗「部下の諫言を受け入れない者が、どうして上司に諫言することができようぞ」
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明治天皇も元田永孚から進講を受けた書、唐の太宗と侍臣との問答集
自分の根をどこに求め、花をどう咲かせるかを常に考え、ブレを少なくする自制心を持つことが肝要
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帝王学の古典。人としては当たり前のシンプルなことばかりであるが、行うのは難しい。標語のようにして、憶えておこう。基本は「無私」のこころ。一、安きに居りて危うきを思う、一、率先垂範、わが身を正す、一、部下の言に耳を傾ける、一、自己コントロールに徹する、一、態度は謙虚、発言は慎重に
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帝王学というものを初めて知った。上に行くほど、おごらず、下からの苦言や提言をしっかり聞く必要がある。
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古来の帝王学。
唐王朝の太宗と名臣である房玄齢、魏徴達が語る守成の心得。
徳川家康もこの書を愛読したらしい。
天下の安泰を願うならまず己の姿勢を正す必要があるという言葉は納得。
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■2016/07/10 読了
■あらすじ
中国唐の時代の名君太宗(李世民)とその補佐役たちとの政治問答集。
■コメント
・組織の長であれば読むべき。
・長として感じていることは、今も昔も、大きな組織も小さな組織も同じだとわかる。
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「名君の名君たるゆえんは広く臣下の進言に耳を傾けることであります。また、暗君の暗君たるゆえんは、お気に入りの臣下のことばだけしか信じないことであります。」
公平に物事を判断する為には、
様々な視点で物事を見ることが大事。
「うわべをとりつくろって人の疑惑を招かぬようにせよなどという話は聞いたことがありません。かりにも、君臣こぞってさような心がけで政治に当たっているとすれば、わが国の将来も、すでに先が見えたと言わざるをえません」
人の目を気にして、嫌われないように気をつけることの、愚かさ。
「礼を尽くして相手に仕え、謹んで教えを受ける。これなら自分より100倍優れた人材がまいります。相手に敬意を表し、その意見にじっと耳を傾ける。これならば、自分よりも10倍優れた人材が集まってきます。」
謙虚、礼、敬意を表すことの大切さ。
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人を雇う立場になるにあたり、心得として本書を求めた。その立場になってしばらく経つが、折々に本書の内容が心に浮かんでくる。ことある毎に読み返し、行動の羅針盤として大いに活用している。
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部下の進言・諫言をよく聞き、受け容れることが上にたつものにとって極めて重要である。また、部下たるもの上司に迎合するのではなく進言・諫言することが重要な仕事である。とてもわかりやすいことながら、果たして実行されている組織は多くあるだろうか。
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唐の第2代皇帝「太宗」こと李世民(在位 626〜649年)と、それを補佐した名臣たちとの政治問答集。『書経』と並ぶ、帝王学の教科書。
創生ではなく守成の時代の書。臣下からの諫言(かんげん)をいかに受け入れるか、その重要性が説かれている。
<キーフレーズ>
★忠臣と良臣の違い(p.84〜) ※魏徴の言葉
良臣とは、みずからが世の人々の称賛の声につつまれるばかりでなく、君主に対しても名君の誉れを得しめ、ともに、子々孫々にいたるまで、繁栄してきわまりがありません。一方の忠臣は、みずからは誅殺の憂き目にあうばかりか、君主も極悪非道に陥り、国も家も滅び、ただ、「かつて一人の忠君がいた」という評判だけが残ります。
※伯夷と叔斉 の話がベースになっているのではないか?(レミさん)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BC%AF%E5%A4%B7%E3%83%BB%E5%8F%94%E6%96%89
・欲望をおさえて万民の手本となるような私生活を送ること(p.31- 守屋洋さんの解説より)
欲望の再開発
欲望にも、開かれた(分配可能な)欲望と、閉ざされた(分配不可能な)欲望とがある。
※公欲→志→心願
<きっかけ>
2019年8月の人間塾 課題図書。
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帝王学の教科書ということで読む。これが出る前は書経か教科書だったという。
唐の太宗による問答集。
太子の廃嫡と高句麗出兵は誤り。
昔から優秀な人材をいかに集めるかが大切だと認識されていた。
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西の「君主論」東の「貞観政要」
ともに君主としての要諦を後世のためにに書き記したものではあるものの、「君主論」は他者を支配するのための書であり、「貞観政要」は他者を治めるための書、といった印象であった。
もちろん両方とも長年語り継がれてきただけあって名著である。なので、両方のエッセンスをしっかりと頭に入れておく必要はあるものの、今の時世から見ると「君主論」よりも「貞観政要」の方がリーダーの書として役立ちそうに思う。
本書は貞観政要の内容がすべて書かれているわけではないが、漢文書き下しの他現代語訳も用意されており、古典を読んだことがない人でも理解できる内容となっている。ただ、、例えば、出口治明さんの「座右の書『貞観政要』」などに当たると、より理解が深められるのではないか。
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唐の時代、平和な世の中を実現させた太宗の、家臣たちと交わした議論や問答が収められた本。文庫サイズでコンパクトながら読みごたえは十分。
この手の本は、読むときが変われば響く場所も変わる。社会人になって間もない頃に読むか、中堅になってからか、管理職に近いポジションになってからか、その時々で面白いと思える場所は異なる。なので、本棚のすぐに手に取れる場所に並べておいて、都度、パラパラめくるのが良い。
今の自分にとっては「第二章 諫言の機微」と「第三章 人材の登用」が面白い。人を率いる立場になれば、もっと後の章が役に立つのだろう。
「人を統べ、導く立場の人」にとって有益な内容が主だが、若手人材でも読めば学びになる部分は多い。原文(漢文)と書き下し文、解説のほかに、ものによっては詳説まで載ってるので、気軽に読めるのもプラス評価。
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貞観政要の内容がわかりやすくまとめてある。
自分が感じたのは、平和な時にも緊張感を忘れない、
諫言を受け入れる姿勢を作る、といったところが重要か。
上に立つものは常に謙虚であるべきだ。
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貞観の治という言葉は知っていたが、 李世民とは素晴らしい人物だ。それでも失敗をするのだから...。
ヒトは失敗をする葦だということだ。