投稿元:
レビューを見る
うわあそうだったのかそれはおそろしい!と思えたのはわずか2点。
分析や歴史的観点からの解説に著者の思い入れが勝って説得力がいまひとつでした。
投稿元:
レビューを見る
フェルメール好きの私にとっては、メーヘレンの『エマオの晩餐』がいちばん印象に残りました。
果たして我々は絵それ自体を見ているのか、それとも有名画家の名前に納得しているだけなのか…。(p236より引用)
投稿元:
レビューを見る
「怖い絵」は何冊か読んだけど、これは泣く女篇となっているだけで、今までの物に新たに2作書き加えたものでした。でもやはり中野京子さんの解説は面白い。自分の目で見ただけなら見逃してしまう細部や、絵の描かれた背景が分かりやすく語られて毎回楽しめる。ここに載っている実物の絵をじっくり見比べながら、解説文を読んでみたいものです
投稿元:
レビューを見る
良い。美術品は好きなんだけど、それを見る目がないので、どうしても解説が必要になってしまう。特に「死の島」の絵は今まで知らなくて、とてもきれいだったから印象に残った。何より、書いた人の気持ちを理解しようとしたいとか どういう事伝えたかったのか知りたいっていう気持ちがちょっと満たされて満足。「怖い絵 泣く女編」の名の通りシリーズ本らしいので、他のもちょこちょこ読んでみようかな。
投稿元:
レビューを見る
「怖い絵2」を文庫化とのこと。2じゃなくて「怖い絵」は文庫化されてないのかなと疑問に思った。
掲載されている絵に関しては、不鮮明だった。ファン・エイク『アルノルフェニ夫妻の肖像』を、図書館の別の本で見たら、鏡の中まできちんと描かれているのがよくわかった。
しかし、大きくて綺麗であることを文庫に求めるのは酷だろうなと。内容自体は、すごい面白い。中野京子氏の他の本も読んでみたい。
投稿元:
レビューを見る
絵をみるときに、となりでこの内容をしゃべってくれる
クレバーな人がお友だちに欲しいわ。
面白いですが、確かに肝心な絵が見えにくいのが難点か。
でも、いいです。うんちく王になれるから
投稿元:
レビューを見る
これは・・・怖い絵とか、その他諸々の著書の抜粋?
殆ど読んだことがあった気がする。
でも何度読んでもいいのよね。
絵画から紡がれる物語が。
わたしはそれを元に、もっと大きな枠組みで美術史の流れをとらえられるようにならねばと思っているので(なかなかうまくできないんだこれが)
読み返すことができたという点で、忘れかけていた内容を思い出すことができた。
投稿元:
レビューを見る
立ち読み:2011/9/18
単行本より安くなっていて良いかなー、と思ったのだけど…画像が圧縮されすぎていて見づらい!!(サイズの問題ではない。画像ファイルを圧縮するときの圧縮率の問題)
「名画で読み解く~」シリーズではサイズは小さくとも画質はよかった(ダヴィッドのナポレオン戴冠など、縮小率はかなりのものだが、実にきれいな画像)。
だからおそらく、文庫や新書サイズでも質の高い画像にすることは可能であり、編集者やデザイナーの問題だと思う。
投稿元:
レビューを見る
まつくろけの猫が二疋、
なやましいよるの家根のうへで、
ぴんとたてた尻尾のさきから、
糸のやうなみかづきがかすんでゐる。
『おわあ、こんばんは』
『おわあ、こんばんは』
『おぎやあ、おぎやあ、おぎやあ』
『おわああ、ここの家の主人は病気です』
怖い絵を紹介するだけの本なら沢山あるんだけど、この著者さんの紹介の仕方が秀逸すぎる。「カルロス二世」に萩原朔太郎の「猫」をぶつけてくるとは…素晴らしすぎる。
いやそれよりも、「何なんだ、これは、この、『突然召喚された魔術師』みたいな男は」という一文がツボに入った。いまだかつてこんなにピッタリな形容をした人がいたでしょうか。アルノルフィニ氏のあの独特なお姿を。
あと、「大量大量フフフンフ~♩おっと失礼樵さんちょっと通るよー。あ、ちょうどいいからついでに君の魂も貰ってくわー。」みたいなミレーの「死と樵」確かに怖い。こんな通りすがり感溢れる死神見たことない。
投稿元:
レビューを見る
「怖い絵」1・2・3 から、チョイスされた22編。
文庫化のタイトルにつけられた「泣く女」篇は、最後に紹介されたピカソの作品から。
文庫なので、せっかくの作品がどうしても小さくなってしまい、たいへん鑑賞しずらい。シリーズ全3巻でも、小さいと思えたし・・・
文庫化よりも、シリーズで新刊を出してもらいたいなぁ~と思う次第。
投稿元:
レビューを見る
怖いという印象はあまり受けませんでした。
それぞれの絵画に対する解説が面白かったです。
実際に見たことのある絵画も何点かあったので、それらの解説は余計にわくわくしました。
本の大きさの問題なのか、載っている絵画にやや不鮮明な点があったのが残念でした。
あまり深く考えて絵画鑑賞をしないので、解説は興味深く読めました。
加えて、どんどん読みたくなる文章だったのも魅力的でした。
投稿元:
レビューを見る
「怖い」シリーズ第2弾が文庫化されたもの。表紙のジェーン・グレイの絵からして恐ろしい。その他にミレーの「晩鐘」、ビアズリーの「サロメ」、タイトルにもなったピカソの「泣く女」など、全22作品に秘められた、背筋が寒くなるような憎悪、嫉妬、絶望、狂気、陰謀などが読み解かれる。歴史、文化、当時の社会情勢や常識など、目からウロコのエピソード満載。美術館のお供にしたい本。
投稿元:
レビューを見る
このシリーズ大好きです。
ちゃんと絵の写真も主なものはカラーで載っているし世界史の勉強にもなる。
けど文庫でこんなに高かったの気づかなかった…( ̄▽ ̄)
投稿元:
レビューを見る
名画の隠された意味について読み解くノンフィクション。
全然絵画にくわしくないけれど興味があって手に取った作品。
読み解いてる内容については興味深い一方で、ちょっと考えすぎなのかなあと感じたりもした。
けれど、名画に触れられるので、美術館に行った感覚で絵画を楽しむことができた。
投稿元:
レビューを見る
…美術っていうのは(この人も書いてたけど)個人的な体験だから誰かの感想を読んで「ああ、そんななんだ」って思うもんでもないよね。
…って思った。
あんまり劇的な文体でかくもんだから(うまいけど)なんか花につくなーって感じ。