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このタイトルでこの内容は想像つきませんでした。
内容は、めちゃくちゃいいです。
さすが、直木賞候補&本屋大賞候補。
タイトルと表紙変えてくれたらもっと良かったのに!
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宮下奈都の新刊。何の先入観も、他社の書評も見ることなく、タイトルに惹かれた。羊と鋼というタイトルから、ピアノの調律師の話だと想像できる読者がどれほどあるのだろうか? ジャンルこそ違うが原田マハの美術系小説の系譜に近いかな。題材だけじゃなく、シンプルな言葉で書き上げられたストーリーも素敵でした。
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さすが本屋大賞!心地よい読書感で1日で読み終わってしまった。調律師というよくわからない職業を、テーマに人との繋がりが素晴らしく描かれています。続きもあると読みたい。
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文脈がとにかく優しくて心地よい。。
ガツガツしたお仕事本の前向きさとは違っているんだけど、
一歩一歩、
理想に、目標とするものを
真面目に目指していく姿に、背中をおされます。
評判どおり、音楽や音をあらわす言葉がステキで
森のなかで音楽を聴いている情景に包まれて、
読後感が気持よくて浄化されてしまいました。
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「森の匂いがした。秋の、夜に近い時間の森。風が木々を揺らし、ざわざわと葉の鳴る音がする。夜になりかける時間の、森の匂い。」「その人が鍵盤をいくつか叩くと、蓋の開いた森から、また木々の揺れる匂いがした。」高校の体育館で、外村は板鳥さんが調律するピアノの音を聞いた。
「それから、たとえば裸の木。山に遅い春が来て、裸の木々が一斉に芽吹くとき。その寸前に、枝の崎がぽやぽやと薄明るく見えるひとときがある。ほんのりと赤みを帯びたたくさんの枝々のせいで、山全体が発光しているかのような光景を僕は毎年のように見て来た。」
山で暮らして、森に育てられた外村が調律師の道を歩んでいく物語。
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羊と鋼の森は、ピアノの事だった。調律師という仕事は自分のまわりには遠い仕事だが、とっても素敵な読後感の本でした。
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まるで作中に登場するピアノの音のように、全編を通して美しく澄み渡っているという形容がぴったりの作品。ちょっとした悪意はあっても真の悪人が出てこないあたり、小川洋子作品の雰囲気を強く感じる。本作は2015年ブランチブックアワードを獲ったようだけど、書店員でこういうお話がダメな人は多分いないだろうから(特に女子はみんな外村くんLOVEだと思う)、本屋大賞もいけるんじゃないかな。
エンタメというよりは純文学に近い位置にある作品だと思うので、起伏に富んだ展開を期待するだけ野暮なのだが、それでも一読者としては物語にもう少し毒が欲しかったというのが率直な感想である。また、特殊な職業に就く若者の成長をテーマに据えた作品は、昨今問わず色々な所で描かれていることもあって、本作の展開について何となく既視感を覚えた。
とはいえ、丁寧に、そして誠実に作りこんだ良作であることは間違いないと考える。自分が進むべき道に迷った時に読むと何か見えてくるものがある・・・かな?
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僕が調律師に出会ったのは17歳の時。調律師が鍵盤を叩くと、蓋の開いた森から木々の揺れる匂い、ざわざわと葉の鳴る音がした。山の生きものたちが、すぐその辺りで息を潜めている気配がある。ピアノから溢れる圧倒的な森の空気に魅せられて、ピアノを弾いたこともなかった僕は調律師を目指す。とても良かったです!表紙も素敵。おすすめです!!
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ジャケ&タイトル買い。
いつも弾いていた、いまはもう手放してしまったわたしのピアノ。
マホガニー(ワインレッド)輝くわたしのピアノ。
自慢のわたしのピアノ。
とても素敵な作品で、思い出に胸が熱くなる。
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終始、しんとした、穏やかな心持で読めた作品でした。
でもちょっと、期待値が高すぎた分、物足りなかったかも。
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何度も目頭が熱くなりました。弾き手が一番素晴らしい演奏ができるように、聞き手に届くように…ピアノの調律師って一様ではなく繊細に音を決めてるんだなぁとしみじみ。ピアニストを夢みる少女が語る『ピアノで食べて生きていくんじゃなくて、ピアノを食べて生きていく」っていう言葉が印象的。
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最近、活字の細かい本のピントが合いづらくなってきた。
(げ。これが老眼、というものだろうか?!)
私は不安になった。
老い、に対するソレでは無く、
将来、本が読めなくなる事への不安が、だ。
目の機能の衰えのせいで
本が読めなくなるのなら、
その先の人生に何の意味があるだろう?
ちょっと前に
「まだ来ぬ不安に対する心配など、何の意味も無い。」
と、枡野住職の本で学んだばかりだと言うのに、
全く私の学習能力の低さには
自分自身あきれるばかりである。
そんな私を見捨てずに
この物語には
「物語」が活字の中にばかり存在しているのではない事、
どうしても、と求めるものは
宝箱の中ばかりでは無く、
本の中ばかりでは無く、
どこにでも存在している事に気がつく感性をほおっておくべきではない事。を、教えてもらった。
物語の中に綺麗なメロディーが流れる。
目を閉じて、
私は見た事も、行った事も無い場所の風景を思い浮かべる。
音を捉えていない耳でも、
活字を捉えきれない目でも、
不思議とコロコロ、物語は(聞きたい)と言う欲求が拵えた道を見つけて必ずやって来てくれる。
物語の主人公であるピアノの新米調律師の外村には、
板鳥さんの様な天才的な感性も才能も無いかも知れない。
でも、それがなんだと言うんだ。
…と、突っ走る頑固な勇気が人生にもたらしてくれるものは大きいんだなぁ、としみじみ感じた。
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図書館で借りる。BGMが自然と聞こえてくるような情感に溢れた作品でした。主人公のような人が周囲にいるなら、ちょっと話を聞いてみたいと思いました。もしくは聞いてほしい。
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読み終わって、なんだかほっとした。
→https://ameblo.jp/sunnyday-tomorrow/entry-12118880337.html
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ピアノの調律師の物語。なんだかじわじわ涙腺が緩んだ。
外村くんが朴訥としててとても好み。
主人公の性格、羊、森、双子などのせいで、少し村上春樹が匂った。いや全然違うんだけど。
第154回直木賞候補作。