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シリーズ最新刊。普通の家族のさりげない優しさ溢れる6つのお話。何れも安定した面白さと抜群のリーダビリティ。前作よりさらに身近に感じられる内容で共感しまくり。読後感もほっこりで続編が待ち遠しい。
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ちょっとした問題や秘密を抱えている家族。どの家族の問題も最後は微笑ましく解決してほっこりした気持ちになれる。
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一般家庭に突然舞い起こる小さな事件を描いた小説。この著者の一分野と言っても良い。短編集だが、なかでも妻を亡くしたお父さんの悲哀を描く「手紙に乗せて」。自分の父と上司の部長との間で交わされることになった文通がほほえまししい。あとは「妊婦と隣人」妊娠した為、一日の大半を一人マンションで過ごす妻が、隣の夫婦?のあまりの怪しさに、毎晩夜遅く帰る夫に相談するも、彼にはメンタル疾患を疑われる始末。やむなく一人で真相を暴きにかかるが・・・。
どれもまぁ面白いのだが、もう少しこう何か展開が無いと、はぁそうでしたか良かったですねふんわり、となり終わってしまう。
もう少し毒なり薬なりが有ったらもっと良いのにと感じる。
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あらすじを知らずタイトルだけで読み始めたからどんな秘密があるんだ?!と期待して読んだら特に重大な秘密があるミステリーではなく、ほのぼのしたそれぞれの家族の短編集であっけなく読了。どれもほんわか系のお話で、勝手な期待をしていただけに物足りなかった。
それぞれのお話が繋がっているわけでもなく、本当に普通の短編集。凄く感動もしないし、驚きもない。極々普通。
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笑ったりしんみりしながら入り込んでいると、ハッとさせられる一文がある。中年男性の切ない話が続いた後に妊婦と隣人という対比がまたニクイですね!ロハス→マラソンからの選挙出馬。次は何が来るのでしょう?楽しみです。
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空気のようで、でもちゃんと繋がっていて。
そんな家族の絶妙な存在感がキラリと光る。
いざという時にフッと支えてくれる。実は慮ってくれている。そんな心の繋がりが、あたたかく、ここちよく、ありがたい。 元気になれる家族小説。
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短編集。
「虫歯とピアニスト」歯医者の受付に来た憧れのピアニストの話。不妊の夫婦と姑の関係も
「正雄の秋」同期との出世競争で先を越された人の物語。関係ないといいながらも気になるし、会社内での派閥や、上司と部下の立ち位置など、現実味があった。相手におめでとうというタイミング、本当に難しい。相手の父親の葬式だったが、いいタイミングだったと思う。
「アンナの十二月」育ての父を恰好悪いと思い、産みの父に期待をもってしまうが、やはり育ての父に戻っていく。最終的には友人たちのたしなめる言葉がよかったと思う。
「手紙に乗せて」四人家族、一番ショックを受けている父。息子は会社で、妻を亡くした上司から手紙をあずかり父に渡す。父は、長い返事を書く。
息子の世代ではまだ親が死んだりしたことが少ないせいか、その状況を想像できない人が多い。先輩にしても
同僚にしても。そこがうまく描けていたと思う。
体験・経験したことじゃないと、人はなかなか相手の気持ちを想像しにくいのかもしれない。
「妊婦と隣人」日中家にいる妊婦。引越してきた隣人、しかし生活音が全くしない。夜にはこそこそ出かけるも、怪しさはますばかり。夜中に後をつけていくと、そこでは発砲がはじまり、公安警察も登場。
「妻と選挙」最初は気乗りしていなかったが、最終的には妻の選挙活動を応援する。よかったのは駅前の演説の場面。妻に代わってマイクを持つところ。訴えかける言葉には、人の足を止めるだけのものはあったと思う。
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奥田さんの家族小説シリーズの3作目です…。
どこにでもありそぅな家族のヒミツ、問題を、
それぞれの家族のちょっとした成長とともに、
解決の糸口、入口へと誘っていくその様には、
奥田作品の良さや上手さがよく出ています…。
収録作品の6本目は、奥田さんがモデル?の、
50歳になったN木賞作家・大塚康夫一家の、
シリーズお馴染みの、近況話ですね…。
なんと、奥様が、市会議員選挙に立候補です!
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奥田英朗の家族をテーマにした短編集の第3弾。一つ一つのストーリーが著者らしい視点で描かれていてクスッとなったり、ホロリときたり感情移入しながら読める作品だった。
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心温まる短編集でした。身近な話でもあるので、近くに感じてよかったです。
最後の市会議員の選挙の話が特によかったです。みんなそれぞれの人生を精一杯生きているんだなあと思いました。
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本屋で見た瞬間、え?新作?と心が躍った。
内容は我が家の問題の方が切れ味が良かったなあと。
最後のストーリーは著者の心境を揶揄していて切なかったけれど、等身大に書いているのがわかった。
彼はやっぱり日常の機微を読む天才だ!
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奥田英朗さんの新刊は、『家日和』、『我が家の問題』に続く、家小説第3弾である。このシリーズは読後感がソフトで、読み応えという点では物足りないかもしれないが、家庭を持つ身には共感できる内容が多いのが特徴だ。
「虫歯とピアニスト」。妻のちょっとした秘密の話かと思いきや、重いテーマがあった。同じ悩みを抱える夫婦は多いのではないか。夫の毅然とした態度は立派だが、なかなかここまでは言えないだろう。悪気はないだけに、難しいね。
「正雄の秋」。出世競争でライバルに敗れた男。決まった人事はもう覆らないが、恨み言が口をつく。目をかけてくれた上司も、どこかよそよそしい。出世に疎い僕にはあまり共感できないが、ふとしたきっかけで見えなかった面が見えてくる。
「アンナの十二月」。16歳になり、生みの父親の存在を知らされた少女。多感な時期に、気にするなというのは無理だ。しかも、母の前夫は、華やかな世界に生きていた…。僕がこの父の立場なら、やはり辛い。生みの親より育ての親と言い切れるか。
「手紙に乗せて」。母が亡くなり、実家に戻ることにした息子。父はすっかりまいっていた。遺族の気持ちは、遺族にしかわからない。だから、そこに何が書かれていたのか、部長と父にしかわからない。先輩は先輩なりに、気遣っているのかもしれない。
本作中では異色な「妊婦と隣人」。産休中で自宅にいる妻は、隣人が気になってしかたがない。夫はたしなめるが…。真相を知らない方が、彼女のためであり、生まれてくる子のためなのだろう。度胸のある子が生まれそうだ。
最後に恒例の「妻と選挙」。作家の夫とその妻の物語も、第3弾を迎えた。どうやら夫の人気が落ち目らしいことが哀しいが、そんな中での妻の一大決心とは…タイトルでバレバレだが。家庭の転機でもあるし、作家としての転機になるか。
やや重いネタもあるが、あくまでソフトなのが、このシリーズのいいところなのだろう。
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いつもの雰囲気を想像して通勤中に読んだけど,失敗だった。年取ったのもあると思うけど,ほんとにいいなと思う。期間おいてまた読みたい。
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結婚して数年が経ち不妊に悩み始めた夫婦の話や、16歳の誕生日を機に初めて実の父親に会いにいくことを決意した女子高校生の話など、人生が愛おしくなる、ほのぼのとした家族愛の小説です。
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2016.9.21
短編集。登場人物がみんな優しくてあったかかった。個人的には、奥さんを亡くしたお父さんの話が印象に残ったな〜。経験した人にしか分からない辛さって必ずあって、それをわかってくれる人がいるだけでも人は救われるんだと思う。