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老倉育ってこんなにピックアップされるキャラだっけ?終物語アニメ化で、そんな話あったなぁくらいに思い出した程度のキャラだったのだが。
さて、物語シリーズっていつ終わるのか。もうわかんねぇよ、数えたら17巻目ですよ。ファースト、セカンド、ファイナルときてオフシーズンだそうですよ。
さて、愚か者3人(の内一人は人か?)の愚行を語る。
「そだちフィアスコ」
不登校の末に新しい家庭に迎えられ、最後の三か月の高校生活を送ることになった老倉育。
そんな転入先の高校で、なんとか平穏な生活を心がけようとするが、そんなことムリに決まってる。
早速、突っ込んではいけないところに首を突っ込み爆走する。この性格、死んでも直らない。
「するがボーンヘッド」
最近の阿良々木先輩の部屋の片づけ方が気合入ってないことを指摘したらブチ切れられて、仕方なく自分の部屋の掃除をしなければいけなくなった神原駿河は半べそだ。
掃除の途中で見つけたものは、吸血鬼が吸収したはずの猿の左手だった。
そこに不吉の代名詞、忍野扇が現れる。封印したはずの猿の手が、何故ここに。
「つきひアンドゥ」
不死鳥の化身、阿良々木月火の監視にぬいぐるみのフリをして潜入中の死体人形、斧乃木余接。
暦からもらったアイスを食べているところ、なんとなく気が乗らないからと学校から帰ってきた月火にその場を見られてしまう。
そこでとっさに着いた嘘が「実は次元を越えて悪魔退治に来た魔法少女なんだ」というもの。苦しすぎるキャラ設定に、さらに月火は乗ってくる。
困った。そんな余接が芝居を打つために頼れる人物は限られている。
「というわけでぶっ殺されたくなければ僕に協力しろ、千石撫子」
まだオフシーズン二巻が控える物語シリーズは終わりそうにない。
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目次:『そだちフィアスコ』 『するがボーンヘッド』 『つきひアンドゥ』
……まあ、読者の予想の裏をかくことにかけては妙に熱心な西尾維新だからね。素直に余接が語り部になるとは思ってなかったよ。「阿良々木暦がいなくてもこのように世界は、物語は進んでいくのです」と暗に言いたいのか。
あ、でもまさか「育ち、走り続けて燃え盛る!」がヒントになってたとは。三人それぞれの特徴を暗示、つーか明示してるあたり、読者に対してフェア……なのかなぁ?
『そだちフィアスコ』(fiasco:大失敗)
直訳するなら「育の大失敗」か。文字通り老倉育が転校先で失敗を繰り返しながら「あること」を解決していく中編青春小説。……なんか、彼女が関わるエピソードって重い話しかなくね?
幸せになろうと努めれば努めるほど空回り、おまけに性根がひねくれすぎて自分でも制御しきれない。めんどくせぇな。でも実際問題、これぐらいひねくれたキャラでないと、こういう問題の解決って難しいのかも。
そしてクライマックス。どんなに彼女が否定しようと、彼女の内に占める阿良々木暦の割合の多さがよくわかりました。
『するがボーンヘッド』(bonehead:ばか、まぬけ、とんま)
直訳するなら「駿河の愚か者」。神原駿河がなぜか忍野扇と共に、自室から出てきた暗号文の謎解きをすることに。扇ちゃん、全ての真相は明らかになったのに闇っぽさというか底のしれなさキャラは相変わらず。もう魅力の一部と化している。
『つきひアンドゥ』(undo:取り消す、元に戻す、台無しにする)
直訳するなら「台無し月火ちゃん」かな? 阿良々木月火の世にも恐ろし過ぎる一面を、斧乃木余接の視点から解説している。……というか、ここでまさかの余接が語り部。
確かに過去作でも何度も見事に物語をかき回してくれたけど、しかし、このトラブルメーカーっぷりは果たして怪異に因るものなのか、月火本人の性格に因るものなのか。まあどちらにしても、何があってもリセットされるだけだから更生は不可能だろうけど。
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まさかの物語シリーズ続編。短編3つって感じで話はばらついていたけれど、一つ目は怪異関係ないじゃん…ってなった。もちろんキャラは好きだから読んでて楽しいけど、怪異目的でこのシリーズが好きな部分もあるので今ひとつ乗れない感があった。ただアニメで動くビジュアルも出たので老倉さんファンも増えるかな?あそこまでのメンヘラは私はごめんだが
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育ちゃんの話は辛かったー
痛い痛い痛い
なんか頑張ろうとして空回っちゃったりとかなんか色々が自分とかぶって嫌だった
悪夢を見たのは僕が風邪だからってのもあるけど、育ちゃんの話を読んだからってのもあるだろー
育ちゃん語りの話しはもういらないよー
駿河ちゃんや斧乃木ちゃんの話しは普通に楽しめた
いや、扇くんが出てくるからなんかやっぱり扇ちゃんの話しっぽかったけど
翼ちゃんがどうなってるのか気になるー
業物語で出てくるかな?
オフシーズンも長くなりそう♪
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OFFSEASONということでサイドストーリー的お話。まあ、本編のようなものは一段落していますので、オマケ的な位置付けでしょうかね。まずは老倉育のお話。まさか後から出てきたこの方が主人公を張るとは。ビックリだよ。しかもひねくれすぎ。後に忍野扇くんが言っていますが、出版して大丈夫か?と思うくらいの書きっぷりの悪さ。いやー、これだけの言葉の応酬、さすがの維新節というところかなあ。あれだけ嫌いだ嫌だと書いておきながら阿良々木派を名乗ってしまうツンデレですか。
続くは神原駿河。時系列は花物語の後。3年生になって、1人になって、キャラがちょっと変わっちゃった頑張る駿河ちゃん。至極まっとうなミステリー。ニゴリナキシカクは流石の謎解きでしたね。面白かった。「居抜きたい」を漢字で読み取れちゃうメタなところとか。これアニメ化するのかな?ここまで来たらするんだろうなあ。というかアニメ化期待しての女豹のポーズ??しかして扇くんの謎はまだ解決していないんですよね?羽川翼の海外トラブルもいずれお披露目されるのかな。車輪の再発名・・・1つお利口になりました。しかし、これから木乃伊集めしちゃうんだ?何だからしくない気もすけど。
最後は阿良々木月日のピーキーさの理由とでも言いましょうか。あの性格の理由の一部を回収するお話。そして巻き込まれた?斧乃木余接。気が乗らなくて登校中にUターンするし、ちゃかちゃか着火~だし。ほんとガチでヤべえ女子しか出てこないよ(またメタ)。そして成長した千石撫子。鬼のお兄ちゃんの背丈を追い越しそうなくらい。「世の中が甘くないことが、とても嬉しい」なんて、千石撫子から聞ける日が来るとは。そして八九寺真宵の登場。神様の登場。「失礼。一枚、噛みました」やられた、うまい。心の傷も癒してしまうしでの鳥。
して、次巻乞うご期待。
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短編集。外伝に近いか。
最初のがとにかく読みづらくてくじけそうだったのだけは覚えている。
あとは最後の話の愚かさ加減とか。
しかし、これもひっぱるなぁ。
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相変わらず面白い。物語シリーズが完結したのにまだ続いていることが嬉しい。
Amazonで発売予定になってのを見て、目を疑ったけど迷わずポチって、途中で邪魔されないタイミングで読みたいと思っていたら、読み終わるまで少し時間がかかってしまった。
広すぎて難しいけど、きちんと時系列にしたらどうなるのか、一度やってみたいと思う。
151025
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老倉、神原、斧乃木ちゃんの視点から書かれた、続終物語のその後の時間軸のお話3編を含む物語シリーズ新作。
阿良々木くんは出てこないので、いつもの会話芸を期待すると肩透かしくらい。
特に老倉の話は読んでいて辛い・・・まあでも、そこらへんを斧乃木ちゃんが月火ちゃんに振り回される話が回復させてくれた感じはある。
ギャグは良い、ギャグは。
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あれ、童女ちゃん表紙なのにあんまり出番なかったぞ(笑)私的には余接ちゃんエピソードが一番面白かったけど。登場人物もに月日に撫子に真宵と若干ソッチ方面に偏ってた気がするのになぜ暦鬼いちゃんはその場にいなかったのか(笑)神原エピソードは彼女らしからぬ?頭脳労働。種明かしは途中までは予想付いてたけどそういうネタだったのかと感心。老倉さんは空回りっぷりが半端なかったけど空回りしすぎて阿良々木くんのことが精神安定剤みたいになってた。
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相変わらずの西尾維新しているなーと、のっけからやらてます。
これがないと西尾維新らしくないので。
言葉遊びが彼の作風であると思っているもので(^^;)
3つのお話からなっています。
そだちフィアコス
老倉育の物語。
育が暦が嫌いな事から始まり、直江津高校から転校。
転校先でも上手くやれずにウロウロして。
しかも育の愚痴満載です。
育は親が居なくなって一組の老夫婦の元で生活。
そんな時父親と名乗る酔っ払い男が育を訪ねてくる。
育は、そんなところから育っていく。
するがボーンヘッド
駿河のお話です。
駿河、暦と喧嘩して一人で部屋掃除。
掃除途中で扇が登場。木乃伊の左手と襖の中に手紙。
蝋花姿の母も登場して手紙の解釈を手助け。
謎解き後、襖を解体して地図を導き出し木乃伊のかけらを集める。
これが駿河の意思だと。
駿河自身が決めた暦を越えようと一歩を踏み出す。
つきひアンドゥ
余接が月日を見守る。
が、動ける事を見つけられ…踏んだり蹴ったりの有様。
月日のピーキーな性格故なのか?
それを続けるに必要なのはしでの鳥の成す技か?
結局あった事を全て忘れて再度一から始める事に。
さて余接、月日とどう折り合いをつけていく?
この章には撫子や真宵も出てきます。
どちらかというと、前半の育よりも後半二本の方が私はスピードとノリが好きです。
西尾氏曰く『第零話』との位置付けだそうです。
最後に、『業物語』が2016年に刊行予定。
こうなったら、人生かけて書いてくれ…。
待ってるから。
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化物語シリーズ最新作
「ファイナルシーズン」が終わって、まさかの「オフシーズン」
まだ続くんかい!(笑)
「老倉育、神原駿河、月日ちゃんの愚かな女子3人の短編集」
1作目の老倉さんの話が切なくて辛すぎる。
こじらせて、こじらせて、なんでこんな思いばかりしなくちゃならないんだろうなぁと。
そしてすごい自虐キャラでびっくり
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オフシーズン第1弾。「ふすまを数える単位は『領』ですね」。へぇ。今回最大の見所は、斧乃木ちゃんの大ピンチを救った、神のいっちょかみ。ぱたん!
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短編3つ。
老倉育の転校先でのクラスに関する話。
神原駿河と扇が、母親が残した暗号文を探る話。
斧乃木が月火に書体がばれそうになって、ごまかす話。
なれたキャラで楽しく読めるが、話の筋自体は目新しいところはない
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やっぱり終わらなかった物語シリーズ、今回は老倉育、神原駿河、斧乃木余接の3人の話が収められている。一応メインの物語は終わっているということで、3話ともスピンオフ的な内容。阿良々木さん一度も出てこなかったし。
表紙になるだけあって、余接ちゃんの話が一番おもしろかったかな。なんで魔法少女っぽいコスチュームなのかも分かってすっきり。そしていいところを持ってく真宵大明神かっこいい。
でも、全体的にまどろっこしいというか、くどい感じがして読みにくかった。言葉だけが上滑りして意味を追うのが辛い。それが西尾維新の特徴と言えばそうなんだけど・・・。うまくストーリーとハマっておもしろい時と、冗長に感じられる時がある。単に自分が西尾維新の文体に飽きてしまっただけなのかなあ。次巻に期待。ちょっと伏線的なことも書かれてたので、羽川さんの海外話が読みたい。
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<物語>シリーズ。
キャラのなかで愚か者筆頭の老倉育と、駿河、月火、それぞれのエピソード。
相変わらず見事な歪みっぷりの育なのである。
でも、ここまで歪んでしまったのは、暦に原因がないわけじゃない。彼のなんでも受け入れてしまう、優しさとも強さとも弱さともとれるそれが、育を歪ませている。というのを、彼女が実はきちんと自覚しているのが、切ない。
ここまでくると、本当は暦のことが好きなのに、っていうような単純な話じゃなくなっている。
でもって、たかが17,8歳の娘に、その複雑さ歪みを背負わせるむごさ。
愚かというか、むごい話だよね。
彼女が、暦のことが好きだと、自分を誤魔化すことが、欺くことができたらもっと楽に生きられるのに。
にしても、彼女が転校していった先、というのが一番のオチになっているのがすごい。
うん。新しい土地の中で、言語は思想に直結しているから、方言にまみれていっていつか楽になれたら、つか、きっとなれるだろうと願う。
で、懸命に愚かであろうとする駿河。
母の残した言葉を扇とたどっていくのだけど、扇の腹黒っぷりがひどい。で、暦だとするっと誘導されてしまうのだけど、意外と誘導されない駿河の賢しさ。
実際、駿河は賢い。
が、その表現の術を知らない。術を知らないことが、彼女の場合は愚かなのだ。
とはいえ、彼女はこのままそういう狡い術を知らないまま、大人になっていくのだろう。
そして、育と対極にいる愚かさの月火。
月火の愚かさというか、単純さは、プラチナむかつきますww
彼女の場合、それが他者に影響をあたえてしまうのが困る。撫子も月火との接触がなければ、教室でブチ切れるってこともなかっただろう。まぁ、結果的にはそれが撫子が撫子自身を得る、きっかけになったのだけれど。
うむ。
月火は、液体絆創膏なのか?
傷に滅茶苦茶しみるけど、ちゃんと治してくれる、そういう存在なのだろうか。
そう思うと、あの滅茶苦茶っぷりも仕方ないかと思えるのである。
でも、結局はそういう愚か者に囲まれて、暦くんが苦労するんだよね。