紙の本
六年分集めたアホエッセー。
2017/12/26 22:31
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投稿者:たけぞう - この投稿者のレビュー一覧を見る
西加奈子さんのエッセーが出たので手に取りました。
いやはや、サービス精神にあふれた方ということがよく分かります。
感情の振れ幅も大きく、面白おかしく書きつけていますが
一緒にいる人は大変でしょう。
台湾に行った時のこと。占い街で四柱推命を見てもらいました。
> 短期で、飽きっぽくて、優柔不断で頑固で、ケチ。
西カナさんの頭にあの日のことが甦ります。
インドです。こう言われたのでした。
> 心と体が別方向を向いていて、あらゆる場所に火山を
> 持っていて、激しい気性で手がつけられず、
> 自由が確保されないと暴れ、誰にも理解されていない
旦那さんは、台湾とインドで同じことを言われました。
すごく優しくて、妻に我慢している人。
可哀想とまで声をかけられています。
円卓のコッコちゃんとか、ふくわらいの鳴木戸定とか、自意識に
絡む話を書いたら一級品だと思うんですね。
だから占い結果はツボでしたよ。
むっちゃ当たっているから、どこにあるのかぜひ教えて下さいな。
日々のこと、音楽のこと、本のことの三テーマに分け、
二・三ページずつ記事にまとめています。
よくもこんなに観察しているなと感心してしまいます。
どや文章とか、持てあまし気味の自意識とか、アホエッセーを
次々と繰り出してきます。
小林製薬の商品名のお話より。
のどに塗るから「のどぬ~る」。熱をさますから「熱さまシート」。
「コリホーグス」「キズアワワ」「ツージーQ」
もうね。説明不要。
潔い、うむむと言いながら自分の仕事にたとえます。
「原稿用紙300枚くらいで笑かして考えさして最後に
泣かす小説」とタイトルにつけるようなものかと。
そうかあ、裏を返せばそんなことを考えているのですね。
ペンネームだったら「小説加奈子」なんだけど、絶対
言えないから「散文加奈子」。弱虫! とへこんでいます。
いや、そのセンスがいいんですよ、ホント。
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んー、ちょっと大人しすぎた。前作のエッセイミッキーかしまし(文庫改題 この話続けてもいいですか)が、信じられないくらい面白くて、笑うの我慢できないレベルで面白かったから、ちょっと普通すぎた感否めない。や、もちろん面白いんですけどね。とくに初めの頃のエッセイは。2009年だ。西さんも大人になられたってことですね笑。けど、一読者として、わたしはぶっ飛んでる西加奈子が大好きです。かなこです☆って自意識が邪魔して名乗れないとか、音姫使わずいかにエコに用を足すかとか、泡立ちがあまいカプチーノに悶々したりとか、またまた自意識が邪魔して独身一人暮らしのくせに出前は2人前頼むとか、そういうことつらつら書く西さんが好きですね。期待度高すぎたかな。
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西さんが32歳から38歳までの6年で、いろいろな雑誌に綴ってきた短いエッセイをまとめた1冊。
音楽のこと、本のこと、については残念ながら9割知らない話でしたが、日々のこと、には笑ったり感心したり、かなり楽しめました。
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エッセイ。
見ている世界が西加奈子過ぎて笑える。
けど、本人がTVで話してるところをたくさん目にしているので、読みながら彼女が出てきて邪魔する。
作家さんにはできるだけ露出を控えてほしいなーって、勝手なことだけど。
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西さんエッセイ新刊。発売日にわくわくどきどき本屋さんへ♪ 手にしてHAPPY♪ 「小○製薬」さんの商品名に関するエッセイで、共感!!西さんのイラストもキュートで読めて・見られて2倍うれしいな♪
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西さんのエッセイいいなぁ!笑ってしまう。おすすめの本はよんでみたいな。海外旅行の話も好き。
まっすぐて、まっすぐじゃないところも言ってしまうところとか、あーこれでいいんだぁと思える。
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(2015/10/20読了)
エッセイは躊躇してしまうのだけど、大好きな西加奈子さんのなので読んでみることにした。
3つの章に大きく分かれている。一番楽しかったのは「日々」。「本」では同じ作家さんが好きだったり、初めて知る作家さんに興味が湧いたりしたけど、「音楽」は、あまりに好みが違いすぎて、飛ばし読みしてしまった。
独身の頃からの6年間が綴られていて、今はそうじゃない事もあるとあとがきに書かれている。
そんなことも今の自分も全て自分なのだと思える西さんはやっぱり素敵だなと思う。
(内容)
私って、生きてきたんだなぁ。嬉しくても悲しくても感動しても頭にきても泣けてくるという、喜怒哀楽に満ちた日常、愛する音楽・本への尽きない思い…。『サラバ!』で多くの人に「信じる勇気」を与えた西加奈子の6年分のエッセイがギュッと詰まった一冊。
(目次)
第1章 日々のこと … 65編
第2章 音楽のこと … 13編
第3章 本のこと … 12編
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第1章 日々のこと
第2章 音楽のこと
第3章 本のこと
ダ・ヴィンチや芸術新潮、夕刊に掲載された6年分のエッセイ。
小説もいいけどエッセイは本当に視点が楽しい。
好きな音楽のジャンルを聞かれたら「蛮勇」をふるって「ブラックミュージック系」と答える。イラストも西さんかな。
「かなこです」や「浪速のキダ・タロー モーツァルト」にはつい噴き出してしまった。読書案内にもなり、ファンにはたまらない一冊。
9/19王様のブランチで紹介
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西加奈子好きなのは、素直なところ、言いたいことをいちばん合ってる表現で言えるところ。一章の飛ばしてる西加奈子が好きだ。二、三章の文章的には落ち着いてる西加奈子も好きだ。こないだの柴崎友香のエッセイの本の紹介では、紹介されてる本を読みたくなったけど、まにまにでの本の紹介は本を読みたくはそんなにならん、西加奈子のことをいっそう好きになる。
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西さんのエッセイ、おもしろかった。
読みながら何回もくすくす笑った。
後半の音楽と本のお話は今まで聞いたり読んだりしたことのないジャンルがほとんどだったから今度試してみよう。
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安定した面白さ。
小林製薬のネーミングの潔さには笑った。
”のどぬ~る” ”熱さまシート” ”キズアワワ”” ガズピタン”
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読み覚えのあるものも。なーんでか。
お肉食べられなくないけど食べると確実にお腹が崩壊するようになった。やっぱ加齢なのか…。
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エッセイ集。日頃テレビでお見かけする西加奈子さんのイメージぴったり 。“日々のこと”には親近感が湧くが、日常の一コマの捉え方が 流石に上手いなぁーって思う。
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西加奈子のエッセイ。『日々のこと』『音楽のこと』『本のこと』という3つのテーマがあり、読みごたえは抜群である。西加奈子は関西人(大阪出身)という事もあり、関西人特有の面白さというものが文章からも見受けられる。関西人の話というのはテンポがいいからかもしれないが読んでいて、非常に楽しく感じる。装丁や挿し絵も可愛いし、すごく満足がいくエッセイだった。
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おもしろかった〜。
少しずつ空いた時間に読み進めたけど、読み終わるのがもったいない!って思った。
西さん、人間の切ない瞬間やぎゅっと抱きしめたくなる瞬間とかを言葉にするのすごくうまい。