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クビライとフェデリコ2世しか知らなかった。こんなに面白い人たちがいるなんて。
それにしても出口さんの本は面白い。歴史の先生が出口さんだったらといつも思う。
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氏の博識ぶりがいかんなく発揮されている。
余談も含め、知識が縦にも横にも見事につながっている。
今回紹介している10人の本題の前に、その地域や国の歴史も合わせて
紹介しているが、凡人にはこれだけで頭がいっぱいという感じだ。
約300ページあるが、間違いなくそれ以上に感じられる情報量で
読み進めるだけで相当難儀だったが、この知識が氏の頭に納められ
自由に引き出せることに、感服、感嘆、驚愕…
なんと言い表せばいいのだろう。
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世界史に残る偉人を掘り下げた1冊。世界史の知識がないと読むのが辛いが、歴史上の縦横の繋がりがわかると、脳に気持ち良さを感じる。
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歴史に対する著者の深い造詣と、文章の分かりやすさ・面白さが相俟って、教科書で学んだ歴史しか知らないような自分にとっては、目からウロコが落ちまくった。
「10人」が代表として選ばれてはいるが、歴史の流れをタテにもヨコにも広く深く語っているため、全く飽きずに読み進められ、理解も深まる。
人の脳みそは1万3000年前からさほど進化していない。
「教材」は過去にしかない。
歴史学がイデオロギー(男尊女卑、遊牧民蔑視など)にとらわれなくなったことで、世界史が自由なものになった。
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出口氏が選ぶ、「世界史のリーダー10選」。
彼らの事跡を追うなかで、今の時代にも通じるような「ロールモデル」としてのリーダーの資質を読者が各々感じ取れることを目指したような内容。
選ばれた10人は、バイバルス、クビライ、バーブル、武則天、王安石、アリエノール、フェデリーコ2世(フリードリヒ2世)、エリザベス1世、エカチェリーナ2世、ナポレオン3世。
アリエノール以外は日本でも有名な人ばかりなので、あまり事前知識なくサクッと読める。
各人の登場する時代背景や、その人の事跡の紹介が良い意味での素人的噛み砕きによる端的な筆致で展開されるので、テンポよく楽しく読める。
一方で、出口氏自身による各人に対する人物評には思いのほか紙幅を割いておらず、少し平凡な一冊という印象が残る。
一般に楽しめる歴史読み物として。
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【読書その7】私が尊敬する読書家の1人である、ライフネット生命代表取締役会長の出口治明氏の著書。エリザベス1世、エカチェリーナ2世など、世界史に登場する人物の中から優れたリーダーを10名挙げたもの。
歴史を扱った出口氏の著書は本当に勉強になるためこれまで欠かさず読んできているが、いつも自分の知識・理解がいかに不十分であるのか痛感する。自分がこれまで学んできた歴史はあくまで点での理解にすぎず、線や面でつながっていないため、ストーリーの中で語られるほどの理解・知識になっていない。改めて自分の大学受験での日本史・世界史の暗記型の勉強方法に限界を感じる。
自分の不勉強を知るのは悔しい反面、自分にはまだこんなに知らない世界があるのかと、本当にわくわくする。読書には終わりがない。これだから読書は本当に楽しい。
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大人が読み直す歴史教科書系。登場する歴史人物がマニアックすぎる。興味を持ちたくてもトピックが渋すぎる。難しい。
ふつーナポレオンとかの有名人を扱ったりするけど、出てくるのはナポレオン3世の方。そのくらいマニアック。いや、もっとだ。バイバルスとかフェデリコ二世とか学校の授業でもチョロっと名前が出るかもしれないくらいの人物だよ。
歴史検定2級くらいは持っていないと面白く読めないかも。覚悟が必要な一冊だった。
書いてる内容から学べることは多かった。教科書とは違う観点だったり、授業じゃ習わない歴史事実が出てくるので、そこは素直に面白い。
中世フランスでは下水処理設備が無いから〇〇が汚物処理係として放し飼いされていた。というのはなかなか良い歴史薀蓄ですね。
あと、クビライが金融の天才だったというのは非常に面白かった。さすが金融関係の社長さんだ。
それと、日本史が中国の多大な影響を受けていたことが改めてわかって興味深かったですね。則天武后は日本史において非常に大事。キーウーマンだったんですね。彼女についてしっかり知りたいと思いますん。
以上。それほどでもない。
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バトウ チンギスカーンの長男の息子 西方遠征軍
中央ユーラシアの遊牧民は中国のことをキタイと呼ぶようになる ロシア語では中国のことをいまでもキタイ、英語ではcathayに変化
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私が注目するのはこの大学に定められていた三つの心情です。すなわちいつ入学しても良い、何を学んでも良い、いつやめても良い。これは考えてみれば学問の基本です。勉強は人から強制されるものではなく、自ら行うものと言う精神が貫かれている
儒教には性善説性悪説と言う考え方があります。賢い人は道を外しかけても自力で立ち直るため、性善説で対処する。けれどいわゆる飲む打つ買うなど悪の道に染まりやすい凡人は性悪説を前提に教育して更正させなければならない
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世界史はあまり馴染みのない上、地理もさっぱりなので四苦八苦しつつ読了。10人のリーダーについての物語、明らかになる歴史像と共に、この人たちから何を学び取るのか。役立てるだけのまず能力だよなーと、この方向の本も読んでみたくなりました。
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ネット保険のパイオニアでもある出口治明さんの本。近年 歴史が様変わりしており、それは歴史研究がイデオロギーに左右されなくなったことで、とりわけ中央ユーラシアの歴史が明らかになったからだと言う。この本でスポットを当てている10人も馴染みの薄い人物が多い。
地球を移動する時代から定住する時代に変わり人類は農耕 牧畜 冶金 宗教という発展を遂げてきた。しからば未來の課題解決の知恵は歴史の中に見出だされるに違いない、だからこそ歴史に学ぶべし!と出口さんは語る。
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エリアごとの数百年の歴史をラップさせる手法
これまでの著作では、同時代の全世界史を記述する手法が売りであった。
しかし、本作はやや一般的なエリア分割式。
だから、随分と分かりやすい印象だが、それは、自分が全世界史観が身についていないことなのかも。
世界史の代表的なリーダー、政治家を取り上げているが、チョイスは著者ならではのものもある。
?クビライ
動乱時には動かないことが功を奏した。経済面で有能な人
元寇は失業者のための公共事業。本気じゃない。
?フェデリコ2世
波乱の出自なのだが、既成概念、価値を壊すほど、戦略的に動いたようにも見えない。
でも、当時はドイツ、イタリアと流動的に領土が変わるのが当たり前であった。
?エカチェリーナ2世
大帝と呼ばれていたお人が、このお方とは初めて知った。
しかし、女性なのにあんなに乱れているのはなんでだろう。ストレス?
?ナポレオン3世
トップダウンからの民主革命という、矛盾したワードの意味がなんとなく分かりました。
帝政をここまで引っ張ったのは、ある意味彼の異能だったのですね。
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世界史について自身は疎いため、こんな人物もいるのかと勉強にはなった。
とくに中央アジアから西欧にかけての時代背景の認識は弱く、西欧の王朝や、領土がコロコロ変わるのは、この本でも理解しづらかった。
それにしても全く知らない偉人を知ることは、タメにもなるし、興味がそそられる。
評価が高い人物だけでなく、評価が別れるナポレオン3世や、繁栄を築いたのは果断な決断によるものではないという違う点を指摘したエリザベス一世など、著書の考えも反映して記載しているのもいいか。