あの巨匠が描いたかのような
2015/10/11 16:42
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投稿者:まこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
類似の「手軽に教養を身につけるまんが」とひと味異なるのは、作者が、絵もネームもあの巨匠そっくりに描くことで知られるドリヤス工場さんであること。古典文学の翻案という内容に、この筆さばきはとてもマッチしています。
もっと冒険して欲しかった。
2016/05/30 09:36
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投稿者:わびすけ - この投稿者のレビュー一覧を見る
漫画だが、けっこう原作に忠実。しかし水木しげる風の画風が全く活かされていない。また、漫画にしやすい短編が多いのもずるい。画風にあっているものとか、長編のダイジェストに挑戦して欲しかった。
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水木しげるリスペクトな絵柄で著名なドリヤス工場さんの手によるタイトルそのままの本だが、これを単なるあらすじ本と思うなかれ! 以前からこの人の同人誌を読んでその要約の手腕の旨さに舌を巻いていたものだが、この本ではその美点が十二分に発揮された感じ。所々に原文の引用が入っており、原作へのリスペクトを払っていることを十分感じられて好印象。どの作品もいいのだが、『濹東綺譚』あたりはこの絵柄が作品とマッチして個人的に好き。
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まさに、有名すぎる文学作品を
「読んだ気になれる」漫画。
水木しげる風だけど、上手すぎて
味があるとは言い難いのが残念。
原作をまた読みたくなる。
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食い足りない。。。
短くしようとするあまりなのかもしれんが、
情緒というより平板でメリハリがつけられていないのが難。
大ゴマや見開きであるとか、
コマ進行の演出があれば良かったのではないかと思われ。
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読み終わって思ったのは、何の感慨もないということ。それは、有名作品をこういうダイジェスト版で読むことへの否定ではけっしてなく、昔の有名作品が現代人に伝えるメッセージ性とか普遍性って、もうないんじゃないのか?ってこと。これ見て、ああもう一回読み返そうとか、まったく思わなかった。
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紹介されている文学作品の内容は、わかった。
しかし、実際にその文学作品を読みたいとは思えなかった。
やはり漫画では無理があるのだろうか。
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有名すぎる文学作品がこれでもか!!というくらいに敷き詰められていてとても満足でした。漫画として面白いかより、漫画が小説の内容を邪魔せずに内容がスッと入ってきました。読みたかったけど読んでなかったドグラ・マグラなどもありとても満足しました。
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「人間失格」「山月記」「檸檬」「五重塔」「イワンのばか」…もちろんタイトルは知ってるし、読んでおくべき名作だという認識はあるけど、確かにこれだけたくさんの本が溢れる中で、今から時間を割いて読もうと思ってなかったな〜という本ばかりを、ごくごくシンプルにあらすじ紹介してくれるマンガ。これ、すごく役立つ。とはいえ、「ドグラ・マグラ」なんかは、このマンガ読んでもあらすじ理解できなかった。さすがに本編読むか…。
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「有名すぎる文学作品がだいたい10ページくらいの漫画で読める」
水木しげるそっくり!の画風で、名前だけは聞いたことがあるような名作文学を10ページ内外の超スピードで紹介した短編マンガ集。「ドグラ・マグラ」のような長編から「山月記」のような短編まで、なかよくダイジェストされている。「行間」ならぬ「コマ間」の時間感覚を自在に伸縮させられる妖怪画風があってこそ、このスタイルが成立したんだろう。読んで「原作の方が良いな」と思うのもまた一興。知ったかぶりをするのにもおすすめ!(本多正徳)
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だいたい10ページぐらいでよくまとまってるなぁという印象。筋はいまいちわからないものも多いけど、さわりだけ知っておくのにはいいと思った。
ドグラマグラは特に気になった!読んでみたい。
名作文学を漫画にしたときによくある、変な絵じゃなかったので入り込みやすかったのも良かった。
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文学作品、タイトルは知っているけどいまいちとっつきにくいけど、この作品がその間に橋をかけてくれる。実際この本を読んでから、実際に本を手にとることができた。
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10ページで小説の骨格だけでなく、醍醐味まで伝えろというのは、無理難題の一種なのかも。この漫画家さんのカラーが出ているからこそなのかもしれないが、全ての作品が一つの色に塗り込められてしまったように感じた。どちらかと言えば、各原作に触発された作者自身の創作を読ませて欲しかった気がする。
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太宰治『人間失格』から中島敦『山月記』、新見南吉『ごんぎつね』のほか、カフカの『変身』、エドガー・アラン・ポオ『モルグ街の殺人』などなど有名文学作品がなんと10ページくらいの水木風漫画で読める異色作。もともとネットで無料配信sれていた漫画をまとめたものらしい。
文学は正直、国語の教科書で読んだくらいで、まったく読まないのですが、さすがに名作と称されるだけあって、時々その内容の一部が耳に入る作品も多いため、なんとなく結局どういう話なのかを知りたくて購入。
さすがに10ページ程度なので、何が何だかわからないうちに終わってしまう作品もあります。でもなんとなく読んだ気になれるという意味では、文学を読まないのに興味は少しあるという私のような変な人にはいいかもしれません。原作も読んでみたいなと思ったのは菊池寛『恩讐の彼方に』と泉鏡花『高野聖』ですね。ちなみに夢野久作『ドグラ・マグラ』は漫画で読んでも奇書でした。
文学未読だけどつまみ食いしてみたい人は面白いと思います。
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企画としてはとても面白いんだけれど、読んでみるとどうしても限界を感じてしまうのは仕方がないのだろう。逆に、小説はストーリーだけで成り立っているのではないと再確認させられた。てっきり水木しげる氏による絵かと思ってたら、どうもそうでもなさそうな…