紙の本
アトリビュート
2020/09/26 20:17
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投稿者:earosmith - この投稿者のレビュー一覧を見る
中野京子さんの本でアトリビュートという言葉を知りましたが、詳しく知らなかったのでこちらの本はとても為になりました。美術館でより楽しめそうです。
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絵画に描かれる様々なアトリビュートを解説する本です。
芸術の教養がない私には美術館に行ってもただ眺めることしかできませんでした。
でもこの本を読んだ後だと見方が変わりそうです。
同じような人や構図でもアトリビュートによって違う。
また画家によって違う解釈も楽しめる。
そういう風に思うと楽しいです。
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西洋絵画を鑑賞する際、描かれている人物を判別するための「アトリビュート」(持物)に関しての図鑑。古代ギリシャ・ローマの神話やその時代に関わるもの、キリスト教主題に関わるもの、シンボルとなるもの、寓意を指し示すアトリビュートに分け解説。
雑学知識としても楽しめる1冊でした。
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アトリビュートとは日本語で持物といい、その人物が誰なのかを示す目印になる帰属物のこと。ラテン語のtribuere「与える、授ける」に由来する。例えば、聖母マリアには白いユリが添えて描かれる。純潔を表している。シンボルとは、ギリシャ語のsymbolonに由来し、「一緒に投げられたもの」のことで、愛言葉や符号,信条を意味していたが、それが記号や印となり、そのもの全体を言葉や物で喩える象徴を意味するようになった。
①花②果実③樹木④動物⑤鳥⑥幻想動物⑦物と身体ーの7つの分野にわたってたくさん紹介してある。それらの持ち主もギリシャ・ローマの神、キリスト教の聖人たちが非常に大勢出てきて、覚えきれないし頭がこんがらがってくる。確かにこれは図鑑だ。絵画を見るときに人物の周りのものにきっと目が行くことだろう。労作だろうが読んで面白いものではなかった。