- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |
紙の本
この絵本のあとはDVDで
2017/08/06 08:26
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:夏の雨 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山田洋次監督がメガホンをとった『母と暮せば』は、2015年12月に公開された。
第89回キネマ旬報ベストテンでは日本映画部門9位、主演した人気グループ嵐の二宮和也さんはこの作品で主演男優賞を受賞した。この年の表彰式はファンの若い女性たちの熱気で大変だったそうだ。
タイトルでもわかるが、この作品は井上ひさしさんの『父と暮せば』にリスペクトした形で描かれている。
場所はナガサキ。1945年8月9日の原爆投下によって命を失った医学生浩二が3年後母(吉永小百合さんが演じた)をたずねてこの世界に舞い戻ってくる。
井上さんの戯曲ではヒロシマが舞台で、亡くなったのは父親で、残った娘の恋の応援団としてこの世界にやってくるのであるから、関係性が反転している。
丁寧に作られた映画であるが、やはり井上さんの戯曲の方が奥が深いと思う。絞り込んだ世界観だから生まれた名作だ。
そして、この絵本は山田洋次監督の作品を絵本化したもの。
二時間以上ある作品を絵本にするわけであるから、浩二の恋人である町子(映画では黒木華さんがいつもながら好演)のことや母に何かと世話を焼く「上海のおじさん」などがほとんど描かれていないのは残念だ。
特に「上海のおじさん」は母との関係など重要な役どころだけに、彼を描けないのはつらい。
この絵本をもって『母と暮せば』を鑑賞したことにはなかなかならない。
ぜひ映画『母と暮せば』を観てもらいたい。
4 件中 1 件~ 4 件を表示 |