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社会という荒野を生きる。 宮台真司ニュースの社会学 みんなのレビュー
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紙の本
勝手に書評する馬鹿です。
2015/11/30 23:06
2人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:朝に道を聞かば夕に死すとも。かなり。 - この投稿者のレビュー一覧を見る
この本で一番印象に残ったのは「お猿のシャーロット」です。
ここでは「勝手に忖度する馬鹿ども」が出てきます。「想像力をもって、相手の立場に立ってものごとを考える」ってのは、なるほど美徳です。でも当事者にしたら「関心もないので、好きにしてくれ」っていう場合があります。つまり当事者が思ってもないことを勝手に忖度して解釈して「お前の考えている事は、こうなんだろ?」って言ってくる人たちがいる。
そんな人たちに対して、宮台さんは「失礼な忖度をする前に当事者の意向を伺う手続きをして、不毛な摩擦係数が高まる前に質問するのがいいんじゃない?」ってのは慧眼でした。
最初は、当事者の事を考えているようで、結局は自分たちの利益が前提にあって声を出して、飽きたら帰っていく。当事者にしてみたら「ネタ消費」にしか見えない場合もあります。結局は「他人事」として見ていて、他人事だから無意識に「正しい」ことをふわっと言う。その言葉の「軽さ」に当事者はブチ切れることがあるっていうことなんでしょうね。
なるほど、ネットを介して毎日、飽きるほどニュースとして情報は大量にこっちに来るけど、それを咀嚼して「知識化」するには、すごく持続的に筋トレみたいに知的体力がいる。
と言いますか、トレードオフな世の中において、物事をバッサリ切るっていうことに関してエビデンス厨とか出て、発言が萎縮し、ますます匿名に人が流れていくっていう状況があるのですが、宮台さんの考察はしっかり背景を捉えた上で発言しているので1つ1つのトピックにうなずけるわけです。
宮台さんの幅広い知識、特に沖縄とかなんですが、それに圧倒されるのですが、特に民主主義の本質は、熟議で、単なる話し合いではなく、話し合いを通じて、知らなかった事実に気づき、価値が変容することを恐れない、新しい我々が再構成する過程が民主主義、ってのは「なるほど」と思いました。
「ブレない」ってのがもてはやされる世の中ですが、人は考えが変わるっていう事、可塑性があり、そのために情意を通じて話すっていう宮台さんの熱意が本を通して「声」が聞こえてくるかのように伝わってきました。
ま、私の個人的な「忖度」なんですけどね。
紙の本
さすが!
2015/11/28 15:45
2人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:雪夢 - この投稿者のレビュー一覧を見る
深く考察されていて、わかりやすいし、おもしろい。
紙の本
痛快爽快な時評
2020/09/27 11:35
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もちお - この投稿者のレビュー一覧を見る
宮台真司といえば、テレクラ援交評論、朝生での早口が印象に強いが、その一方で社会批評も欠かさずやっている。この本は集団自衛権の行使に関する強引な解釈の変更がどういうことを意味するかから始まり、日本とアメリカの関係、日本人のセックスレス化(これは夫婦間も若者の恋愛もいずれも該当)等幅広い論点を一刀両断していく気持ちのいい本だ。そう、この本は読み終わった後、爽快感が強い。若いうちにこの刺激味わうと人生楽しくなると思います。
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