電子書籍
綺麗な気持ちを思い出す一冊です
2023/05/21 01:46
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投稿者:コリラックマ - この投稿者のレビュー一覧を見る
雪代さんの作品は必ず受の子の気持ちにやられるというか、その綺麗さと無垢さに撃ち抜かれる感じがします。
複雑な出逢い方をした2人の両片思いの物語。
実は出逢った時に2人ともが恋に落ちていたのに、片方は自覚なし・もう片方は隠蔽ということになったため、ひたすらすれ違い続ける。
おまけに天野が恋人だと思っているから、拗れる一方。
うっかり階段から落ちて記憶が飛ぶ事件からシオの人格を通して恋を自覚し、史緒との間で恋を紡いでいくお話でした。
なぜタイトルがhoney なのかは、読めばきっとわかります。
いつも思うんですが、歳の差がヤバすぎる。
手を出していいのか?と思うこともしばしばなんですが、それに焦れるのも読みどころなのか?と納得させながら読んでます。
そこさえクリアできれば、ひたすらに綺麗で透明感のあるお話です。
どちらも一途だから、きっちり恋の世界に浸れます。
最後のSS、これは浮気しちゃう?とドキドキしますので、最後の最後想像力をフルに働かせて読むのをお勧めします。
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内容(「BOOK」データベースより)
高校生の雪村史緒は、訳あって赤の他人である外科医の久保貴志と同居している。うるさく文句を言いつつも、忙しい貴志の為に家事の一切を担っていたが、ある日、史緒は階段から落ちて記憶を失ってしまう。その上、貴志との関係を「恋人」だと教えられ、無邪気にまっすぐな恋心を向けるようになるが…。商業誌未発表番外編と書き下ろし短編も収録!!
挿絵師さんが一緒なのと、自分に負い目を持つ年上の人に恋するといった部分で、「Fly me to the Moon 」と被ってしまう。
ま、ショタっぽいこ~いうの好物なんで楽しみましたけど。
あ、あといっこ気になったこと。
`煙草も酒も切らされることはなく´の描写があったけど、今時、未成年には売ってくれないよ。見かけがおっさんみたいに老けてるならまだしも。
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またセンセの名作が新装文庫化となって帰ってきました。
サイン会小冊子SSと書き下ろし付きで、イラストも門地かおりセンセからテクノサマタセンセへとお色直しです。健気=門地センセもぴったりでしたが、ショタ=テクノサマタセンセもかわいくて激萌えです!
雪代センセの作品は「健気」「年の差」萌えには必携ですね。どの話も胸をしめつけられるほど切なくさせられます。そして、中毒性もあります。
外科医の貴志×訳あって彼の元に居候している16歳高校生の史緒。
優秀な外科医のくせに掃除も料理もできない貴志に代わって、高校生の史緒は家事を完璧にこなします。貴志に対する態度がキツイ子だなと思わせるんだけど、それはせいいっぱいの強がりなんですよね…
ここだけですでにうるっとさせられます。
なのに、この後もっと悲しい展開に。
シオが殺人的にかわいいんです!あどけなくて素直でこわがりで、その上満身創痍。
ショタってジャンルに関心無い方だけど、あぁこれがそうなのね?と納得しまくりました。
純真無垢に抱いてとせがむシオがいじらしくて、覚えててと貴志に訴えるのに涙が止まらず…
きっと貴志の側に自分の居場所を確保したくて強気に出る史緒の本音が、シオになってたんですね。
それにしても、貴志のものすごい鈍さに焦れ焦れさせられました。大人としての「節度」だと道徳的に納得しつつも、セーブしすぎ。だから、辛抱たまらん状況になったところでのシオとのHシーンはかなり萌えます。
彼もまたシオのおかげで大人の男としてすごく成長したな、とつくづく思ってしまいました。
天野は奔放でイジワルだと思ってしまったけど、肝心なところはマトモでカッコよかったです。
天野のおかげで二人は大抵のことには動じないcpになれると思いましたw
甘くて切ない読後感。
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健気なショタ受け。受け兎に角可愛くて健気で健気で感情移入をせざるを負えなかった!!受けちゃんを思って涙を流しました、、。鈍感な攻めもご愛嬌ですね。これぞ雪代鞠絵文学です。良き作品。
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テクノサマタ先生買い。
絵のイメージ通りの可愛い主人公。
軽くて可愛い文体で読みやすいが、ちょこちょこ不自然だと引っ掛かるような設定や出来事があり、読後感悪し。
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文庫新装版にて再読。
ノベルズ版が大好きで手元にあるので、新装版どうしようかとずっと迷ってたんですが、イラストがテクノサマタ先生描きおろしだったので今回手に入れました。
大学病院に勤める外科医×天涯孤独の高校生
やっぱり何度読んでも好き。
表題のhoneyは志緒が記憶喪失になる話。ツンデレのツンしか見せてなかった志緒が、記憶喪失で天真爛漫のおバカちゃんになっちゃう。何も覚えてないシオは、同居人兼保護者の貴志を「恋人」だと吹き込まれ、信じてしまう。
貴志の先輩の天野は、イジワルだけど医者だけに面倒見もよく、この二人の間にいてくれてよかったなーって思います。ぐっじょぶ。
続編の「雨が優しく終わる場所」では、記憶喪失の治った志緒が今度は交通事故の怪我で手足が不自由になってしまう話。記憶喪失の間に恋人になった貴志とシオの関係は記憶が戻った時にリセットされてしまっていて・・・今度こそ、志緒として恋人に。あともう少し、のところまで来ているはずなのに、志緒が気が強いせいでなかなか告白までいかず、長かったです。とはいえ、志緒ちゃん16歳だからなぁ・・・。
巻末ショートは文庫版で初読み。「セミダブルベッド」で、貴志がいない隙に天野を家に呼ぶ志緒ちゃんは相変わらず迂闊だなぁ~と思ったり。「蜂蜜ホットミルクレシピ」はそのアンサーストーリーなのかな。貴志は浮気しないぞっていう。